深谷正一

「深谷正一」（ふかたに・しょういち）とは、ナムコ（現：バンダイナムコゲームス）の草創期から成長期を支えた天才プログラマーであり、幾人ものプログラマを育てて「神」と崇められた伝説のゲームクリエイターである。

1985（昭和60）年没。享年31歳。

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概要

1970年代末から1980年代のアーケードゲーム草創期から成長期における、ナムコのアーケードゲーム「キューティーQ」「ワープ＆ワープ」「キング＆バルーン」「スーパーパックマン」等のプログラムを手がけた人物であり、当時のナムコにおいて「リブルラブル」の黒須一雄と並んで「天上界」クラスのプログラマとして、難解なプログラムで不可能を可能にする奇跡を起こす「悪魔」の黒須一雄に対して、毎日予定通りに作業を進め、難しい問題に直面した際は「犬のお巡りさん」の歌を口ずさみながらリストもとらずに解決にあたる姿から人望が厚く、後輩から「神」「天才」と呼ばれて崇拝されていた。

※ゼビウスが縁で深谷正一に師事した遠藤雅信曰く

当時のナムコには「天上界」と呼ばれるクラスのプログラマが２人いました。
１人は後輩から「神」と崇められ、幾多のプログラマを一人前 に育てた深谷氏、
もう１人は後輩から「悪魔」と恐れられ、不可能と思 えるプログラムを次々と手掛け、
理解するのが困難なハードよりのプロ グラムで奇跡を起こした(リブルラブルもね)黒須氏です。

ファミコン版の「マッピー」や「ワープマン」、アーケード用の「モトス」を手がけながら、弟子の遠藤雅信が開発していた「イシターの復活」のカイを気に入って、

かわいいなぁ、遠藤君、今度一緒にこういう主人公のゲーム作ろうよ

と完成を楽しみにしていた最中、腹痛を訴えて入院するも容態は好転せず、10日程の闘病むなしく、肝臓破裂により働き盛りの31歳の若さで急逝した。

遺作はファミコンソフト「ワープマン」。

深谷正一の突然の死に対して、

• 源平討魔伝
• モトス
• イシターの復活
• ドラゴンスピリット

といったタイトルのエンディングに、深谷正一がいかに当時のナムコ開発陣に慕われたかが解る追悼メッセージがこめられた。

※源平討魔伝の都市伝説として「開発中にスタッフが亡くなった」と言うものがあり、それが深谷正一と言われていたが、後に遠藤雅信によりデマであることが公表された。 

関連動画

▼深谷正一氏の人望がうかがえるメッセージがこめられた作品達

関連商品

関連項目

神 ナムコ 犬のお巡りさん 黒須一雄 遠藤雅伸 アーケードゲーム ゼビウス ゲームクリエイターの一覧

ボンビー ＳＯＳ キューティーＱ ディグダグ キング&バルーン スーパーパックマン ボスコニアン ワープ＆ワープ マッピー ワープマン（遺作）

源平討魔伝 モトス イシターの復活 ドラゴンスピリット