ヨグ=ソトース(Yog-Sothoth、Yok-Zothoth、ヨグ=ソトホート、ヨグ=ソトト)とは、H.P.ラヴクラフトが創造した「外なる神」の一柱である。
ヨーグルトソースではない。
それこそ果てのない存在と自己の<一にして全>、<全にして一>の状態にほかならなかった。単に一つの時空連続体に属するものではなく、存在の全的な無限の領域―制限をもたず空想も数学もともに凌駕する最果の絶対領域―その窮極的な生気汪溢する本質に結びつくものだった。
―H.P.ラヴクラフト『銀の鍵の門を超えて』
「外なる神」の一柱にして、白痴の魔王・アザトースに次ぐ位置にあるとされる。
ラヴクラフトが創造し、オーガスト・ダーレスによって編纂されたクトゥルフ神話においては、アザトースが「無名の霧」と「闇」とニャルラトテップを創造し、「無名の霧」からヨグ=ソトースが生まれたとされている。過去・現在・未来、あらゆる時間と空間に偏在し、その全てを支配する。
全時空に通じる存在(あるいは全時空そのもの)である事から、時空移動の際には「窮極の門」において必ず接触する事となる。
ヨグ=ソトースは「全にして一、一にして全なる者」であり、過去・現在・未来といった時間軸や、あらゆる次元空間も彼の中では同一のものである。そのためあらゆる知識・記憶をもち全能とされ、接触して知識や力を得ようとする探究者が後を絶たない。ジョセフ・カーウィン、ランドルフ・カーター、エルザー・ウェイトリー(RPGではノア・ウェイトリー)などがその例である。
基本的に定まった形は持っていないが、最も知られる姿は太陽の如くまばゆく輝く、虹色の球体の集合体。しかしこれに触れたものは肉体が著しく腐食し、焼けただれてボロボロに崩れるという。
一方で有機生命体の雌と交わって子供を作る事も可能で、産み落とされた「子」は、人ならざる姿と知識を持つ事となる。
またシュブ=ニグラスとの間にナグとイェブを生み出しているが、詳細は不明。従属神としてイブ=ツトゥル、バグ=シャース、ソトースなどの名が挙げられている。
「タイタス・クロウ・サーガ」で知られるブライアン・ラムレイの作品には、ヨグ=ソトースと瓜二つの「旧神」ヤード=サダジ(Yad-Thaddag)の名が挙げられており、クトゥルフと対を成す「猊下」ことクタニド(Kthanid)と並び、慈悲深い一面を持つという。
またティンダロスの王(ティンダロスの猟犬と似て非なる他種族)の最強個体である「大君主」ミゼーアとは、終わりなき闘争に明け暮れているという。
這い寄る混沌と比較すれば数こそ少ないが「化身」を持っており、たびたびクトゥルフ神話を題材とした小説に登場する。
など
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最終更新:2025/12/13(土) 22:00
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