学校のコワイうわさ 花子さんがきた!! 単語


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学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!とは森京詞姫原作による児童向けホラー小説、及びアニメ作品である。

概要

1994年にフジテレビの子供向け番組、ポンキッキーズ内でアニメ版を放送。
アニメは1年という短期間だったが原作の書籍シリーズ自体は今日まで続いており
2008年にはニンテンドーDSソフト『みんなの花子さん』が発売。
そして2010年から新作アニメシリーズ『新・花子さんがきた!!』が放送された。

 アニメは幼稚園児から小学生が対象の子供向け番組で放送していたが、
ナレーション担当の伊武雅刀の低い声などにより、少なからず当時の子供たちに恐怖を与えた。
第8話「さっちゃんのうわさ」などトラウマになりそうな話も存在するが、
第24話「太郎くんと次郎くん」のように笑いを招くような話も存在する。

登場人物・あらすじ

闇の世界の存在である花子さんがパートナーのホワホワと共に様々な事件に関わっていくオムニバス形式。
花子さんのライバルであるやみ子さんや、花子さんのパパやママなどが登場する話もある。
初期の頃は粗大ゴミ置き場にある朽ちた公衆電話から呼び出す事で現れるという設定だった。 

朽ちた公衆電話

この作品の花子さんは亡霊ではなく、人間に危害を加える幽霊や妖怪を退治するヒーローなのだが
単にストーリーテラーとして登場するだけで犠牲者が出てしまう話も多いため
「花子さんは本当に人を助ける気はあるのか」「花子働け」などと言われる事も。

花子さん

花子さん&ホワホワおかっぱ頭が特徴的な女の子。モデルは「トイレの花子さん」。
人間に危害を加える妖怪や幽霊を強制送還したり駆除したりしてくれるが、物語に関わらず、被害に遭う人間たちの様子を淡々と見守る語り部として登場することもある。

公式設定では「面倒見が良い」女の子である。基本的に登場人物と絡んだ場合は助けてくれる。語り部としての登場の場合にはかなり理不尽な目に遭っている主人公が助けられない反面、一端絡んだ場合は、自業自得としかいえない少年も助けてくれることもある。
主題歌の通り、あくまで来たら助けてくれるよ」 というだけのことらしい。

スカートについたチューリップのアップリケが切り札だが、たまに利かない。 

幽霊しばりアップリケ 

お父さんは、妖怪を次から次へと丸呑みする食いしん坊。お母さんは、幽霊幼稚園の園長をしている。
実はおじいちゃんもいて、ホワホワをプレゼントしてくれたらしい。 

ホワホワ

ホワホワした謎の毛玉。風船のように宙に浮いて、いつも花子さんのそばにいる。

正体はホワホワの木がつける実。
稲妻を操る力を持っており、たびたび花子さんを手助けする。 

やみ子さん

やみ子さん花子さんのライバル。もっとも、花子さんはあまり彼女のことを敵視していないが。

登場したときは、影のように全身が真っ黒にしか見えず、
しばらくして光が当たると、黒っぽい服を着た女の子の姿が見えてくる。
花子さんのアップリケが通用しない相手などが出たときに、助けに来てくれる。

切り札は、どくろのキーホルダー。
無口なため真意は不明だが、ナレーションによると、
「自分以外の存在に花子さんが負けるのは許せない」らしい。
あれ、誰かに似てる? 

ナレーター

旧シリーズ演:伊武雅刀
新シリーズ演:篠井英介 

物語の殆どを進行する。
今作は、普通のアニメ作品とは違い、ナレーション・キャラの声に至るまで(花子さんを除いて)全て伊武によって演じられており、朗読・読み聞かせに近い形で進行する。

伊武の確かな演技力に支えられた、低い不気味な淡々としたその声は、今作を数多くの子供のトラウマたらしめる最も大きな要因の一つ。特に、人食いランドセルの売人の笑い声や、赤い靴履いた女の子の猫撫で声は必聴モノ。
笹井の方は、伊武に比べて声のトーンが高く、軽やかな印象を与える。 

