「ロックマン6 史上最大の戦い!!」とは、1993年11月5日にカプコンから発売されたファミリーコンピューター用アクションゲームである。ロックマンシリーズの第6作品目。
後にプレイステーション、携帯アプリに移植された。
概要・特徴
『3』から存在してきた「ラッシュコイル」「ラッシュジェット」が無くなった。代わりにロックマンとラッシュが合体することにより、攻撃に特化した「パワーロックマン」、飛行能力を得た「ジェットロックマン」に変身できるようになった。
日本国外からも8ボスのデザインを募集しており、中には日本国外からのデザインが採用されたボスが存在する。
8ボスのうち特定の4体は、倒すと特殊武器の他「BEATプレート」のうち特定の1枚を入手できる。その4体は道中に分岐があり、一方はパワーあるいはジェットロックマンでのみ進め、その先にプレートを持つボスと戦える。体感的な表現だと、プレートを持つ4体は「隠しボス」のような扱いで、倒さなくてもストーリーは進む。
8ボスの道中には、『2』のように特定の移動手段、武器を持っていないと取りに行けないようなアイテムが置かれている。ゲームの最初から移動手段(ラッシュコイル)を持たなくなったので、ゲームの進め方によっては、置いてある回復アイテムを物理的に取れない場面に出くわす。
8ボス(世界強豪ロボット)
今回の8大ボスは世界ロボット選手権の出場選手。開催者のMr.XことDr.ワイリーによって操られ、世界征服の為の尖兵として利用されている。
- MXN.041 ブリザードマン
- MXN.042 ケンタウロスマン
- MXN.043 フレイムマン
- MXN.044 ナイトマン
- MXN.045 プラントマン
- MXN.046 トマホークマン
- MXN.047 ウインドマン
- MXN.048 ヤマトマン
その他のボス
- ラウンダー2
Xステージ1のボス。前作のブルースステージ1終盤にのみ登場したレア雑魚のラウンダーを強化改造したもの。二体一組で現れるが、重量の増加に伴って飛行できなくなったためレールに沿って移動する。
- パワーピストン
Xステージ2のボス。壁に張り付いた巨大なピストンで、上下に動きながら3WAY弾を発射する他、ピストンの振動による落石を起こしてくる。落石は左端が安置だが、敵の位置の関係上バスターだけで倒すには骨が折れる。
- メットンガーZ
Xステージ3のボス。腕が生えた超合金製戦車型メカ。操縦はコックピットと共にパイルダーオンしたメットールが行う。名前・登場時の演出・外見といい限りなくアウトに近いアウトな代物だが、ちゃんと承諾を得ているのだろうか……。
- エックスクラッシャー
Xステージ4のボス。Mr.Xが操縦する鉄球型メカ。振り子の要領で移動しながら着弾時に分裂するエネルギー弾を吐き出す。揺れが激しいためX本人も乗り物酔いしてしまうらしい。
- メカサウルス
ワイリーステージ1のボス。ワイリーが恐竜図鑑にインスパイアされて製造した竜脚類恐竜型巨大メカ。口から発射する火球と腹部から飛ばす円盤が武器。ダメージを与えるには円盤に乗って上空に移動して弱点の頭部を狙うか、円盤をパワーロックマンで殴り返す必要がある。
- タンクCSⅡ型
ワイリーステージ2のボス。対ロックマン用に開発された巨大トライク。砲塔から爆弾を投下するほか、ロックマンの攻撃に対してカウンターで頭頂部から弾を降らせてくる。
- ワイリーマシーン6号/ワイリーカプセル
ワイリーステージ4のボス。前作のワイリープレスをもとに設計した。エネルギー弾とジャンプ攻撃を駆使してロックマンに襲い掛かる。第1・第2形態に加えワイリーカプセルとの3連戦になるが、弱点武器は全形態共通なのでEN残量に注意。実は全作品を通して唯一無効部位が存在しないワイリーマシーンである。
特殊武器
今作の特殊武器は過去作に比べて敵毎の与ダメージ変動がほとんどない。また、基本的に『2』同様敵を撃破した際に貫通性能を持つが、条件が余剰ダメージを与えた場合のみになっている(例えば2ダメージを与える場合は残りHP1の場合)。
- ブリザードアタック(ブリザードマン)…消費EN3
水蒸気を凝縮させて精製した氷弾4個による攻撃。ロックマンの後方に出現し上下弾の2個は斜め前方に、中央の二個は水平に飛んでいく。
サイバーガビョールに有効な数少ない武器だが、威力のわりに燃費が悪いので汎用性の面では今一つ。
- ケンタウロスフラッシュ(ケンタウロスマン)…消費EN4
空間歪曲を利用した高周波エネルギーで画面全体の敵にダメージを与える。前作のグラビティ―ホールドと似た性能だが、こちらはちゃんと倒して敵がアイテムを落とす。
