横浜DeNAベイスターズ 単語


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ヨコハマディーエヌエーベイスターズ

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セントラルリーグ
横浜DeNAベイスターズ
基本情報
創設 1950年
本拠地 横浜スタジアム
優勝回数
リーグ優勝 2回
日本一 2回
セ・パ交流戦 0回
アジアチャンピオン 0回
経歴
  • 大洋ホエールズ(1950年-1952年)
  • 大洋松竹ロビンス(1953年)
  • 洋松ロビンス(1954年)
  • 大洋ホエールズ(1955年-1977年)
  • 横浜大洋ホエールズ(1978年-1992年)
  • 横浜ベイスターズ(1993年-2011年)
  • 横浜DeNAベイスターズ(2012年-)
プロ野球球団テンプレート

横浜DeNAベイスターズ(よこはまディーエヌエーベイスターズ)とは、日本プロ野球セントラル・リーグの一球団である。

本拠地は横浜スタジアム。現在の監督は中畑清(2012年~)。

概要

二リーグ制の開始と共に創設されセ・リーグに加入。初年度(1950年)の名前は大洋ホエールズ。創設時のフランチャイズは山口県下関市、本拠地は下関市営球場であった。
当時7球団で日程の組みにくかったセ・リーグ側の要望もあり、1953年に松竹ロビンスと合併して大洋松竹ロビンス(洋松ロビンス)となる。大阪に移転し、大阪球場を南海ホークス、近鉄パールスと共用した。
1954年限りで松竹が球団経営から撤退したため、球団名を再び大洋ホエールズに戻し、本拠地を神奈川県川崎市(現在の同市川崎区)の川崎球場へ移転した。
1978年、同県横浜市中区に竣工した横浜スタジアムへ本拠地を移転し、球団名を横浜大洋ホエールズに改称。1992年、親会社・マルハの社名改称およびCIに伴って横浜ベイスターズに改称。2002年春、球団の筆頭株主がマルハからTBSグループとなったが、この際には球団名の変更等は無かった。そして2011年秋、筆頭株主がDeNAとなり、翌2012年シーズンから現在の横浜DeNAベイスターズとなった。

決して強くはない。むしろ弱い。大洋ホエールズ時代から数えても、優勝回数はたったの2回(三原脩監督時の1960年、権藤博監督時の1998年)。でも、日本一の回数も2回。日本シリーズには強い。2002年から本格的な低迷が始まり、現状、21世紀になってから12年間で最下位9回という底の見えない暗黒期に突入している。2012年シーズン終了時の通算4522敗は12球団最多の負け数である。

基本的に打高投底のチームであり、98年の優勝時にはマシンガン打線として怖れられた。マシンガン打線のイメージが今でも存在するのか、現在でも打高投底のチームと思っているファンは多い。村田修一や内川聖一など打撃タイトルを得た選手はいるものの、チームの打撃成績でも常に最下位争いをしているのが現実である(投手成績は言わずもがな)。常に投手不足に悩まされ続けており、低迷の原因になっている(フロントの方針がコロコロ変わることも原因だが)。

現在、谷繁元信(中日ドラゴンズ)、相川亮二(東京ヤクルトスワローズ)とセの他球団の主力捕手に元横浜が多い。捕手育成には定評のある球団である。問題は出て行かれてしまうこと。そして中村武志や野口寿浩や橋本将のように他球団の捕手を獲ってくると(ry まあ若菜とか昔はいたけど。

選手がFAやトレードで移籍する度に球団のあり方について苦言を呈す、あるいは批判することも多い球団である。
最近ではFAでソフトバンクに移籍した内川聖一が言った批判が原因で少し騒動になった。
更にはソフトバンクが内川からベイスターズの現状を聞き、チーム体質の改善に使うと球団自らが表明。
「横浜ベイスターズを出て行った方が幸せ」と言う選手が異常に多いことや、体質の改善に使われるほどのチームの酷い有様が最下位という順位に露骨に反映されているのではなかろうか。

