久留里線とは、JR東日本が保有・運行する鉄道路線である。千葉県木更津市の木更津駅から、君津市の上総亀山駅までの32.2kmを結ぶ。
この路線は、千葉県内のJR線唯一の非電化路線である。
元々は千葉県によって軽便鉄道として久留里駅まで開通したもので、後に国有化されて木原線(現在のいすみ鉄道いすみ線)と接続して房総半島を横断する路線として計画・建設されたが、上総亀山駅〜上総中野駅間は未着工のまま現在に至る。
接続相手となるはずだった木原線は小湊鐵道と接続したため、房総半島を鉄道で横断すると言う計画は結果的に実現している。
2009年3月14日より久留里線の全区間が東京近郊区間となった。
地元では『パー線』と呼ばれ親しまれている。これはくるり→くるくるパー→パー線と語呂感の連鎖によるものである。
そんな久留里線だが、お世辞にも輸送量が多いとはいえない。この路線の輸送密度は久留里駅を境に木更津駅側と上総亀山駅側の2つに分けて出ているが、以下の通りである。
| 年度 | 木更津駅〜久留里駅 | 久留里駅〜上総亀山駅 |
|---|---|---|
| 1987 | 4446 | 823 |
| 1992 | 4178 | 775 |
| 1997 | 3422 | 583 |
| 2002 | 2924 | 456 |
| 2007 | 2394 | 336 |
| 2012 | 1962 | 245 |
| 2013 | 1945 | 216 |
| 2014 | 1727 | 169 |
| 2015 | 1694 | 145 |
| 2016 | 1643 | 122 |
| 2017 | 1591 | 103 |
| 2018 | 1518 | 96 |
| 2019 | 1425 | 85 |
| 2020 | 1023 | 62 |
| 2021 | 1091 | 55 |
まだ木更津駅寄りはましな値である(2019年度の輸送密度1425は、鹿島線全区間の1207より高い)。とはいえ2019年度の営業係数は1200で、あまり良いとは言えない。
上総亀山駅側の2019年度の輸送密度85というのは、鉄道営業している区間としては花輪線荒屋新町駅〜鹿角花輪駅間(78)、陸羽東線鳴子温泉駅〜最上駅間(79)に次ぐワースト3、営業係数に至っては15546とワーストを叩き出してしまっている(2019年度はCOVID-19の影響を受けていない時期であることに注意せよ)。
というか、輸送密度85というのは、JR北海道で言うと、留萌本線深川駅〜留萌駅間(つまり全区間)の輸送密度(137)、日高本線の廃止区間鵡川駅〜様似駅間(104、代行バス)をも下回る値である(もっとも、上総亀山駅で8時48分発の次に乗れる列車は14時26分発である。これでは、日常的に使う方が難しい)。
この結果として2023年3月には久留里駅〜上総亀山駅間についてバス転換も含めてJR東日本から千葉県・君津市へ協議の申し入れがされることになった。
全列車各駅停車です。
| 駅名 | ■乗り換え路線・○駅周辺情報 |
| 木更津駅 | ■JR東日本 内房線 |
| 祇園駅 | ○ |
| 上総清川駅 | ○ |
| 東清川駅 | ○ |
| 横田駅 | ○ |
| 東横田駅 | ○ |
| 馬来田駅 | ○ |
| 下郡駅 | ○ |
| 小櫃駅 | ○ |
| 俵田駅 | ○ |
| 久留里駅 | ○ |
| 平山駅 | ○ |
| 上総松丘駅 | ○ |
| 上総亀山駅 | ○ |
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最終更新:2025/12/06(土) 05:00
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