ユリウス・ベルキスク・ハーウェイとは、「Fate/EXTRA」及びその関連作品に登場するキャラクターである。
CV:羽多野渉
黒コートが目を引く、全身黒ずくめの痩躯の男性。長身ではない。
当初は、月海原学園に赴任してきた数学担当の教師“葛木センセイ”として登場。それ故に、元となった人物とは明らかに掛け離れたそのビジュアル系な外見から、旧来からのファンや葛木メディアの大勢を唖然させたとか、そうでないとか。
基本的には寡黙だが、生真面目な仕事人気質の持ち主。そして星の王子さま(バッドエンド)。
教師という立ち位置にも関わらず、何故か授業内容が大幅に脱線その職業に似つかわしくない重圧にも似た殺気を放っている。
その素性は、世界の覇者たる西欧財閥の暗部の担い手であり、“黒蠍”とも呼ばれている凄腕の暗殺者。
そして、レオことレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイの腹違いの兄にあたる人物でもある。ただし、彼自身は庶子であるが故に、西欧財閥の相続権はないらしい。
聖杯戦争においては、赤い偉丈夫のアサシンをサーヴァントとし、レオを勝利させるべく、水面下にて反則ギリギリの手段にて障害となるマスターを次々と抹殺していった。なお、もし直接レオと対峙するようなことになった場合には、レオを勝利させるためにその命を差し出す所存であるらしい。ただし、後の決戦前のエレベーター内にて、選択肢次第で明らかになることだが、彼自身は別にレオのために戦っているわけではないらしい。
主人公に対しては、第二回戦終了後に襲撃するも、結果的に失敗。
その後、幾度か顔を合わせる機会があるが、直接対決となるのは第五回戦になってから。
主人公自身が“今までで最強の相手”と評しているように、ダンジョン探索開始直後にてアサシンの完全に姿を消した一撃によりそのサーヴァントを沈める。
結果、主人公を最大の危機へと陥れることに。
だがしかし、主人公が救出したヒロインの協力によりサーヴァントが回復。その後、彼女と共に張り巡らせた罠によりアサシンを無敵たらしめていた透化も破られてしまい、決戦へと至る。
とはいえ、武術家として名を馳せたアサシンの実力もさることながら、ユリウスも回復手段であるheal(64)とこちらのガードを封印するseal_guardを用いて妨害。その戦法はまさしく、慇懃無礼の一言に尽きる。
ちなみに、暗殺者としての実力はピカイチではあるが、魔術師としての力量は主に地上の西欧財閥からのバックアップによるものが大きい、とのこと。
しかし、宝具を解放した主人公のサーヴァントを前に敗北を喫してしまう。
それでもなお、“敗者は必ず消滅する”というムーンセルの絶対の不文律に抗おうとするも、結局は消滅してしまう。その際に、それまでの彼では考えられないほどの執念を見せつけながら・・・・
だが、ユリウスは完全に消滅したわけではなかった。
彼はゴーストとなってもなお生き延び、決勝戦にてレオと対決することになった主人公を付け狙う。
そこで明らかになったのは、ユリウスが戦っているのはレオのためなどではなく、自分が唯一心を許し、そしてレオの後継を盤石とすべく己の手でその命を奪ってしまったレオの母アリシアの願いを守るため。すなわち、彼女からレオを託されたためである。
そうして、アサシンをバーサーカーとして繰り出すものの、力及ばず敗北。
消えゆく自分を看取る主人公を友人として認め、そして彼は消滅していった・・・・
なお、彼の遺品によってレオに付き従う太陽の騎士を打破する下準備が整うこととなった。そういう意味では、彼も間接的ではあるが、主人公に力を貸した、と言えるのかもしれない・・・・
余談だが、作中では基本的に相手を仕留めているのはアサシンであるため、ユリウス自身の暗殺者としての力量は不明のまま。
とはいえ、続編の“CCC”にて某外道麻婆をして「手合わせしたかった」と言わしめるほどの実力者であることは間違いない。また、コミックスでは鞭が得物という変化球。
いつか、彼の実力が日の目を見る日が来るのだろうか・・・・?
プロローグにて姿を見せないものの、彼も間違いなく存在している。流石に、葛木センセイとしてではないが。
そんな彼が初めて姿を見せるのは、ゲーム本編の舞台である月の裏側での拠点となる旧校舎にて。レオや彼のサーヴァントであるガウェイン同様に、彼もまた主人公に協力の姿勢を示しており、踏破済みのダンジョンの再探索などの裏方の仕事を請け負っている。
その一方では、もはやフリーダムと愉快の権化と化したレオや基本的にマスターのイエスマンなガウェインに振り回される苦労人の顔も見せている。
そして、実は料理が恐ろしく下手という事実がここで判明。カレーを作ろうとして出来上がったのが謎の黒いナニか(通称ハーウェイカレー)という有様・・・・ パスタ先輩。こいつです。
なおかつ、“会議には時としてスタイリッシュさが求められる”というフォーティーン(レオ談)じみた妙な持論の持ち主でもある。
基本的に無茶ぶりばかりされる主人公に対しては労ったり出迎えたりハーウェイから借金をしないよう忠告したりするなど、気遣いを示す場面が多い。故に、前作では絶対に見られなかったであろう表情を多く見せることも。
ともあれ、近寄り難い雰囲気を放っていた頃と比べて、人間臭いその姿に親近感を覚えてくることだろう。その結果、「癒やし系すぎてなんかラッコとかカワウソとかそういう生き物に見えます。」という評価を得ることに。
というよりも、敵味方問わず作中登場人物の大半以上がアレな中にあって超希少な常識人であるため、まともで不器用な対応に安心感を覚える、とも。
しかし、実は裏では今作の宿敵であるBBと裏で内通しているスパイ。
彼がBBの側へと与しているのは、自分を負かした主人公に“借りを返す”ためという理由。
結果、はぐれてしまっジナコをBBへと差し出し、挙句BBと直接対峙に至った局面にて、旧校舎から主人公らのバックアップをしていた凜たちを襲撃し、これを容易く制圧。
これらの行動から、彼は間違いなく裏切り者と呼ばれてもやむを得ないだろう。
ただし、それは“BBにとっての”という意味で。
早い話が、彼は二重スパイであり、万が一の事態に備えてBBに接近していたのである。ジナコの件は完全に想定外のアクシデントであったが、凜たちについては無事。
BBの罠に嵌ったことにより、犬空間に幽閉されてもなお諦めることのない主人公の姿勢に業を煮やしたBBが直接乗り込んだことにより、その居場所を特定することに成功する。
彼がこうして、命懸けで主人公を救い出すべく己が身を盾にしているのも、全ては自分にとっての唯一の友人を救い出すために他ならない。
こうして主人公を脱出させたユリウスは“CCC”における黒幕の存在を示唆しながら、その後のことを全て託すのだった・・・・
このユリウスによる救出シーンは、間違いなく“CCC”にて1、2を争うほどの胸が熱くなる場面であろう。
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最終更新:2025/12/13(土) 07:00
最終更新:2025/12/13(土) 07:00
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