本拠地が横浜という大都市にありながら、ヤクルトと並び地元での人気がない球団としても知られている。1998年には横浜スタジアムがファンでいっぱいだったのに…。

親会社は、球団創設の1950年から1992年までは大洋漁業で、球団名の「大洋ホエールズ」および「横浜大洋ホエールズ」は、かつて大洋漁業の基幹事業だった捕鯨に因むものだった。大洋漁業は1993年の商号変更に伴ってマルハとなり、この際に球団名も前述の「横浜ベイスターズ」に改称した。市民球団化という側面も若干あったとはいえ、実際のところはマルハの社名改称とCIによるところが大きかった。蛇足だが、当時マルハ社内では単に社名を省いた「横浜ホエールズ」を改称候補としていたものの、1980年代半ばに商業捕鯨が事実上禁止された背景もあって、結局球団名も全面的に改称されるに至った。

かつて大洋ホエールズには、当時西武グループの中核企業だったコクドが45%出資していたが、1978年に全株式をニッポン放送と東京放送(TBS)に売却している。これは、同年にコクドがクラウンライターライオンズを買収するにあたって、野球協約で定められている「球団株式の二重保有の禁止」に抵触するのを回避するための措置であった。同年開場した横浜スタジアムの建設事業にはコクドも深く関わっており、ホエールズの横浜移転にコクドの強い影響があったことは想像に難くない。

しかしマルハはバブル経済崩壊以降、深刻な経営不振に陥り、合理化策の一環として球団経営から撤退。保有する全株式が2002年春、TBSとBS-i(現在のBS-TBS)に譲渡され、2009年のTBSグループの持ち株制移行により、TBS保有の球団株式は、TBSの商号変更により発足した放送持株会社の東京放送ホールディングス(TBSHD)が継続保有することになった。

このマルハからTBSグループへの球団譲渡の際、マルハは全株式を第2位株主のニッポン放送に売却する方向で一度は話がまとまったものの、当時ニッポン放送の子会社であったフジテレビがヤクルトスワローズの大株主でもあり、フジサンケイグループ傘下の2社が複数球団の経営に関わる可能性が生じることから、球団株式の二重保有に抵触することが問題となり、結局第3位株主のTBSグループに売却されることとなった。

また2005年秋には楽天がTBSの株式を大量に取得して筆頭株主となり、TBS側に経営統合を申し入れた。だが楽天は同年シーズンから東北楽天ゴールデンイーグルスを保有してNPBに新規参入しており、これも球団株式の二重保有に抵触する可能性が生じた。のちに楽天側は経営統合提案を撤回して業務提携の申し入れに切り替えたものの、その後も株主から賛同を得られなかったのに加え、TBSグループの持ち株制移行などもあって、楽天側はTBSグループへの出資を断念し、この問題は収束を見ている。

しかしTBSグループも2000年代後半から業績不振となり、2010年オフには住生活グループ(現在のLIXILグループ)と球団株式の売却交渉を行うも、他都市への本拠地移転を主張する住生活G側との溝が埋まらず、交渉は決裂した。

結局2年越しのすったもんだの末、2011年秋にDeNAへの球団株式譲渡が決定。12月1日のオーナー会議及び実行委員会の承認を経て、12月2日にDeNAがTBSグループから株式を取得し「横浜DeNAベイスターズ」が発足した。

 

2012年から、セ・リーグの球団としては初めてニコニコ生放送でホームゲーム全試合の無料配信を行っている。

2013年現在、ニコ生のNPB中継枠は東北楽天ゴールデンイーグルス枠(2009年8月開始)、福岡ソフトバンクホークス枠(2012年開幕時開始)と、このDeNA枠(同)の3枠があるが、楽天枠・ソフトバンク枠がCS放送向けの映像・音声をそのまま放送するのに対し、DeNA枠では、映像はTBSと球団が制作した共同映像(TBSグループの中継映像と、各局に配信する映像として使用。中継用の各種テロップはTBSグループの中継映像で使用しているものを一部使用)を使用するが、音声はニコニコ独自制作で、フリーのスポーツアナウンサーが実況を担当している(石原敬士、節丸裕一、加藤暁ら)。

