女の名前なのに、なんだ男か 単語


ニコニコ動画で女の名前なのに、なん…の動画を見に行く

オンナノナマエナノニナンダオトコカ

2.2千文字の記事
これはリビジョン 3350116 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

女の名前なのに、
なんだ男か

……とは、ガンダムシリーズ史上最大の失言である。

概要

『機動戦士Ζガンダム』第1話『黒いガンダム』における、ジェリド・メサの台詞。

たまたま聞こえてきた「カミーユ」と言う女の子の声に反応して振り向いたジェリドは、「カミーユ!」と呼びかけられている少年を目撃する。何の気なしに「女の名前(略」と呟いたジェリドだったが、折悪く気が立っていたカミーユ・ビダン少年は、鋭敏な感覚でその呟きを聞き取ってしまう。元々自分の名前が女性的なことにコンプレックスを持っていたカミーユは、衝動のままにジェリドに殴りかかるのだった。

主人公カミーユ・ビダンの不安定な精神を強調する展開ではあるのだが、結果的にこの一件(と、続く高圧的な取り調べ)が原因でカミーユとティターンズの間に因縁が生まれ、カミーユがエゥーゴに味方するきっかけとなってしまった。その結果としてティターンズの新型・ガンダムMk-Ⅱは全機強奪され、強力なニュータイプであるカミーユと共にエゥーゴの戦力となり、更にはMk-Ⅱの設計データとカミーユのアイデアから新鋭機Ζガンダムの開発が進行することになる。そしてカミーユとΖの活躍により、ティターンズは最終的に崩壊の憂き目にあう。更にジェリド個人もカミーユとの因縁に固執するようになり、その過程で親しい人物をカミーユによって次々と殺されていくことになる。

文字通り『機動戦士Zガンダム』の始まりとなり、ジェリドの破滅とティターンズの崩壊を招くことになったこの失言は、その後も様々なネタにされることになる。

作中の流れ

サイド7、コロニー「グリーン・ノア1」。
学校の空手部を「病欠」したカミーユ・ビダンは、グリーン・ノア1に入港する定期便のキャプテンに会おうとしていた。以前にサインをもらったこともある憧れの人物だったのだ。
勝手についてきたファ・ユイリィを置き去りにしてドッキング・ベイの軍関係者ロビーにやってきたカミーユは、入場ゲートの向こう側で屯するエリート部隊「ティターンズ」の一団を目にする。宇宙生活者に高圧的な連邦軍の中でもとりわけ強硬なティターンズは、カミーユの大嫌いな集団だった。


そのティターンズの一団は、新たに着任してきたカクリコン・カクーラー中尉やエマ・シーン中尉の出迎えに来ていたのだった。カクリコンと握手しながら談笑するジェリド・メサ中尉は、そこで女の声を聴き振り向いた。

カミーユ! カミーユ、会えやしないわよ……!

こちらを見ている少年が、追い付いてきたらしい少女から、大声で呼びかけられている。男にしては妙な名前……ジェリドは何の気なしに呟いた。

女の名前なのに、なんだ男か

それは別にわざとらしくも大声でも無い、自然な呟きであった。ロビーの利用者こそ多くなかったとはいえ、その時点でのジェリドと少年の距離は10m以上離れており、普通なら聞き取れるはずもない。しかしカミーユは、ジェリドの声を確かに聴きとった。
後に極めて高いニュータイプ能力を発揮するようになるカミーユ。ただでさえ自分の名前を気にしているのに、デリカシーのない幼馴染に大声で触れ回られている状態が、その能力を負の方向に拡大させていたのだろうか。ジェリドの小馬鹿にしたような「なんだ男か」という言葉が、カミーユの脳内ではしつこい侮蔑の言葉として響き渡った。


少年が手にした鞄を取り落とし、少女を払いのけてこちらに歩いてくる。流石に訝しみ、まずは平静を保とうと軽口を叩くジェリド。

カクリコン中尉の知り合いか?

カミーユ!駄目よそっちは!

舐めるな!

少年は無重力にまかせて入場ゲートを飛び越え、ジェリドの顎に正拳突きを叩き込んだ。吹っ飛ぶジェリド。反動でゲートに引っ掛かり、転がりながらも再度戦闘態勢をとる少年。ジェリドを庇うティターンズ兵が誰何するが、少年はなおも攻撃してくる。

俺達をティターンズと知ってちょっかいを出してきたのか!?

カミーユが男の名前でなんで悪いんだ!
俺は男だよ!

こいつぅ!

意味不明な理屈をほざく少年は、更にティターンズ兵1人をノックアウト。もう一人にも連続パンチを叩き込むが無重力下では踏ん張りがきかず、ベイのMP(軍警察)に取り押さえられ、床に押し付けられた。復帰したジェリドはつかつかと歩み寄り、カミーユの顎を軍靴のつま先で持ち上げた。

言っていいことと悪いことがある!俺は……!

「カミーユくん」だろ?
何を言ったんだ? 俺が?

男に向かって「なんだ」はないだろう!

そうか、そういうことか
なら、男らしく扱ってやるよぉ!

やめてぇ!

少女の制止を無視し、ジェリドはカミーユの眉間を蹴り上げるのだった──

40年を経て……

時は流れ2025年。ガンダムシリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』と、米津玄師による主題歌「Plazma」が公開された。その歌い出しの歌詞がこれである。

もしもあの改札の前で 立ち止まらず歩いていれば
君の顔も知らずのまま
 幸せに生きていただろうか

……これ『Ζ』第一話だな?
かくして生まれたMADムービー「PlaZmaシリーズ」。令和の世にジェリドが振り向くサムネイルが爆増したのであった。

関連動画

関連項目

  • 機動戦士Ζガンダム
  • ジェリド・メサ
  • カミーユ・ビダン
  • Plazma
    • PlaZmaシリーズ
関連記事

親記事

子記事

兄弟記事

  • なし

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
紲星あかり[単語]

提供: アニメ(ニワカ)オタク

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/14(日) 20:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/14(日) 20:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP