現代アートとは、大変説明が難しい美術ジャンルである。コンテンポラリーアートとも。
現代アートの定義は難しい。同じく定義が難しい音楽ジャンルである、エレクトロニカの記事も参照すること。
「現代」と銘打つとおり、第二次世界大戦後のアートのことを指す…と思いきや、人によってどの時代を指すかの定義も揺らぐ。
現代アートとは何であるか、と定義するよりも、「伝統的・古典的なアートではないアート」という裏返しの定義のほうがしっくり来るのではないか。
フツーの絵、いわゆるキャンバス絵画(タブロー)に囚われることなく、パフォーマンスなど幅広い表現を含む。幅広いのでさらにわけがわからなくなる。そんな感じ。インスタレーションとかググってみよう!
ニコニコ大百科の記事も、広い意味で言えば現代アートと言えるだろう。
現代アートの「現代」の定義は上記のように人によって大幅に異なるのだが、広い範囲の場合20世紀に入ってからのアートの一部を現代アートと呼ぶことになる。つまりピカソのようなキュビスム、みんなも美術の教科書で見たことがあるであろう、デュシャンの『泉』要するに便器のようなシュルレアリスム、その他抽象絵画などを含む。
このような前衛芸術を現代アートに含めない場合、第二次世界大戦以降の芸術界においてのカウンターカルチャー全般を現代アートと呼ぶ場合が多い。つまり、普通の芸術活動でないありとあらゆるものが現代アートに分類されうるということである。この「普通」という概念は人それぞれなので、結局のところ現代アートと言ってしまった者勝ちということである。
もっとも、誰にでも分かりやすい古典的な芸術で既に名声を得ている人が現代アートに走る場合を除き、現代アートと称されるものは大抵評論家や他の芸術家によるお墨付きを得ることによって活動しているのが現状である。
どういうことかというと、例えばある日無名の人間が奇抜な絵を描いたとしても、世間には単なる落書きとして見られて終わる可能性が極めて高いということである。このことは裏を返せば、権威ある人のお墨付きさえあればただの落書きだって現代アートと言い張れるという危うい問題を孕んでいる。極端な話が、好きな人の挙動は何でもかわいく見える、どこかかカッコよく見えるようなもの。有名人が適当にペンキを撒き散らした紙は高価に取引されるのだ。
このように従来の芸術の枠に当てはまらないジャンルの総称が現代アートなのだが、近年ではChim↑Pomのようにパフォーマンスに偏るもの、カオスラウンジのように倫理観に欠けるものなどが現代アートという言葉を免罪符に使うようになってしまっているのも事実である。
最近は「良く分からない=幻想的」、「良く分からない=深い芸術」とでも言わんばかりの酷い物が通用しやすい。芸術家はメディアに出るときは広く芸術一般に理解が必要とされるのだろう。現代美術にも通じるよう装う故に、批判をしないとなると無難に褒めるしかないのだろうか。
音楽で言えば、滅茶苦茶にピアノを掻き回すもの、全て意味もなく不協和音にするもの等がクラシックの巨匠の評価を受けている。住宅の工事音はさしずめ胎児の鼓動、生活の下にある神秘か?馬鹿らしい。デスメタルのパンクヴィジュアル系エクスタシー地下バンドにでもくれてやれ。
芸術の系譜が、自己表現で終わるのか。人はその何に感動を得ればよいのか。
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最終更新:2025/12/11(木) 20:00
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