『ヴァルキリープロファイル2 シルメリア』 (VALKYRIE PROFILE SILMERIA) とは、トライエースが開発し、スクウェア・エニックスから発売されたプレイステーション2用ソフトである。略称はVP2。
概要
前作『ヴァルキリープロファイル』より数百年前のお話で、同作にて登場する亡失都市ディパンが王国として繁栄をきわめていたが、神に逆らったとして滅亡に至る時期の物語。
前作でバルバロッサ王が処刑されるシーンがあるが、本作でも中盤に(とある理由で若干展開が違うが)ほぼ同一のシーンがある。第一作で三位一体たるヴァルキリーの三女シルメリアがなぜ不死者王ブラムスに囚われていたのかもわかる。
登場人物
※声優のところはジョーク込みなので、気にしないこと※
- アリーシャ (声:矢島晶子野原しんのすけ)
- ディパン王国王女で、本作の主人公。最初は頼りない王女様だったが、物語が進むにつれて「覚悟」を兼ね備えた人物として成長していく。父を目の前でギロチンの露にされ、オーディンを討つことを決意しアスガルドへ向かう。その旅路の最中、グールパウダーを飲み擬似不死者(不死者の一歩手前でルーファスのミュリンの指輪で進行を止める)となる。オーディンを取り込んで神となったレザードとの対決ではヴァルキリーたちの魂を自らに取り込み、レザードを討ち果たし、その命を世界の秩序のためにささげる事になった。
決め技はヴァルキリーたちと一緒で「ニーベルン・ヴァレスティ」だが、人間の彼女がつかうそれは「神技」ではなく「奥義」である。また、声優が同じなせいか、いくつかの動画では「しんのすけ」呼ばわりされる(特に「ヴァルキリー」のそれはしんのすけの声質に近い)。
- シルメリア・ヴァルキュリア (声:川澄綾子アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ペール・パリュン・ラフィール)
- 戦乙女ヴァルキリーが三女。オーディンと対立して強制的に転生させられるが、不完全だったため、転生先のアリーシャの中で目覚める。三賢者の法で囚われの身となり、ブラムスの保護下に置かれているのが正史であるが、レザードの歴史介入により、彼に取り込まれることとなる。最終決戦では姉らと共にアリーシャと融合、アスガルドへ還っていった。
- ルーファス (声:中村悠一皆本光一)
- 当初はアリーシャの護衛を依頼された人間と思われていたが、実はオーディンの肉体の代替としての存在を運命付けられたハーフエルフ。その老化を止めるためミュリンの指輪をはめており、これをはずすと消滅してしまう。
アリーシャとは最後まで帯同し、その生き様と最期を見届けた後、自らが主神となるべくアスガルドへ向かった。
- ディラン(ブラムス) (声:乃村健次久我山光紀)
- シルメリアのエインフェリアであるが、不死者王ブラムスに乗っ取られている。物語の中盤で正体を現す。実はいい人だったりする。最終決戦後には不死者ではなくなってしまったらしく、その場に倒れる。その後死んだのかは不明。
- レザード・ヴァレス (声:子安武人本人)
- 三賢者に仕える若き魔導師で、ピンチに陥ったアリーシャたちを救いその後同行する・・・というのは表の顔。 前作のラグナロク後に唯一生き残った人間で、歴史を改変するためにこの時代にやってきた。オーディンを取り込み、自らとレナスだけの世界を構築しようとしてアリーシャとヴァルキリーたちと対決する。すなわち本作のラスボス。最期はアリーシャとヴァルキリーたちと融合した「ヴァルキリー」によって打倒され、魂の消滅をもって罪を償わされた。
- アーリィ・ヴァルキュリア(=レオーネ) (声:田中敦子少佐)
- 戦乙女ヴァルキリーが長女。本作の時期のヴァルキリーである。物語の序盤後半から中盤にかけてレオーネという人間として一時的にパーティに帯同している(シルメリアには最初からバレバレだったが)。ドラゴンオーブが見つかると正体を現し、オーブを奪取してオーディンに献上。その後、ディパンを滅ぼし、バルバロッサを処刑。
しかしレオーネとして旅をしていたころから疑問がオーディンがレザードに取り込まれた後に爆発、アリーシャたちと行動を共にすることになる。
- アリューゼ (声:東地宏樹エイルマット)
- 前作に出てくる同名キャラの前世。当初はレオーネに雇われた傭兵だったが、正体を明らかにすると反抗。しかしあっけなくエインフェリアにされてしまう。バルバロッサを直接手にかけた人。最終決戦後はドラゴンオーブの守護者としてアスガルドへ戻る。
- オーディン (声:池田秀一ギルバート・デュランダル)
- アース神族最高神。シルメリアをアリーシャの中に送り込んだ張本人。ディパンを滅ぼし、ドラゴンオーブを地上から奪った。その後アスガルドにやってきたアリーシャとルーファスを迎え撃つ。その戦いを経て、レザードに取り込まれてしまった。
- フレイ (声:川村万梨阿ベルトーチカ・イルマ)
- アース神族第二級神、創造の女神。本作でも相変わらず人間には冷たい。物語の中盤から後半にかけて登場。ただし、オーディンともども終盤はまったく登場しない。最終決戦後に主神になるルーファスに従ったかは不明。
アスガルドにやってきたアリーシャたちとやりあうことになるが、本作における彼女の決め技「エーテルストライク」はミリオンダメージを叩きだすこともある前作Cエンディングのそれほど鬼畜な性能ではない。ただしこれは前作同様に本編限定の話で、セラフィックゲートでは前作以上の鬼畜である。
- レナス・ヴァルキュリア (声:冬馬由美エマ・ストウナー)
- 戦乙女ヴァルキリーが次女。本作の彼女は本作の時代に眠るレナスではなく、「前作の主人公でラグナロクを経て創造神レナスとなったその人」である。レザードを追いかけてこの時代にやってきた。
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