俺物語!!とは (オレモノガタリとは) [単語記事]

当大百科では、少女漫画『俺物語!!』の内容についてのネタバレを含みます。
閲覧される際は、それらをご了承の上、お進みください。

「俺物語!!」（おれものがたり）とは、

別冊マーガレット2012年1月号より連載されている、原作・河原和音、作画・アルコによる少女漫画である。

概要

「青空エール」「高校デビュー」「先生！」などの河原和音が原作を務め、「超立!!桃の木高校」「ヤスコとケンジ」などのアルコが作画を務める。河原がアルコの描く男の子の絵を気にいっていたことから、2人のコラボレーションが実現した。
2011年に『別冊マーガレットsister』（『別冊マーガレット』2011年11月増刊号）にて読み切りとして掲載された第1話が好評だったため、続編となる第2話が『別冊マーガレット』2012年1月号に掲載され、以後連載化された。
単行本は既刊10巻（2015年10月現在）。

コミックナタリー主催、現役マンガ編集者が選ぶ「第1回マンガ秋100」において、2位以下に大差をつけ1位を獲得。
その他様々な賞を受賞しており、以下がその一部である。

日販『この1巻がキテる！フェア』対象銘柄
「このマンガがすごい！2013」オンナ編1位
講談社漫画賞少女部門受賞
ダ・ヴィンチ「Book of the Year 2012 女性誌コミックランキング部門」5位
「2012年コレ読んで漫画ランキング」5位
宝島社「マンガ大賞2013」5位

また、2013年3月11日付のオリコンコミックランキングでは「ONE PIECE」「きょうは会社休みます。」に次いで15.9万部という売上を記録し、見事3位にランクインした。

2014年11月、アニメ化が発表され、2015年4月から9月まで日本テレビ系列にて放送された。全24話。
アニメーション制作はマッドハウス。監督には「ちはやふる」の浅香守生、シリーズ構成は「レディジュエルペット」での構成やプリキュアシリーズの脚本を担当する高橋ナツコが手掛けている。
原作に忠実なアニメ化をされているが、最終話は放送日より約2週間後に発売された原作10巻に掲載されている話までアニメ化されている。また、原作8巻のほとんどの話はアニメ化されていない。
8月20日の日本テレビ放送分（第20話）において、未明帯では異例の3.4％（ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯）という高視聴率を記録した。

2015年5月、『別冊マーガレット』の6月号で実写映画化が発表。主演は鈴木亮平。2015年10月31日公開予定。

主な登場人物

剛田猛男（ごうだたけお）

声：江口拓也（幼少期：花藤蓮） / 演：鈴木亮平

この物語の主人公。集栄高等学校1年生（物語開始時）。誕生日は1月1日。
ゴリラ顔・角刈り・厚唇・身長2m（推定）・体重120kg（推定）と、少女漫画の男主人公はイケメンという通例を大きく覆す対極的な風貌をしている。余談だが、ジャイアンの本名と一字違い。

一言で表現するならば「漢」。外見通りの熱血漢であり、困っている人を見かけると脊髄反射的に助けに行くほどの強い正義感と純情な優しさを持つ。ただし実直すぎるがために不器用であり、その風貌も相俟って善意の行動でも悪いように捉えられ勘違いされることが多々ある。
電車で痴漢に遭っていた大和凜子を助けた際に一目惚れをする。しかし、幼い頃から好きになる女子はみんな親友であり幼馴染の砂川誠が好きだったため、過去の例に漏れず大和も砂川のことが好きなのだと勘違いをしてしまう。しかしながら、砂川の計らいによって晴れて付き合うこととなった。

その見た目から、幼少の頃より女子から「ゴリラ」「クマ」などの誹謗中傷を浴びたり陰口を叩かれることが多い。しかし本人は屈強な精神力と言われ慣れたことによってあまり傷つくことはない。その反面男子からは絶大な人気と支持を得ており、男の中の男として信頼・尊敬されている。高校生になってからも関わりのない他校の女子などからは未だに好奇の目を向けられることもあるが、同校の生徒など理解ある近しい人々からは男女ともに慕われている。

