個人防衛火器とは、銃の一種である。
英語ではPersonal Defense Weapon(PDW)、というかこれの日本語訳。
2009年現在、このジャンルに当てはまると言えるのはFN P90とHK MP7のみであるが、ナイツアーマメント社からも登場が予定されている。また、ロシアのPP-19Bizonのトカレフ弾仕様の物も発生こそ異なるがこのジャンルの武器としての定義には当てはまる。
大雑把に言うとスケールダウンした突撃銃である。
元々は、有事に戦闘が後方の整備施設や基地といった非戦闘員ながら軍隊の運営に必要な者が多数駐在する場所で発生した際に、ボディーアーマーで武装した敵に対し十分な武器の取り扱い訓練を受けていない者でも対抗する事が可能な武器として開発された。つまり、歩兵だの機関銃手だのの組織的に統制された戦闘員ではなく、急遽戦闘することになった非戦闘組織員=「個人」がその身や施設を「防衛」する為の「火器」である。
ちなみに、このジャンルの初発の銃はFN P90とされているが、この語はHK社がMP7の開発コードとして用いていた物がそのまま武器ジャンル名として定着した物である。
最大の特徴はその弾薬である。従来の拳銃弾、つまり重くて丸くて遅い弾はボディーアーマーを装備した敵に対しては効果が薄く、小銃弾ではその反動の制御に熟練を要し、また施設防衛程度の用途にはオーバースペックであった。そこで平たく言うと、小口径ライフルの弾丸のケツを切って硬い芯を入れたような弾に拳銃弾程度の装薬を組み合わせた弾薬が開発された。この組み合わせにより本格的な小銃弾程の射程や威力は無いが、ボディーアーマーを装備した対象にも有効で取り扱いも短機関銃や拳銃並みに楽であるという銃器の開発が可能になった。
そして取り回しの良さである。当然重くてかさばる物を基地の事務員に持たせては仕事にならない。また、基地内や工場といった閉所での戦闘も想定されているため小型であることが要求されている。
現在入手可能なPDWはP90にせよ、MP7にせよ専用の弾薬を使用している。これらのPDW専用弾薬は大量に生産・消費される従来型の拳銃・ライフル弾薬に比して生産量が少なく、割高になりがちである。
また、従来の装備体系にない武器システムを装備することに伴う訓練・補給コストの増大もPDWが敬遠されがちな理由の一つである。
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最終更新:2025/12/13(土) 04:00
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