戦隊大失格とは (センタイダイシッカクとは) [単語記事]

戦隊大失格とは、春場ねぎによる少年漫画。週刊少年マガジン2021年10号より連載中。

概要

五等分の花嫁の春場ねぎ先生の次回作であり、前作とは打って変わってのいわゆる「戦隊モノ」を元ネタにしたバトル漫画である。

戦隊の敵である怪人のいわゆるモブである戦闘員Dが主人公であり、全体的に戦隊のパロディ要素が強い。

なおこういうアンチ・ヒーロー物の前例としてはザ・ボーイズが存在する。

あらすじ

日曜決戦における大戦隊と悪の怪人軍団との戦いが恒例となり、その最前線の街・天ノ川市では、竜神戦隊・ドラゴンキーパーと悪の怪人との戦いが13年にわたって続いていたが、それはあくまでも表向きのお話。
実際は最初の1年でドラゴンキーパーにより怪人の幹部が全滅し、残った戦闘員などのモブが人々を楽しませる興行として八百長試合を行っていた。
その状況に対し、戦闘員Dは打倒ドラゴンキーパーを目標に、大戦隊を相手に反旗を翻すのであった。

登場人物

戦闘員D
「オレ達は怪人だ！邪魔者は倒す！大戦隊も倒す！そうだろ？」
本作の主人公。身体を再構築する能力によって人間への擬態を得意としており、通常の人間態の際は少し幼い青年の姿になる。
この現状を打開するために戦隊に対し、反旗を翻すべく、単独行動に走る。
竜神戦隊ドラゴンキーパー
- レッドキーパー本名：赤刎創星
  「なんだ。全然強くないじゃないか。んじゃダメだ。ガッカリだよ。」
  戦隊のリーダー。戦隊全体の顔役であり、一般市民からの人気も高く、素顔で広告塔としても活躍している。理想の上司ランキング10年連続1位とされているが、自分に対して気に食わない事を意見してきた後輩を、不意打ちで情け容赦無く叩きのめし、顔色一つ変えない冷酷非道な卑劣漢。
- ブルーキーパー本名：不明
  「天下のドラゴンキーパー様に楯突くとは死にてェようだな！」
  両目下と唇の左側に傷のある戦士。こちらもレッド同様気に食わない相手なら仲間であっても容赦なく手を出そうとするなど性格が悪い。仲間にすら口も性格も態度も最悪と言われる始末。
- イエローキーパー本名：不明
  「申し訳ないねェー」
  人を食ったような笑顔と口調の戦士。
- ピンクキーパー本名：桜間世々良
  「あぁーっ日々輝っ」
  グラマラスな紅一点の戦士。
  怪人との戦争1年目で両親を殺され、弟や自身も殺されるのを当時のブルーキーパーにより助けてもらった。彼が引退して以降も親代わりになった。なおその時の怪我もあり、車椅子生活を余儀なくされるが、変身することにより歩けるようになる。チンピラ達に絡まれていた女性を助けるなどヒーローらしい部分もあるが、自分に反抗的な態度を取った弟にゾクゾクして興奮するなど変態的な本性がある。
- グリーンキーパー本名：不明
  「難しい話は後にして飯にしようでないか。俺は腹ぺこだ。」
  鋭い牙を持つパワー自慢の戦士。レッドが後輩に暴行を加えた時、レッドに対して暴行を止めるよう言ったので、問題児揃いのドラゴンキーパーの中でも比較的常識人と思われる。
錫切夢子
（どこが正義の味方よ）
大戦隊の隊員であり、戦闘員Dが浮遊城から降りて初めて会った地球人の一人。
桜間に擬態した戦闘員Dを見抜くが、むしろ正体がバレないように手助けし、なぜか一緒に手を組んで大戦隊をぶっ潰すことを提案する。
桜間日々輝
「Dくんどうかご武運を。僕の代わりを頼みます。」
大戦隊の新人隊員。当代ピンクキーパーの弟
夢子と戦闘員Dの会話を盗み聞きして戦闘員Dの正体に気づき、最初は諦めるように諭すが、考えを聞くにつれて、自身は大戦隊の内側から変えていると伝える。