勉強が苦手であり、本人曰く「下の中程度」。テスト前にしか勉強をせず、英単語の意味を言葉ではなくジェスチャーで表現してしまうレベル（それでも大体合っていたりする）。大学進学に向け勉学に勤しもうと努力はしている。
また物事を深く考えることが出来ず、難しい話や長話なども苦手である。しかし、直情的故に誰かが悩んだ時には核心を突いた発言をしたり、誰かが間違ったことをした際には鉄拳制裁することもある。

病気という病気にかかったことがなく、また、ビンの蓋を栓抜きを使わずに軽く素手で開けたり、一息で浮き輪を膨らませたり、初めてのスケートでトリプルアクセルやイナバウアーを決めたり、崖から落ちて地面に叩きつけられても無傷だったりと、規格外の見た目に違わぬ強靭さと身体能力を兼ね備えている。
人の理解の範疇を超えるレベルで足が速く、昔からリレーのアンカーを任されることが多い。最も得意とするスポーツは柔道。大抵のスポーツはこなせるのだが、バスケとダンスは苦手であり、バスケはフェイントというフェイントに全て引っかかってしまうらしい。それと同様に思えるサッカーの場合はゴールキーパーを担当するため、鉄壁のディフェンスを誇り、自分のゴールからのスローインで相手のゴールキーパーごとシュートしたりと大活躍する。
視力は両目ともに2.0だが、視力測定の最大値がそうなだけであって本人はその数値を遥かに超えるほどの視力を持つ。聴力も良く地獄耳であり、第六感と思える感覚で物陰に潜む人の存在を察知したりする。
本人は自身の強さに納得しておらず、「俺より強い奴はこの世にいっぱいいる」と語っている。

作品の紹介媒体によっては「ブサイク系男子」や「ブサメン」などひどい言われようだが、原作者の河原和音は「あくまで女ウケしない顔、決してブサイクではない」と反論している。また、猛男のデザインについて河原はアルコに対し「ごうだ！とかたけお！とかいう感じの」という指定しかしなかったらしい。

大和凛子（やまとりんこ）

声：潘めぐみ / 演：永野芽郁

この物語のメインヒロイン。小泉女学園高等学校一年生（物語開始時）。誕生日は6月15日。一人称は「うち」。
電車内で痴漢に遭っていたところを猛男に助けられ、一目惚れする。天然な性格でありながら、自分からきっかけを作って積極的にアプローチし、砂川のアシストなどもあって猛男の勘違いを乗り越え、晴れて両思いになる。

猛男が初恋の相手であり、恋愛自体が初めて。様々なことで一喜一憂し、ひどく明るくなることもあれば反面極端に落ち込むこともある。付き合い始めた後も、猛男の漢らしい一面に度々赤面したり見惚れてしまうほど猛男にベタ惚れであり、猛男が女子といると心配や不安に駆られることもある。嫉妬などもするが、基本的に自身の純情さや猛男に寄せる全幅の信頼などから、猛雄の周りの女子に対して嫌な態度は取らない。
実は幼い頃にも1度猛男に助けてもらったことがある。今と違い当時は幼少の砂川に似たボーイッシュな見た目だった。

趣味はお菓子作り。プロ顔負けの見た目と味のお菓子を作ることができ、付き合う前からクッキーやケーキなどを作っては猛男にプレゼントしていた。お菓子を作る際は、苦労して固まっていく感じが好きという理由からハンドミキサーは使わず、華奢ながら大量のお菓子を作り上げる。
可愛いものやファンシーなものも好きであり、猛男へのプレゼントに猛男が普段は買うことのない可愛い人形やストラップをプレゼントしたこともある（猛雄は「大和が好きなものを俺にくれた」という受け止め方をして喜んだ）。

勉強はできる方であり、漢字が得意らしい。しかしながら、マークシート式の問題で解答漏れによってズレに気づかないまま最後まで行ってしまい、ひどい成績を残したことがある。

砂川誠（すなかわまこと）

声：島﨑信長（幼少期：寺崎裕香） / 演：坂口健太郎

剛田家の隣の家（マンションの同フロア）に住む砂川家の長男であり、猛男の親友。猛男とは3歳の頃からの幼馴染であり、幼稚園の頃から現在まで常に同じクラス。集栄高等学校1年生（物語開始時）。誕生日は9月13日。

