ワイルドアームズ セカンドイグニッション

「――僕は、本当に『英雄』なのだろうか？」

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ワイルドアームズ セカンドイグニッション（WILD ARMS 2nd IGNITION）とは、メディア・ビジョンが開発しソニー・コンピュータエンタテインメントが1999年9月2日に発売したプレイステーション用ロールプレイングゲームである。

概要

ワイルドアームズシリーズ第二弾。
2007年11月28日よりゲームアーカイブスにてダウンロード販売が開始されている。

舞台は前作と同じくファルガイアだが、共通しているのは名称だけであり、直接の関係性はない。
ボスバトルの演出の他、全体的に特撮ヒーローや怪獣映画を連想させるような演出が多い。
以降のシリーズでもお馴染みとなる麻生かほ里がこの作品で初参加。彼女はこれ以降『WA4』まで主題歌を歌うことになる。

オープニングの曲とアニメの評価が高く、とりわけDISK1のOP曲「どんなときでも、ひとりじゃない」は人気。
また、ラストバトルもその展開にBGM「バトル・VSロードブレイザー」も相俟って非常に評価が高い。

テーマは『英雄』。

ストーリー

かつて、“焔の災厄”と呼ばれる災厄があった。
全てを焼き尽くす焔の魔神ロードブレイザーと、ファルガイアに生きる命との戦い。
その戦いは、『剣の聖女』と呼ばれる英雄が、命を懸けて魔神を封印したことによって幕を下ろした…。

どこにでもいるような青年、アシュレー・ウィンチェスター。
彼は誘拐事件での功績を認められ、新設される特殊部隊へと抜擢された。
『Awkward Rush ＆ Mission Savers（緊急任務遂行部隊）』――通称“ARMS”。
そして結成式典の日、テロ組織『オデッサ』による降魔儀式が行われる。

異形の騎士となる力を手に入れたアシュレー。
『英雄』に関わる人々の想い。問われる『英雄』の意味。
オデッサとの戦い。それはファルガイアの命運をかけた戦いの始まりだった。

主な登場人物

CVはドラマCDのもの。

特殊任務遂行部隊“ARMS”実働部隊

アシュレー・ウインチェスター － 英雄に憧れる者

19歳。メリアブール銃士隊の青年。
正義感が強く心優しい青年だが、その一方で自問自答し悩んでしまう癖がある。幼馴染のマリナとは恋人同士。
メリアブールに新設される特殊部隊ARMSに抜擢されるも、オデッサによって引き起こされた降魔儀式（ダウンロード）により焔の魔神「ロードブレイザー」を内的宇宙（心の奥）に宿してしまうが、同時に聖剣「アガートラーム」を引き抜き心に宿すことによって、人の心と聖・魔の絶妙なバランスを維持し、焔の黒騎士「ナイトブレイザー」への変身が可能となった。
アシュレーが戦う中で魔神の餌となる負の感情が増幅していき、より焔の力が強く顕現した姿である黄金の騎士「オーバーナイトブレイザー」へ姿を変えることになる。
ナイトブレイザーについてはナイトブレイザーも参照。
専用銃剣による斬撃と銃剣のカートリッジ「バイアネット」で戦う。反応（素早さ）が高め。
変身後は蹴撃と焔の騎士の力「（オーバー）ナイトブレイザー」で戦う。非常に強力。
CV：櫻井孝宏

「大きな目的のために誰かを犠牲にするなんて、そんなの間違ってるッ！」

ブラッド・エヴァンス － かつて英雄と呼ばれた者

31歳。イルズベイル監獄の囚人。
スレイハイム解放戦線で英雄と呼ばれた存在。戦後、戦犯として捕らえられた。
頚部には脱走防止用の小型爆弾「ギアス」が埋め込まれており、起爆コードを唱えることで爆発する。
冷静な判断力に豊富な知識、高い戦闘能力を備える。寡黙ではあるが冷たいわけではなく、周囲への気遣いも出来る。
マイトグローブ（炸薬式機械手甲）と艦載式火器「ヘヴィアーム」で戦う。攻撃力が高い。
CV：梁田清之

「生きなければならない。俺の名前にはまだ意味がある」

リルカ・エレニアック － 近親に英雄を持つ者

15歳。魔法研究が盛んなシエルジェ自治領出身の紋章魔術師（クレストソーサレス）。
明るく前向きなムードメーカー。口癖は「へいき、へっちゃらッ！」。
魔法の才能はあまりなく、胸元やマントに付けた増幅器（アンプ）で魔力を補っている。
姉は優秀なクレストソーサレスだったが、次元間連結実験における事故で他界している。
パラソルと紋章魔法「クレストソーサー」で戦う。魔力は低めだが、クレストソーサー自体が強力なので見劣りはしない。
CV：有島モユ

「エレニアックの魔女っ子と呼ばれた、お姉ちゃんみたいになりたいの」

ティム・ライムレス － 英雄に祀り上げられた者

12歳。タウンメリアの孤児。
一見少女にも見える、中性的な少年。少年ARMSトリオの中では気弱担当。
守護獣（ガーディアン）信仰の里バスカーの出身で『柱』の資質を持ち、ガーディアンと交感することが出来る。
柱を導く者・変身亜精霊プーカとは強い絆で結ばれている。
大人用のスタッフとガーディアンの力「ガーディアンロア」で戦う。身体能力は低いが魔力がとても高い。
CV：ゆかな

