悪事千里を走るとは (アクジセンリヲハシルとは) [単語記事]

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悪事千里を走るとは、日本のことわざである。

概要

「良い行いはなかなか知れ渡らないものだが、悪い事をしたという情報（噂）は瞬時に、かつ広い範囲へ、遥か彼方まで伝わっていく」という意味の言葉。転じて『悪い事をしてはならない』という教訓を示している。
ちなみに「千里」とは距離を指す言葉で、一里はおよそ3.9km程。千里ともなると大体3900～4000kmくらいの距離となるので、「悪い噂はすぐさま日本中へ広まり、海外までも知れ渡る」とも言い換えられるだろう。

言葉の由来は北宋の時代に孫光憲が著した『北夢瑣言』に出てくる一説「好事門を出でず、悪事千里を行く」から。
（尚、「好事門を出でず（こうじもんをいでず）」とは冒頭に記載した『良い行いは、なかなか世間に知れ渡らない』の意。「悪事千里を走る」と対になって用いられる機会が多い。）
孫光憲が数百年先のテレビ・インターネットの普及を予見していたかどうかは不明だが、これらが普及した現代ではこの言葉はより一層の実感を伴う言葉となっている。
いずれ人類が宇宙へ進出しても、この言葉は実績を伴いながら生き続けるに違いない。