眉目秀麗であり、所謂イケメン。昔からとにかく女子にモテており、過去に猛男が好きになった女子を含め多数の女子から告白されている。しかし恋愛に発展したことは一度もなく、恋愛のことを考えると怠いと感じることや、現状に満足していることから、女性に興味がないわけではないのだが恋愛感情を抱いたことがない。また、過去告白してきた女子はいずれも猛男の悪口を言っていたので「親友の悪口を言う奴とは付き合いたくない」という理由で断ってきた。

猛男からは愛称で「すな」と呼ばれている。さりげない気配りや冷静な状況判断の出来るスマートな性格をしており、直情的な猛男とは対照的ながらもお互いに気の合うところが多く、猛男のことを誰よりも理解している。
クールすぎて女子の前では笑顔すら見せないのだが、本人は敢えてそうしているわけではなく、猛男の猪突猛進な性格からなる行動や、過去の様々な珍事件を思い出した時には大爆笑したりする。

猛男や大和が天然な部分が強いため、専らツッコミ役としてアドバイスや指摘をすることが多い。猛男の普段の行動に慣例的に付き合わされており、猛男と大和のデートにも連れて行かされることがある。それでも猛男と大和を2人きりにさせるよう自然と分かれて帰ったりと、さりげない気配りも行っている。猛男の行動や大和からの相談に嫌な顔一つせずいつも親身になって付き合うのは、心の底から猛男と大和の幸せを願っているからである。

休日は用事がなければ一日中家で読書をしている。勉強は毎日するものだと自宅学習も怠らないため、成績は優秀。

剛田ゆりこ（ごうだゆりこ）

声：青木和代 / 演：鈴木砂羽

猛男の母。旧姓は竹中。パーマにピアスが特徴の40歳。体内年齢は22歳。猛雄のことを「たけ」と呼ぶ。
アマチュアレスリングの元チャンピオンであり、働き者の肝っ玉母ちゃん。40歳でありながら第二子を授かる。
自分を後回しに他人を気遣う性格であり、その性格は猛男にも受け継がれている。
大和のことを非常に気に入っており、何を狙ってか猛雄と大和を長時間2人きりにさせようとしてくる。

剛田豊（ごうだゆたか）

声：玄田哲章 / 演：寺脇康文

猛男の父。色黒で顔が濃く、常に笑顔を絶やさない「ダンディ」という具現化したような人物。
会社の同期だったゆり子に惚れ、何度か交流を重ねた後に結婚。他人を優先するあまり自分を後回しにしてしまうゆり子と猛男を常に心配している。
顔は母親似の猛男だが、眉毛や体躯などは父親似である。

アニメ放送・配信情報

放送局

放送局	放送開始日	放送時間
日本テレビ	2015年4月8日	水曜日 25:29～
テレビ愛知	2015年4月14日	火曜日 27:05～
ミヤギテレビ	2015年4月17日	金曜日 25:57～
静岡第一テレビ	2015年4月22日	水曜日 26:04～
南海放送	2015年5月1日	金曜日 25:57～
テレビ信州	2015年5月7日	木曜日 26:14～
広島テレビ	2015年5月13日	水曜日 25:59～
BS日テレ	2015年4月15日	水曜日 26:30～
CS日テレプラス	2015年5月8日	金曜日 25:30～

配信元

配信元	配信開始日	配信開始時間
ニコニコチャンネル	2015年4月10日	金曜日 12:00～
ニコニコ生放送	2015年4月17日（※）	金曜日 23:00～
日テレオンデマンド	2015年4月8日	水曜日 24:00～
Hulu	2015年4月8日	水曜日深夜～
dアニメストア	2015年4月10日	金曜日 12:00～
dビデオ
バンダイチャンネル
GYAO!
U-NEXT
ひかりTV
楽天ショウタイム
ビデオパス		金曜日 24:00～

その他、UULA、テレビドガッチ、ビデオマーケット、HAPPY!動画、ムービーフルPlus、J:COMオンデマンド、DMM.com、ベストヒット動画、TSUTAYA TV、PlayStation Storeでも配信。

※第1話の先行上映会があったため、レギュラーでの第1話なし

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