今作は全体的に特殊武器の火力が高めなので、画面上に敵が少ない箇所は低燃費の他に任せて敵が多い地帯でここぞという時に使うのが無難か。
- フレイムブラスト(フレイムマン)…消費EN1
足元に圧縮した火球を射出する。床に着弾した場合は縦に、壁に着弾した場合は横に火柱を発生させる。
低射程だが高火力なのでメットールポットンやスクイドンといった高耐久の敵を処理するのに向いており、連射すれば瞬殺も可能。また、氷柱を溶かすこともできる。
- ナイトクラッシャー(ナイトマン)…消費EN1
2連射可能なトゲ付き鉄球を発射する。鉄球は反時計回りにUターンしてロックマンの元に戻ってくる。斜め上下及び正面の3方向に撃ち分けが可能で、シャドーブレードとファラオショットを足して2で割ったような性能をしている。
過去作の撃ち分け武器と違い歩きながら使う事が可能だが、十字キーの上下を入力しながら撃つことで斜めに飛ばす事が出来る為、従来の様に停止しながらの撃ち分けも出来る。
ブーメラン系軌道では宿命となる射程制限も足枷になるほどの物ではなく、大半の敵を1・2発で粉砕出来る為純粋に汎用性の高い武器と言えるだろう。
- プラントバリア(プラントマン)…消費EN4
花弁型の防御シールドを周囲に展開する。性能としては燃費と引き換えに攻撃力を強化したスカルバリアーといったところ。
従来のバリア武器と比較すると与ダメージがセールスポイントという事になるが、同燃費同火力で画面内の敵全てに安全に攻撃できるケンタウロスフラッシュがある為、接近しないとダメージを与えられないこの武器は攻撃用途でお呼びがかかる事はほぼないのが実情。単体攻撃としてみてもより低燃費の武器が複数存在するのも向かい風。
かといってバリア用途ではこの燃費が足を引っ張り従来のような感覚で使うとあっけなくガス欠を起こしかねない為、使いどころを絞る必要がある。
- シルバートマホーク(トマホークマン)…消費EN1
上方逆放物線状に飛ぶ斧を発射する。その軌道はエアーシューターとは似ているようで異なり、ある程度水兵を保った後に斜め上に飛ぶという独特なもの。
近距離では正面の敵を処理し、遠距離ではある程度の慣れやコツも要求されるがバスターで届かない斜め上の敵を迎撃するという使い分けができる。大半の敵を2発以内で撃破出来る為火力面も十分。
- ウインドストーム(ウインドマン)…消費EN1
空気を圧縮させた竜巻を放つ。バブルリードと似たような性能の武器だが敵を撃破した際空中に飛ばしてしまうため余剰ダメージによる貫通性能を持たない上アイテムドロップもない。また、従来の地形移動武器と違い垂直に落ちない為基本的に崖下の敵を処理する事は出来なくなっている。
- ヤマトスピア(ヤマトマン)…消費EN1
槍の穂先を発射する。連射することで一発毎の高度が切り替わるというニードルキャノンと似たような性質を持ち、あちらと違い自動連射機能がない代わりにターテーボとシールドアタッカーGTRのガードを貫通する。
同じ燃費のナイトクラッシャーやシルバートマホークの方が火力で上回る為、これらの武器を節約したいときや先述の敵に対するピンポイント運用が主になる。
サポートメカ
- ジェットロックマン
プラントマン撃破で解禁されるラッシュとの合体形態の1つ。ボタンを押し続けることでENが切れるまで飛行が可能。ENは接地することで回復する。スライディングとチャージは不可能。
- パワーロックマン
フレイムマン撃破で解禁されるラッシュとの合体形態の1つ。拳から高出力短射程のエネルギー弾を打ち出す。チャージ攻撃はベン・K以外の敵のガードを貫通する他カーリンガーとモリャーを吹き飛ばす効果があるが通常時より射程が短くなる。
同時入手のフレイムブラストとは低射程という点が被るが、単純なDPSではフレイムに見劣りしジェット同様スライディング不可というデメリットまである。上述の無敵部位を持つ敵以外ではあちらに出番を食われがちだが、消費ENの概念が無い為フレイムブラストのENを節約したい場合に使っていけるだけの性能はある。寧ろ無消費だからこそ性能が抑えめになっているというべきか。
- ビート
前作から続投。特定のボスを撃破時に入手できる「BEATプレート」を全て集めると解禁される。敵を一撃で倒す上前作に見られた挙動の不安定さも解消されている。
しかし与ダメージと同量のENを消費する(スクイドンやスプリングフェイスボムなど一部の敵は与ダメ以上の消費となる)為燃費がかなり激しく、複数の敵に纏めて大ダメージを与えるケンタウロスフラッシュや効果力低燃費の他の武器にお株を奪われがち。また、ボス戦では働かなくなった。
関連動画
関連商品

関連項目