戦績

横浜ベイスターズ時代

2000年(69勝66敗1分、3位) 監督:権藤博

金城龍彦が首位打者を獲得したが、この年は優勝争いに絡むことはなかった。 権藤博が勇退し、後任には西武黄金時代を経験した森祇晶が就任した。

ドラフト会議では内川聖一、吉見祐治を獲得。ロバート・ローズが退団する。

2001年(69勝67敗4分、3位) 監督:森祇晶

勝率は広島東洋カープの方が上だったが、勝利数が広島を上回っていたため、3位となった。

正捕手を務めていた谷繁元信が中日ドラゴンズに移籍し、中日で正捕手を務めていた中村武志を金銭トレードで獲得する。

2002年(49勝86敗5分、6位) 監督:森祇晶

なんと全日程を最下位で終えるぐらいの低迷に終わり、森は解任され、後任に山下大輔が就く。ここから暗黒期が始まる。

ドラフト会議で村田修一、加藤武治、吉村裕基、武山真吾を獲得。

2003年(45勝94敗1分、6位) 監督:山下大輔

1970年のヤクルト以来の90敗に到達してしまったが、タイロン・ウッズが40本塁打を放ってホームラン王を獲得。

シアトル・マリナーズに移籍していた大魔神こと佐々木主浩を獲得したが・・・・・・。

2004年(59勝76敗3分、6位) 監督:山下大輔

シーズン終盤まで広島と5位争いを繰り広げるが、最終戦で敗れ、3年連続の最下位となった。山下大輔が任期満了で監督を退任し、後任に牛島和彦が就く。

新ストッパー候補としてマーク・クルーンを獲得。ドラフト会議では那須野巧、藤田一也、石川雄洋を獲得する。中村武志は金銭トレードで新規球団の東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。この年もホームラン王を獲得したウッズとは契約に至らず、ウッズは中日に移籍する。

2005年(69勝70敗2分、3位) 監督:牛島和彦

勝利数はヤクルトスワローズに劣ったものの。2001年と違い、勝率がヤクルトより上回っていたため、4年ぶりのAクラス。一時暗黒期を脱出する。

佐々木主浩が引退。ドラフト会議では水差し野郎の高宮和也、山口俊、黒羽根利規を獲得。

2006年(58勝84敗4分、6位) 監督:牛島和彦

村田修一、吉村裕基が台頭したが、2年ぶりの最下位に転落。牛島はこの責任を取り退任。後任には10年ぶりの復帰となる大矢明彦が就く。

ドラフト会議では高崎健太郎、下園辰哉、梶谷隆幸を獲得。多村仁との交換トレードで寺原隼人、小田嶋正邦とのトレードで仁志敏久を獲得する。

2007年(71勝72敗1分、4位) 監督:大矢明彦

門倉健のFAによる人的補償で工藤公康を獲得。開幕戦で三浦大輔が高橋由伸に開幕戦初球先頭打者本塁打を浴びるというスタートを切ったものの、そこから勝ち負けを12試合続けて交互に繰り返す珍記録を作ったりしつつ、一時は首位にも立った。交流戦では、オリックス・バファローズ戦において椎野茂が毒舌実況を繰り広げる。

前半戦を3位で折り返したものの、夏場から失速。それでも三浦大輔が35イニング連続無失点の記録を作ったりもして、終盤には失速した阪神の背中が見えるところまではつけた。結局最終戦に敗れてシーズン勝ち越しは逃したものの、71勝72敗1分、前年最下位から4位に躍進した。

しかしオフには、守護神マーク・クルーンが読売ジャイアンツに移籍することとなる……。

2008年(48勝94敗2分、6位) 監督:大矢明彦

結局クルーンの抜けた穴を埋められる気配のないまま、目立った補強もなく開幕を迎える。開幕カードは阪神だったが、阪神キラーの三浦が出遅れ開幕投手は寺原が務めることに。この3連戦であっさり3連敗すると、その後は浮上のきっかけすら掴めないままぶっちぎりの最下位に低迷する。
移籍したクルーンの穴埋めのために、ローテーションピッチャーの寺原を大矢お得意の「思いつきコンバート」でストッパーに配置換えするも、登板機会が呆れるほど少なく「ハマのヒ魔神」と揶揄される。

内川聖一が最終的に右打者の歴代最高打率となる.378を記録、村田修一が2年連続本塁打王になるなど中軸は奮闘したものの、投手陣が出れば打たれる壊滅状態に陥り、継投の拙さ、裏目に出続ける采配によるあまりの負けっぷりに大矢監督は「やる大矢」として2ちゃんねる野球ch屈指の人気キャラにまでなってしまった。何とかシーズン100敗は免れたものの、内川の打率を下回る勝率.338という2リーグ制以来初の珍記録も作ってしまう。

そしてこれだけの惨敗を喫したにも関わらず、大矢監督は3年契約だからと続投が決定する。さらに正捕手・相川亮二がFA宣言しヤクルトに移籍。シーズン中に2番手捕手・鶴岡一成をトレードで巨人に放出していたため、阪神からFA宣言した野口寿浩を獲得する。また石井琢朗が戦力外となり広島に移籍した。

2009年(51勝93敗、6位) 監督:大矢明彦→田代富雄(代行)

WBCで故障した村田を欠いたまま開幕を迎える羽目になると、案の定と言うべき開幕6連敗を喫して開幕一週間にしてシーズンが終了する。ちなみに正捕手として獲得した野口は完全に劣化しており早々に二軍落ちした。

5月18日には大矢明彦監督の休養(要するに解任)が決定。何のための続投だったのか、とファンは頭を抱えた。その後は二軍監督の田代富雄が監督代行を務め、打撃重視の選手起用で建て直しを図るも機能せず、またしてもシーズン90敗を超え5位争いすら出来ず断トツの最下位に沈んだ。

2年連続のお荷物っぷりに、オフにはフロントが刷新され、新監督にはダイエー・ソフトバンク・巨人などで投手コーチとして抜群の実績を誇る尾花高夫の就任が決定。さらにはロッテから清水直行と早川大輔をトレードで、橋本将をFAで獲得。日本ハムからはターメル・スレッジ、稲田直人、坂元弥太郎らを獲得と、稀に見る大補強を敢行。例年巨人・阪神が盛り上げるストーブリーグにおいて一躍主役に躍り出た。ついにチーム再建なるかと期待されたが……。

2010年(48勝95敗1分、6位) 監督:尾花髙夫

監督に尾花髙夫、ヘッドコーチに島田誠と、福岡ダイエーホークスの黄金期を支えたコーチ陣が満を持しての指揮。開幕直後は黒星先行ではあったものの、広島とヤクルトがそれ以上に惨憺たる状況だったため、2年ぶりに最下位を脱出し一時は4位にもなった。

しかしそれも交流戦まで。交流戦で最下位に沈むと、あとはいつものベイスターズだった。エース三浦大輔が故障で絶不調、昨年ローテの救世主となったランドルフは全く勝てず、改名した寺原早人は名前の通り早々に戦線離脱。4番の村田修一も故障で不振に陥り、吉村裕基は前年以上の大不振で僅か49試合3本塁打、FAで獲得した橋本将も怪我で正捕手とはなれずと、主力となるべき選手に故障、不調が相次ぐ。

ルーキーの加賀繁が惨憺たるムエンゴながらローテとして奮闘、途中入団のブレット・ハーパーがクルーンから逆転サヨナラ満塁弾を放つなど大活躍、石川雄洋や藤田一也らが成長を見せる(でも藤田はホセ・カスティーヨとのポジションの兼ね合いであまり使われず)などの明るい材料もあるにはあったが、もはや負け癖が完全に染みついてしまっているというレベルで勝てず。絶望的な投壊状態だった広島からさらに10ゲーム差以上離される最下位をひた走ることに。最終的に3年連続の最下位、しかも史上初の3年連続90敗という不名誉な記録を打ち立ててしまった。

チームが最下位に沈む中、期待のルーキー筒香嘉智が初安打初ホームランを放つ、加賀繁が防御率トップ10に入る、石川雄洋が梵英心と盗塁王争いを繰り広げるなど来シーズンへの明るい話題があった。