主なトラウマ

前述の通り、大体のケースでは花子さんが助けてくれるものの、より怖い妖怪や幽霊が相手のときに限って、花子さんは助けに来ず、傍観を決め込んだりしている。
以下はその一例である。

人喰いランドセル 

人喰いランドセル非常に怪しい男が「君のランドセルと取り替えてくれないか」といって、交換を求めてくるランドセル。見た目は普通のランドセルだが、夜中になると大きな口といやらしい目が浮かび上がり、部屋を這い回って持ち主を丸呑みしてしまう。下の関連動画にずばりそのものが映っている。吸血鬼や悪魔の一部がそうであるように、鏡に映らないという欠点があるのだが、劇中で手に入れてしまったとも子ちゃんは気づけず、餌食になってしまった。

『怪しい人・知らない人の言うことをむやみに聞いてはいけない』という教訓的な意味合いも強いエピソードであり、非常に厳しい見方をすればとも子ちゃんの自業自得ではあるのだが、それを考慮してもやはり、物をよく知らない小学生を標的にした卑劣な行動である。でも、花子さんは助けに来なかった。

「可哀想に。とも子ちゃんはもう、この世には戻ってこれないわ」

花子さんがきた!(一足遅く)

怪人トンカラトン

怪人トンカラトン『トン・トン・トンカラトン♪』と歌いながら町を自転車で徘徊する、全身包帯の怪漢。
彼に出会うと、「トンカラトンと言え!」と迫られる。言えなかったら、背中に背負った日本刀で斬り捨てられる。人を斬った後は気分が良くなるのか、手放し運転で踊りながら歌うという妙技も披露する。

劇中では、トンカラトンの写真を撮ろうとした少年が餌食になった。
少年は「トンカラトン、トンカラトン」と唱えてはいたのだが、トンカラトン曰く「トンカラトンと言うのは、俺が言えと言ってからだ。勝手に言うやつは許さない」ということであり、少年は斬り殺されることになった。

なお、斬られた人間は、死の間際に体が包帯で覆われてしまい、トンカラトンになってしまう。日本刀を持った怪人相手に調子をこいた少年の自業自得かもしれないが、やはり花子さんは助けに来なかった。

「そう。こうやって、トンカラトンは増えていくの」 

さっちゃん

史上最恐、みんなのトラウマ。

さっちゃんの噂話をした夜、聞いた者の枕元に現れ、手足を刈り取っていく幽霊(妖怪?)。
避けるには、さっちゃんが好きだったバナナか、その絵を描いておかなくてはならない(好きな割には、まるで天敵に出会ったかのように絶叫して退散する)。

劇中で話を聞いた主人公の女の子は絵を描くのを忘れてしまったが、母が夜食用にバナナを置いていったため、刈り取られる寸前で助かった。
が、翌朝になって、たまたま主人公達の話を聞いてしまっていた担任の先生が、手足を刈り取られて死んだことが判明した。 

全国の少年少女に必死でバナナの絵を描かせた張本人。ゆっくり村の人も書いていたという。
「バナナが大好き」「足をとられる」などからわかるように、元ネタは童謡「サッちゃん」。1959年にNHKで発表された、れっきとした近代童謡なのだが、都市伝説として数多くの尾ひれがついていることは有名である。

「そうだったのです。あの時小野先生は、廊下でさっちゃんの噂話を聞いてしまったのでした。」
やっぱり花子さんは助けに来ない。 
ちなみに、原作では続編があるのだが、そこでも花子さんは助けに来ない。 

赤い靴の女の子

公園の銅像に乗り移った幽霊。
通りかかった女の子が赤い靴を履いていたら、その靴を奪い、女の子を空へ連れ去ってしまう。

一人ぼっちで公園に居続けるのが寂しいから、と花子さんはその理由を解説しているが、にしたって理不尽である。
劇中では女の子が実際に連れ去られたが、やっぱり花子さんは助けに来なかった。 

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最終更新:2025/12/15(月) 21:00

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