福島空港とは (フクシマクウコウとは) [単語記事]

福島空港とは、福島県石川郡玉川村と須賀川市にまたがって位置する空港である。

概要

郡山市から南へ直線距離にして約18km、須賀川市と玉川村にまたがる丘陵地に位置する地方管理空港。

1993年に開港し、1999年には国際線旅客ターミナルビルが供用を開始した。

2025年現在は国内線の新千歳空港と伊丹空港線、国際線の台湾便が就航している。沖縄との定期便を復活させようとする動きもあるが、茨城空港やLCCが普及した現在ではなかなか厳しいだろう。

『ウルトラマン』の生みの親として知られる特撮監督・円谷英二が須賀川市（旧須賀川町）出身であることにちなみ、至る所にウルトラマンの立像などが飾ってあるのが大きな特徴。

阿武隈山の丘陵地にあり、観光地として有名な猪苗代湖や会津若松を始め、スキー場、ゴルフ場、温泉が近いため、観光の拠点空港としての利用価値が高い。

また、空港周辺には、福島空港公園やスポーツ広場もあり、地域の方々にとっての憩いの場として親しまれている。

福島空港周辺は昔からの林道がありマウンテンバイク愛好家が集う。自転車教室や大会などのイベントも定期的に催されている。

東北地方の空港でも利用者は少ない部類に入るが比較的災害に強いエリアにあるため、2011年に東日本大震災が発生したときは陸路が分断されてしまったことに加え、東北地方の空の玄関口である仙台空港が津波に襲われ稼働不可能になったこともあり、東北の救難拠点としていち早く24時間運用を開始し、国内外の救援機や旅客機の臨時便、救援物資などを受け入れるなど、仙台空港に代わって大きな役割を果たした。