マレーシアグランプリ(MotoGP) 単語

マレーシアグランプリモトジーピー

2.3千文字の記事
これはリビジョン 2592866 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

マレーシアグランプリ(MotoGP)とは、マレーシアで行われるMotoGPのレースである。


セパン・インターナショナルサーキットで毎年10月に行われる。

マレーシアGPと表記することが多い。

観客大入り

近年はマレーシアやその隣国のインドネシアにおいて二輪モータースポーツの人気上昇がめざましく、
セパンサーキットで行われるMotoGPは多くの観客を集めている。

2014年には週末合計で13万人、決勝当日だけで8万1千人を動員。
2015年には週末合計で15万人、決勝当日だけで8万8千人を動員。
2016年には週末合計で16万人、決勝当日だけで9万5千人を動員。
2017年には週末合計で16万人、決勝当日だけで9万7千人を動員。(ホンダの公式サイトから抜粋)

ズルファミ・カイルディンハフィズ・シャリーンカイルール・パウィがレギュラー参戦して
活躍しているのも観客増加に大きく貢献しているだろう。

2002年の頃は全く観客が入っていなかった。観客席がガラガラの超マイナーイベントだった。
2008年までは週末合計動員数が5万人だったが、カイルディンがワイルドカード参戦した2009年は
週末合計動員数が10万人に跳ね上がった。
カイルディンは2010年からフル参戦し、2012年のマレーシアGPで予選最速、決勝も2位に入った。
週末合計動員数も2010年から10万人以上で右肩上がりとなった。
やはり地元のライダーが速いと人気が出るのだろう。

ちなみに彼らマレーシア人ライダーが表彰台に上がると、シャンパンファイトに参加せず、
スパークリングワインをぶっかけられそうになると必死に逃げ回るのがいつもの風景になっている。
飲酒御法度のイスラム教徒のマレー系マレーシア人ライダーが多い。

シェルアドバンスがメインスポンサーになる

本サーキットで行われるMotoGPは、シェルアドバンスがメインスポンサーを務めることが多い。
2009年から2017年までの9回開催中8回でシェルアドバンスがメインスポンサーになっている。
黄色いホタテ貝の看板メインストレートにずらっと並ぶのが恒例になっている。

シェルアドバンスはバイク用エンジンオイルのブランドで、
世界最大級の石油企業・ロイヤルダッチシェルの傘下企業が製造販売している。

ロイヤルダッチシェルは、イギリス・ロンドンで貝殻加工販売から始めて海運業で財を成したシェルと、
オランダ王室の許可を得てオランダ領インドネシアで石油精製業を始めたロイヤルダッチ
1907年に業務提携を始めて2005年に合併した企業であり、インドネシアが発祥の地の1つである。

そのインドネシアからマレーシアはすぐ隣で気候もよく似ているので、
心情的にスポンサーしたくなるのであろうか。

またマレーシアは英国と関係が深いので、英国育ちのシェルがスポンサーする気になりやすいのだろう。


シェルアドバンスは、2014年から2016年までアジアタレントカップのメインスポンサーも務めていた。

アジアタレントカップはアジア圏の若いライダーの育成のために立ち上げられた大会で、
カタール、マレーシア、インドネシア、タイ、中国、日本を転戦して争われる。
2014年には鳥羽海渡、2015年には佐々木歩夢がチャンピオンに輝いた。

環太平洋ラウンド3連戦

10月に日本とオーストラリアとマレーシアでMotoGPを3週連続開催することが恒例になっている。

2001~2003年、2006~2007年、2010年、2012~2018年が3週連続開催の例となっている。

なぜ3週連続開催にするかというと、貧乏な弱小プライベートチームへの配慮であるとされている。
環太平洋ラウンドは、ヨーロッパにあるチーム本拠地を離れ、スタッフ全員がホテル暮らしする。
3週連続開催にすればホテル滞在費を削減できる。

そういうわけで3週連続開催になっているが、この環太平洋ラウンドはどこも体力を消耗させられ、
ライダーたちにとってリスクの高い場所になっている。

日本・・・世界有数のハードブレーキングサーキットで上半身を酷使する。

オーストラリア・・・とにかく寒い。気温10度まで下がる。ピットの中ではみんながニット帽をかぶる。

マレーシア・・・気温30度で暑いが、空港は冷房が効いて寒い。水あたり・食あたりを起こす危険もある。

2016年はマルク・マルケスが食あたりを起こし、胃腸炎を抱えたままマレーシアGPを走る羽目になった。

最大排気量クラスの決勝開始時刻が悩ましい

MotoGPのメインイベントである最大排気量クラス決勝の開始時刻は、
14時になったり15時になったり16時になったりと変遷している。

1999年のセパンサーキット初開催から2017年までの間、14時台開始が5回、15時台開始が9回、
16時台開始が5回。MotoGPの運営者であるドルナもすこし決めかねている。

MotoGPが開催される10月において、マレーシアとMotoGPの視聴者が最も多い中央ヨーロッパ諸国
(スペイン、イタリア、フランス、ドイツなど)の時差は7時間。


16時決勝開始だと中央ヨーロッパ朝9時開始になり視聴率を稼ぎやすい。
気温や路面温度も下がり、走りやすい。
しかしながら、セパンサーキット周辺は16時ごろにスコールが降りやすく、危なっかしい。

14時決勝開始だと中央ヨーロッパ朝7時開始になり視聴率が落ちる。
気温や路面温度は頂点の高さで、走りにくい。
しかしながら、スコールが降る危険性はやや下がる。

関連項目

  • MotoGP
  • セパン・インターナショナルサーキット
  • マレーシア

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/13(土) 09:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/13(土) 09:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP