吉田沙保里とは、日本のレスリング選手である。 ALSOK所属
レスリングの階級は55kg級。オリンピック3連覇、世界選手権10連覇
レスリング指導者の父を持ち、幼少からレスリングをはじめ次第に頭角を現し、1998年、1999年の世界カデット選手権連覇、2000年、2001年の世界ジュニア選手権これも連覇、そして当時日本の女子レスリングの女王として君臨していた山本聖子を破り、破竹の勢いで日本選手権、世界選手権で優勝し、新時代の女子レスリング女王となった。
その後世界選手権は、2003年ニューヨーク、2005年ブダペスト、2006年広州、2007年バクー、2008年東京、2009年ヘルニング、2010年モスクワ、2011年イスタンブール、2012年ストラスコナカントリーで優勝し出場しなかった年を除き10連覇している。
オリンピックは2004年アテネに初出場し、圧倒的力で優勝2008年北京優勝、2012年ロンドン優勝で3連覇を達成している。
圧倒的力を持つ吉田の象徴的技として言われるのが、予測可能回避不可能の高速タックルである。一般的にレスリングのタックルは崩し、すかしなど虚を突く動作が必要なためほんのわずかだが小さな前兆のモーションが生まれる。しかし吉田のおこなう高速タックルは、ほぼ完全なノーモーションでのタックルとなる。事前のモーションが無い事、さらにタックルを始めた瞬間から相手の足をつかみ懐に飛び込むまでの時間が他の選手よりも圧倒的に早い。この二つの要素が吉田の高速タックルが強さの象徴として言われる理由である。
2010年頃から強すぎる吉田は世界中のライバルから研究しつくされ、たどり着いた結論が「自分から攻めない。守りに徹してカウンターのみを狙う。」である。吉田のタックルは相手の動きに条件反射の様に飛び込むタックルで通常の攻めの状態では間違いなくモロに入られてしまう。ならばはじめから守りならばポイントを取られる事は無くカウンターを取れるだろうという結論に至ったのである。事実ロンドンオリンピックでは吉田戦に関して、相手が時間やポイントであせっているときを除きまったく攻めに来ない状態であった。
攻めに来ない相手にオリンピック前の大会で一度辛味をなめされられた吉田はそれに対する対策を練りロンドンオリンピックで強さを見せ優勝した。
連勝記録や勝利数など目を見張るものがあり、あまりの強さに相手が守ることしかできなくなってしまう有様でかつて130kg級に絶対的王者として君臨したアレクサンドル・カレリンを彷彿とさせる。
負けがあるにしても、受け皿の広い55kg級で他の選手と次元の違う強さを見せ、勝ち続ける事が驚異的である。
吉田がいるために他の階級に移った選手は少なくない。伊調馨は大学時代に吉田に苦戦し、63kg級に階級を上げている。小原日登美などは極端な例で彼女自身の階級がオリンピックに無かったこと、下の階級は妹がいたことがあり、吉田のいる55kg級に挑戦したが破れ続けた。そして妹の引退後48kg級に移ってからオリンピックで優勝するという事が起こっている。
世界選手権で優勝する実力を持っていても吉田には勝てないという事実が現に起こっておりその力は疑いようの無いものだ。
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最終更新:2025/12/13(土) 08:00
最終更新:2025/12/13(土) 07:00
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