「守りたいよ……キミを、大切なみんなを守りたいよ」

カノン － 英雄の血統に縛られる者

年齢不詳。渡り鳥と呼ばれる旅人。バウンティハンター（賞金稼ぎ）の中でも魔物狩り専門の凶祓（まがばらい）。
剣の聖女の血筋（分家筋）の末裔であり、英雄の宿命として魔神を殺し祓わんとアシュレーを付け狙う。
その身体は殆どが義体（シルエット）に換装されており、オリジナルといえる部位は脳と眼帯の下の左眼だけである。
ショートソードと義体に仕込まれた暗器「シルエットアーム」で戦う。反応がとても高い。
CV：高森奈緒

「カノン……。通り名だが、抱いて逝くにはそれで充分だろう？」

マリアベル・アーミティッジ － 英雄を友に持つ者

年齢不詳。不死者（イモータル）のノーブルレッド。
外見は少女だが永い時を生きており、話し方も古風。自身をファルガイアの真の支配者と公言して憚らない。
ノーブルレッドは魂が消滅しない限り不滅だが、焔の魔神との戦いで多くの者が魂を食らわれ、彼女が最後の一人となった。
剣の聖女アナスタシアの親友であり戦友。愛用の精神感応デバイス「アカ＆アオ」はアナスタシア製。
アカ＆アオと敵の技を我が物として使う「レッドパワー」で戦う。レッドパワーには便利なものが多い。
CV：堀江由衣

「なぜ、わらわのファルガイアはこうも不逞の輩どもに狙われるのじゃ？」

その他のARMS

アーヴィング・フォルド・ヴァレリア

22歳。メリアブールの貴族ヴァレリア家の当主。
降魔実験によって壊滅したARMSを買い取り、私設騎士団“ARMS”として新生させた。
眉目秀麗（リルカ曰く「女の人よりキレイ」）であり、剣にも魔術にも長け、天文学やロストテクノロジーへの造詣も深い、と非の打ち所のない人物。
しかしある事件により身体を壊しており前線に立つことが出来ないため、ARMSでは作戦立案と指揮官を勤める。
ファルガイアを強く深く愛している。アルテイシアという双子の妹がいる。
CV：森川智之

ARMS以外の人々

マリナ・アイリントン

19歳。アシュレーの幼馴染兼恋人。
港（マリーナ）の名の通り、アシュレーの帰るべき場所であり、守るべき存在。
両親が犯罪者であり処刑されたため、国家権力に対していい印象を持っていないという裏設定がある。
金子彰史氏に「性格的にモロ嫌い」「現実に“いる”女」等と言われ、公式で地雷女扱いである。
ニコニコ動画でも「うぜぇ」「空気読め」「マリナ死ね」等のコメントが散見される。
そんなに嫌わんといてあげてください…悪い子じゃないんです(´・ω・｀)
CV：前田愛

アナスタシア・ルン・ヴァレリア

年齢不詳。焔の災厄を終わらせた伝説の英雄、『剣の聖女』。
「生きたい」「大切な人々を守りたい」という強い欲望により、精神感応兵器であるガーディアンブレード「アガートラーム」の所有者となった。
その強い欲望に呼応した貴種守護獣（ガーディアンロード）、欲望のガーディアン・ルシエドと共にロードブレイザーとの戦いに身を投じることになる。
ロードブレイザーをその命を賭して「事象の地平」に封印し、大地に突き立つアガートラームを遺してこの世を去った。
素の彼女はどこにでもいる普通の女性であり、ちょっとエッチなお姉さんである。
CV：岡村明美

革新的原理集団“オデッサ”

ヴィンスフェルト・ラダマンテュス

49歳。テロリスト・オデッサの首魁。
平和に甘んじる現行国家を破壊、オデッサの名の下に統合するという野望を持つ。
スレイハイム解放戦線の指導者だったが、革命終盤、富と自身の保身のために仲間を売り渡し姿を消した。

トカとゲー

年齢不詳。リザード星人の（自称）天才科学者兼撃墜王とその助手。
WA2のボケ担当。振り回されるのは主に善良青年Aとプレイヤーである。
詳細はトカとゲーを参照。

小ネタ

• アガートラームは「『未来』のガーディアンの失われし左腕を鍛え直して造られた」という裏設定がある。前作の主人公のロディが失ったのは…。
• 発売が1999年だったせいか、隠しボスの「まおうアンゴルモア」がやたら強い。人によってはラギュ・オ・ラギュラ以上だとも。
• 賛否両論のウルトラなボス演出だが、製作陣は出身地などのもっと細かい情報も載せたかったトカ。

関連動画

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

• ゲームのタイトル一覧
• Playstation Network配信タイトル
• ワイルドアームズシリーズ
• ワイルドアームズ（前作）
• 金子彰史
• なるけみちこ
• ラギュ・オ・ラギュラ
• ナイトブレイザー
• トカとゲー
• ブルコギドン