「ヤマトよ永遠に」とはアニメブームの火付け役となったと言われる「宇宙戦艦ヤマト」の第3作目となる劇場用作品で1980年に公開された。今作品はテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト2」の放送終了後にテレフューチャーとして放送された「宇宙戦艦ヤマト・新たなる旅立ち」の続編に当たる作品。
「新たなる旅立ち」から1年後、巨大な物体が地球に向けて飛来してくるところから物語は始まる。
地球の防衛網を突破して地上に降り立ったのは地球の人類全てを滅ぼす威力を秘めた重核子爆弾だった。そしてほぼ同時期に地球防衛軍の無人艦隊は謎の黒色艦隊に撃破され、そのコントロール施設も破壊され、地球は降下してきた敵兵団に占領されてしまう。
古代以下、旧ヤマト乗組員は初代艦長沖田の眠る英雄の丘に集合し、そこで相原の持つ通信機でイカルス小惑星の真田と連絡をとり、大統領専用機を使いイカルスに向かうが、そこで敵に撃たれた雪一人を地球に残すはめとなった。イカルスに付いた古代たちを迎えたのは真田の手によって改装されたヤマトとコスモタイガーのチーフパイロットであった加藤三郎の弟四郎、それに真田の姪・澪と新艦長の山南であった。
地球に向かうつもりの古代らに地球防衛軍長官・藤堂から重核子爆弾の起爆装置のある敵の本星へ向かうよう依頼される。ヤマトは敵の追跡を振りきって、敵・暗黒星団帝国の本星を目指すのだった・・・
※本作で新たにヤマト乗組員として登場する加藤四郎は兄・三郎とほとんどと見分けがつかないが、実は眉毛が兄の細めのゲジゲジ眉とちがい普通の眉毛という、言われなければ気付かないような描き分けがされていたのはヤマトファン、特に加藤ファンであれば説明の必要もないほどの有名な話である。
真田の姪として紹介される真田澪は古代の兄・守とイスカンダルの女王・スターシアの一粒種である。「新たなる旅立ち」で赤ん坊だった彼女がたった1年で地球人年齢17歳ほどに成長したのは母スターシアのイスカンダル人としての血筋だそうだが、これは流石に苦しい設定だと公開当時からファンに突っ込まれていた。しかもそれまでの松本零士氏のキャラ設定の雰囲気からかなり離れた印象を与え、ファンの中でも違和感を覚えた人も多かったかもしれない。
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最終更新:2025/12/13(土) 01:00
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