烈風とは、三菱が開発した艦上戦闘機である。いわゆる零式艦上戦闘機の後継機である。
零式艦上戦闘機の後継機を今や遅しと待っていた大日本帝国海軍は、試作一号機のテスト飛行を昭和19年4月に行ったが、誉エンジンの不調により期待した結果は出なかった。しかし諦めきれない三菱の堀越二郎技師は自社のエンジン「Mk9」(ハ43-11型)に替え、再びテストを10月に行ったところ、最大速度624km/h、高度6000mまで6分5秒という高性能を発揮。操縦性、運動性も良好であり、海軍より『零戦の再来』と賞賛された。
かくして生産にかかろうとしたのだが、アメリカの戦略爆撃や東海大地震によって終戦時までに8機しか生産できなかった。
テストパイロット、小福田少佐が言うには『烈風が200機あれば戦局の挽回も可能!』だったそうだ。
まさに夢の戦闘機である・・・と言いたいところであるが、換装された発動機も、誉同様に信頼性は高いとはお世辞にも言えず、米軍は零戦以上の運動性と700km/h以上の速度を誇るベアキャット。P-51ムスタングの更なる改良などを行い、無論、容易に量産に移れる段階にあった。まさに外道。
ちなみに機体は『流星』のように逆ガルでかっこいい。機体の末尾が点で集束するラインは、零戦や雷電と同様、三菱独特のものである。
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最終更新:2024/05/11(土) 20:00
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