北川博敏とは、オリックスバファローズに所属するプロ野球選手である。ポジションは1塁と3塁。
1972年5月27日生まれで兵庫県伊丹市出身。
大学時代に捕手として活躍。日米野球の主将に選ばれるなどリーダーシップも期待された。
1994年のドラフトで阪神にドラフト2位で指名されるも虎では結果が出ず2000年にトレードでバファローズに。
2001年は当時の監督だった梨田 昌孝に認められ一軍に定着。
4月には初ホームラン、そして29歳の誕生日に初めてのサヨナラヒットを打ち、初のお立ち台で号泣。
そして9月。どん底から這い上がった北川にとって選手人生ではじめて輝く瞬間が訪れたのだった(後述)
2004年のプロ野球再編時の近鉄消滅に伴いオリックスに移籍。
その後はケガに苦しみながらもオリックスの中心選手として今も活躍している。
9月24日、大阪ドームの対ライオンズ戦。
近鉄は8回裏まで同点だったものの9回表にマクレーンにホームランを打たれて4-6とリードされる。
敗色ムードが漂う9回裏、北川が代打で登場し松坂からホームランを打ち流れを変えた。
流れが変わった後、中村紀洋がライトスタンドにサヨナラ2ランを打ち近鉄が逆転サヨナラ勝ち。
優勝へのマジックを1とした。
そして9月26日、大阪ドームの対オリックス戦。
試合は9回表の時点で2-5。相手はオリックスのクローザーでこの年の新人王をとった大久保。
この試合前、大久保の防御率は0点台。敗色濃厚だった。
しかし先頭の吉岡がヒットで出塁、次の川口が2塁打、代打の益田がフォアボールでノーアウト満塁。
ここで梨田監督は2日前に松坂からホームランを放った北川を代打で出した。
1球目はストライク、2球目はファールで追い込まれるも3球目のきわどいボールを見極めての4球目。
大久保が投げたスライダーをフルスイング。ボールはバットに当たりぐんぐん伸びていく。
そして、ボールは左中間スタンドへと飛び込む代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランとなった。
代打逆転サヨナラ満塁ホームランは6例目、3点差をひっくり返すおつりなしは2例目だった。
もちろん、優勝を決めたのは史上初である。この記録はメジャーリーグにも無いため日本のプロ野球史にはもちろん、世界のプロ野球史にも残る大偉業となった。
勝っても負けてもドラマチックだった近鉄というチームを象徴するような本塁打であった。
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最終更新:2025/12/07(日) 07:00
最終更新:2025/12/07(日) 07:00
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