しかしシーズン終了後に球団売却騒動が巻き起こり、前述の明るい話題が吹き飛んでしまう。
横浜スタジアムの異常な球場利用契約が話題となり、買収に名乗りを上げた住生活グループは移転を示唆。これに反発した横浜スタジアムと横浜市は執拗な妨害を繰り広げ、ついに住生活グループは球団買収を断念する。2011年もTBSHDが球団を保有することが決定。

内川聖一がFA宣言して福岡ソフトバンクホークスに移籍。入れ替わりに北海道日本ハムファイターズからFAで森本稀哲を獲得。トレードでは寺原早人、高宮和也、野中信吾、桑原謙太朗をオリックスに放出し、山本省吾、喜田剛、一輝を、楽天からは金銭で渡辺直人を、そして西武からは弥太郎を放出して総帥大沼幸二を獲得した。

2010年のドラフトでは1位で須田幸太、2位で加賀美希昇カロカロミを獲得。
2009年のドラフト時とは異なり、育成よりも即戦力(特に投手)を重視したドラフトとなった。

2011年(47勝86敗11分、6位) 監督:尾花髙夫

2010年オフに先発投手を多数獲得したため、先発投手であった加賀繁をキャンプ中に再度中継ぎに転向させる。
オープン戦初日に巨人に勝利。幸先のよいスタートを切る。

が、よかったのは序盤だけであった。
2010年オフに移籍し、更に開幕投手を任された山本省吾が悉く炎上、清水直行や大家友和の不調など、先発投手が序盤でKOされる試合が続出。
このため中継ぎを大量にほぼ毎試合投入するはめに。
江尻慎太郎や加賀繁(この時は中継ぎ)に至っては阪神タイガース所属の久保田智之の持つ90試合登板の記録を更新できるペースで登板させられていた(当然両者とも故障したが)。

去年に続いて村田修一が不振に陥るが、スレッジ、ハーパーの活躍もあって球団の総得点が両リーグ一位になったことがあるなど打線は好調であった。
が、打線が好調だったのはシーズン序盤までで、シーズン後半になると最下位が確定したこと等の影響か、打線が低調になり、球団別の打撃成績でも中日とワーストを争う程に。
投手成績でも全球団最下位の成績という有様に加えて、6回3失点(QS)できる先発投手がほぼいない状況では、去年に続いて最下位になるのも当然の結果であった。

一方で崩壊していた投手陣の中で高崎健太郎がムエンゴに悩まされながらも先発ローテを守る、野手では期待の若手筒香嘉智が終盤からスタメン入りし活躍するなど最下位に低迷する中でも明るい話題もあった。
そして何よりも、3時間半ルールの恩恵とはいえ4年連続90敗の記録をストップしたのが大きい。

オフ、身売り問題が再燃。Mobageで有名なDeNAが手を挙げ、球団名を「横浜モバゲーベイスターズ」にしようとしたり、GREEと提携している楽天がTBS買収失敗の遺恨もあってかDeNAの参入に反対したりと色々と揉めたものの、最終的に「横浜DeNAベイスターズ」として球団売却が成立、承認された。

高田繁がゼネラルマネージャーに就任。尾花監督は契約を1年残して解任となり、工藤公康の監督就任が決まりかけたが寸前でご破産に。代わりに中畑清が新監督となった。

ハーパー、スレッジが退団し、村田修一がFA宣言して読売ジャイアンツに移籍。また真田裕貴がメジャー移籍を目指し退団。西武からトレードで後藤武敏を獲得。村田に代わる主砲として巨人を退団したアレックス・ラミレスを、また村田の人的補償で藤井秀悟を獲得。過去にトレードで放出した鶴岡一成と小池正晃をFAで再獲得し、日本ハムを戦力外になった林昌範と菊地和正、広島を退団したジオ・アルバラードを拾った。

