成田国際空港とは、千葉県成田市にある国際空港である。
通称は「成田空港」、または「成田」。
空港コードは、IATA:NRT/ICAO:RJAA
羽田空港との“内際分離”で、東京行きの国際線のほとんど(国内の50%強)が離着陸している。
2004年までの正式名称は「新東京国際空港」であった(文字通り東京国際空港(羽田空港)の代替空港)。
英語略称はNArita International Airport Corporation,NAA。
1960年代、高度経済成長により大型旅客機の需要が高まり、また海外旅行の自由化に伴って、羽田空港の代替空港として検討された。当時、羽田空港は東京オリンピックにあわせ旧C滑走路が新設されたが、駐機場拡張により旧A滑走路が閉鎖され、離着陸が限界に来ていたのである。
1966年佐藤栄作内閣のときに、建設予定地を現在の場所としたが、地域住民の反対(三里塚闘争にまで発展する。後述参照)により、用地取得が思うように行かず、またテロやゲリラが多発し、開港が遅れに遅れ1978年5月20日に開港した。
A滑走路(4,000m*60m)、B滑走路(2,500m*60m)の2滑走路がある。
全体計画では、さらに横風用滑走路(3,200m*60m)があるが、 空港反対派の土地が空港内に複数ヶ所あり、建設は進んでいない。
成田空港は羽田空港の代替空港として建設された経緯があり、便宜上東京都にあるとしている。航空券に「TOKYO/NARITA」と表記されてたり、空港の所在地は東京都を表す「TYO」が使われている。
2004年に民営化し、「新東京国際空港公団」から「成田国際空港株式会社」になり、正式名称を「新東京国際空港」から「成田国際空港」に変更された。英語略称は公団時と変わらずNAAである。
当時の政府における対応への反発や、買収に伴う移転や騒音問題を嫌って、地元住民による反対運動が行われていた。そこに、左翼化した若者が「日本に基地を作ろうとしている」などという理由で、反対派住民と連動し、学生闘争が行われるようになった。
その中、政府は行政代執行を強行したことにより、自体は激化。
反対派が建てた塔を倒すなどし、警察隊と学生が衝突。双方に多数の死傷者が発生した。何よりもひどいのが、神奈川県警から応援に来た機動隊員3名が反対派から殴るけるの暴行を受けた上、生きたまま火をつけられるなどの集団リンチを受けて殺害された。
1978年3月26日(当初予定の開港4日前)に、反対派による管制塔の立てこもりが発生。
管制塔内の機械が破壊されたため、開港延期を余儀なくされた。
その後も、車庫に保管されていた空港アクセス用の「京成スカイライナー」の放火や、列車妨害などされたりしたが、1978年5月20日に開港した。
開港してからも反対運動が収まることはなく、施工業者宅を放火したり、施工業者の宿舎を放火し作業員を焼死させたり、千葉県土地収用委員会に脅迫を行ったり、委員の家族を誘拐したり、挙句の果てには収用委員長に暴行を行い、後遺症を残すほどの重傷を負わせ、自殺に追い込んだ。
結果として、千葉県土地収用委員会の委員全員が辞表を知事に提出、収用委員会は実質機能停止に追い込まれ、千葉県のインフラ整備に非常に大きな影響を残した。因みにこれが千葉県の道路インフラが貧弱だと言われる大きな一因である。
この騒動一連が、所在地の地名をとって「三里塚闘争」または「成田闘争」と言われているものである。
開港後も反対派によるテロやゲリラなどが続いていたが、1995年に当時の村山富市首相が行った謝罪により、大半の住民が移転を承諾した。
現在も前述のテロやゲリラ対策のために、空港の全出入口は頑丈な門があり、空港の周りには2重フェンス、侵入防止の電気柵がある。空港に入るときは、必ずセキュリティチェック(検問)を受けなければ空港に入れない。これは世界でも稀にみる警備である。
ただし今は前述による対策よりは、世界的に発生しているテロ対策に重点を置いている。
2015年3月30日に身分証明確認や車両の確認による検問が廃止され、入場ゲートに顔認証機能付き監視カメラ、車両のナンバーを記録するNシステムによるセキュリティチェックに切り替えられた。入場ゲートは止まらずに通過が可能になった。
この反対運動により、その後の大規模空港計画は、海上および郊外によるものとなっている。
第1・第2の2つのターミナルが存在する。日本航空(JAL)は第1旅客ターミナル、全日本空輸(ANA)は第2旅客ターミナル南ウイングを利用する(共同運航便など例外有り)。
第2旅客ターミナルは1992年に供用を開始したもので、当時は世界最大のターミナルビルでもあった。
第3旅客ターミナルの建設が格安航空会社(LCC)向けに進められており、2015年4月に供用を開始する予定である。
本館とサテライトの2館構造で、一部の搭乗ゲートへはモノレール(厳密には水平エレベーター、OTIS製)に乗って移動する 現在は利用者数の増加に伴い、効率的な移動を提供するため、本館とサテライト間の移動は「動く歩道」に切り替えられ、廃止された。 ゴンドラは空港そばの空の駅 風和里しばやまに放置プレイ移され、展示されている。
免税店は、第1ターミナルに「narita nakamise」、第2ターミナルに「ナリタ5番街」があり、「ナリタ5番街」は国内免税店で最大の面積を有する。
各ターミナルにあった郵便局は閉局となり、現在は成田国際空港支店の分室のみとなっている。
これは郵便事業会社のため、取引の一部が出来ない(ゆうゆう窓口と同等程度)。
銀行窓口は、第1ターミナルに三菱東京UFJ銀行が、第2ターミナルに千葉銀行がある。
規制エリア内にセブン銀行のATMがあり、日本円のみ1回3万円まで引き出せる。
鉄道
| JR東日本 | 成田線 | (成田) | ― | 空港第2ビル | ― | 成田空港 | |
| 京成電鉄 | 京成本線 | (京成成田) | ― | 空港第2ビル | ― | 成田空港 | |
| 成田空港線 (成田スカイアクセス線) |
(成田湯川) | ― | 空港第2ビル | ― | 成田空港 | ||
| 東成田線 | (京成成田) | ― | 東成田 | ||||
| 芝山鉄道 | 芝山鉄道線 | 東成田 | ― | (芝山千代田) |
東成田駅は、旧成田空港駅として使われていて、第2ターミナルとは地下道で結ばれている。(徒歩7分)
第1ターミナルへは地上から徒歩10分、または空港内循環バス(後述)が利用できる。
自家用車
東関東自動車道より、新空港自動車道 新空港IC直結
国道295号、296号より
前述のセキュリティーチェックがあり、 空港内でのデモなどが予測される時は閉鎖されることもある。
第2ターミナルの利用客は、屋内駐車場を使うと、雨が降っていても濡れずに移動できる。
バス
都内主要駅や羽田空港、横浜シティ・エア・ターミナルなどからリムジンバス
成田駅などからの路線バス
各ターミナル相互間と東成田駅を結ぶ無料巡回バスなど
バスや鉄道などの公共交通機関、徒歩などの入場でもセキュリティーチェックを受けなければならない。
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最終更新:2025/12/14(日) 07:00
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