横浜DeNAベイスターズ時代

2012年(46勝85敗13分、6位) 監督:中畑清

熱いぜ!DeNA』をスローガンに始まった2012年。

オープン戦では好調なスタートを切る。

しかしお約束通り、すぐに失速。中村紀洋や三浦大輔といったベテランが復活したものの、数打った外国人選手は悉く当たらず、前年終盤に期待を持たせた筒香嘉智や国吉佑樹らの若手もイマイチ振るわず、結局、例年通り定位置である最下位へ。阪神タイガースの大失速もあって5位浮上の可能性もあったが、浮上のチャンスを潰し、最下位のままシーズンを終えた。
三浦は無援護で10勝を逃すなど、シーズンを通して見れば、スローガン通りに『熱いぜ!』であったのは中畑清監督ぐらいであった。
監督と会社が変わったぐらいで順位が上がるほど軽い暗黒ではなかった。 

しかし、監督の方が選手より目立っていると金本知憲から苦言を呈されたり、東京ドームで1勝もできないという史上初の記録を作ってしまうなど相変わらずな部分もあったものの、三浦の通算150勝達成や山口の通算100セーブ達成を始め、2年目の荒波翔がゴールデングラブを受賞、高崎健太郎は自己最多の7勝を挙げ、国吉、加賀美らも後半戦は活躍するなど明るい材料も多くあり、監督のおかげでチームの雰囲気が明るくなった、少なくともTBS時代よりはフロントのやる気も感じられるとファンのムードは比較的明るくなった感はある。

オフ、フロントは「言い訳の出来ない戦力を揃える」と豪語し、実際に中日からトニ・ブランコ、エンジェルベルト・ソト、ホルヘ・ソーサの外国人トリオを揃って強奪獲得。吉村裕基・江尻慎太郎・山本省吾をトレードで放出して、多村仁志・吉川輝昭・神内靖を獲得した。更にはMLBのブルワーズから、青木宣親のレギュラー定着により出場機会が減少しFAとなっていたナイジャー・モーガンを獲得。福留孝介や斎藤隆の獲得にも乗り出したがこの二選手は獲得できずに終わった。

所属選手・関係者

太字は記事のある者

首脳陣

一軍 二軍・育成
  • (70) 中畑清 (監督)
  • (72) 二宮至 (野手総合コーチ)
  • (77) 高木豊 (チーフ兼打撃コーチ)
  • (71) 波留敏夫 (打撃コーチ)
  • (89) 友利結 (投手コーチ)
  • (75) 川村丈夫 (ブルペンコーチ)
  • (85) 山下和彦 (バッテリーコーチ)
  • (83) 馬場敏史 (内野守備走塁コーチ)
  • (74) 蓬莱昭彦 (外野守備走塁コーチ)
  • (88) 山下大輔 (監督)
  • (78) 高木由一 (チーフ打撃コーチ)
  • (90) 大村巌 (打撃コーチ)
  • (73) 木塚敦志 (投手コーチ)
  • (81) 岡本克道 (投手コーチ)
  • (87) 高浦己佐緒 (バッテリーコーチ)
  • (82) 万永貴司 (内野守備走塁コーチ)
  • (80) 中根仁 (外野守備走塁コーチ)
  • (79) 新沼慎二 (育成兼バッテリーコーチ)

所属選手

投手 捕手 内野手 外野手
  • (00) 藤井秀悟
  • (11) 山口俊
  • (12) 小林寛
  • (13) 吉川輝昭
  • (14) 小林太志
  • (15) 井納翔一
  • (16) 加賀繁
  • (17) 三嶋一輝
  • (18) 三浦大輔
  • (19) 藤江均
  • (20) 須田幸太
  • (21) 加賀美希昇
  • (22) 高崎健太郎
  • (24) 林昌範
  • (28) 北方悠誠
  • (30) 菊地和正
  • (34) 篠原貴行
  • (35) 牛田成樹
  • (38) 神内靖
  • (41) 大原慎司
  • (43) 安部建輝
  • (45) 土屋健二
  • (46) 田中健二朗
  • (47) 眞下貴之
  • (48) 安斉雄虎
  • (49) 福田岳洋
  • (53) ホルヘ・ソーサ
  • (54) 小杉陽太
  • (56) ティム・コーコラン
  • (58) 大田阿斗里
  • (60) 佐藤祥万
  • (61) エンジェルベルト・ソト
  • (62) 鄭凱文
  • (64) 長田秀一郎
  • (65) 国吉佑樹
  • (67) 伊藤拓郎
  • (68) 冨田康祐
  • (100) 今井金太
  • (113) 古村徹
  • (114) 佐村・トラヴィス・幹久
  • (118) 陳冠宇
  • (10) 鶴岡一成
  • (32) 高城俊人
  • (36) 細山田武史
  • (57) 靍岡賢二郎
  • (59) 黒羽根利規
  • (66) 西森将司
  • (115) ケビン・モスカテル
  • (116) 松下一郎
  • (0) 山崎憲晴
  • (7) 石川雄洋
  • (9) 嶋村一輝
  • (23) 内村賢介
  • (25) 筒香嘉智
  • (29) 白崎浩之
  • (37) 桑原将志
  • (40) 飛雄馬
  • (42) トニ・ブランコ
  • (44) 渡邉雄貴
  • (51) 宮崎敏郎
  • (55) 後藤武敏
  • (63) 梶谷隆幸
  • (99) 中村紀洋
  • (1) 金城龍彦
  • (3) アレックス・ラミレス
  • (4) 荒波翔
  • (5) 森本稀哲
  • (6) 松本啓二朗
  • (8) 小池正晃
  • (26) 井手正太郎
  • (27) ナイジャー・モーガン
  • (31) 赤堀大智
  • (33) 乙坂智
  • (39) 内藤雄太
  • (50) 下園辰哉
  • (52) 多村仁志

記事のある球団スタッフ

  • 入来祐作 (二軍用具担当)
  • 桑原義行 (球団職員)
  • 鈴木尚典 (球団職員)
  • 高田繁 (ゼネラルマネージャー)

OB・関係者

あ行 か行
  • 相川亮二 (現:東京ヤクルトスワローズ)
  • 石井琢朗
  • 石井浩郎
  • 石井裕也 (現:北海道日本ハムファイターズ)
  • 石井義人 (現:読売ジャイアンツ)
  • 伊藤敦規
  • 市川和正
  • 稲田直人
  • 牛島和彦
  • 内川聖一 (現:福岡ソフトバンクホークス)
  • タイロン・ウッズ
  • 江尻慎太郎 (現:福岡ソフトバンクホークス)
  • 江藤愼一
  • 大杉勝男
  • 大家友和
  • 大久保秀昭
  • 大西宏明
  • 大沼幸二
  • 大矢明彦
  • 岡本哲司 (現:信濃グランセローズ 監督)
  • 小川博文
  • 小関竜也
  • 小田嶋正邦
  • 尾花高夫
  • ホセ・カスティーヨ
  • 加藤康介 (現:阪神タイガース)
  • 加藤武治
  • 門倉健
  • 岸本秀樹 (現:広島東洋カープ)
  • 喜田剛
  • 木村昇吾 (現:広島東洋カープ)
  • ドミンゴ・グスマン
  • 工藤公康
  • マイク・グラン
  • マーク・クルーン
  • 古葉竹識
  • 駒田徳広
  • 小宮山悟
  • 小山正明
  • 権藤博
さ行 た行
  • 齊藤明雄
  • 斎藤隆 (現:東北楽天ゴールデンイーグルス)
  • 斉藤俊雄 (現:オリックス・バファローズ)
  • 佐伯貴弘
  • 坂元弥太郎 (現:埼玉西武ライオンズ)
  • 佐々木主浩
  • 真田裕貴
  • 清水直行
  • ダン・ジョンソン
  • 進藤達哉 (現:富山サンダーバーズ 監督)
  • 杉本正
  • ターメル・スレッジ
  • 高宮和也 (現:阪神タイガース)
  • 武山真吾 (現:埼玉西武ライオンズ)
  • 田代富雄
  • 田中幸雄(投手)
  • 谷繁元信 (現:中日ドラゴンズ)
  • 種田仁
  • 寺原隼人 (現:福岡ソフトバンクホークス)
  • 土肥義弘
な行 は行
  • 中尾孝義
  • 中嶋聡 (現:北海道日本ハムファイターズ)
  • 中村武志
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