紅魔の小悪魔さんとは、K.氏製作による東方GTA動画の1シリーズである。
2009年10月31日にep.1が投稿され、2010年2月4日投稿のep.16にて第1期が終了。
そして2010年10月7日投稿のep.25にて第2期終了。現在はフランドールに焦点を当てた外伝も投稿されている。
これからも続く・・・よね?
東方Projectのキャラクター、小悪魔を主人公とした作品。
原作であるところのGTASAの本編の流れに沿わない、オリジナルストーリーを展開しているが、「幻想郷に異変を起こした者とそれを解決する者たちとの争い」という、東方の王道と言える話の流れをとっている。
アクションスクリプトによるトリッキーな動きや、二丁拳銃を活かしたガンアクション等、視覚的にもインパクトが強いものを効果的に使用しているのが特徴である。
ある日のこと、紅魔館の門番である紅美鈴が突如姿を消した。
その夜、彼女の身柄を預かっているという何者かの電話を受けた当主レミリア・スカーレットは、自ら捜索に赴く。
その一方で、パチュリー・ノーレッジの命により小悪魔も情報収集に出かけることになる。
これが、彼女たちの手に余る戦塵の幕開けになるとは、この時誰も予想していなかった。
紅魔館を中心に、各々の事情により戦いに巻き込まれていく幻想郷の住人たち。果たして、小悪魔を待ち受けているのはどんな「運命」なのであろうか・・・
本作品の演出面で目を引くのは、主人公である小悪魔のスタイリッシュなアクションシーンと、それを際立たせているカメラワークの巧みさである。それにより、GTA動画を見慣れた視聴者でも驚きを禁じえないような仕上がりとなっている。
それに加え、意外な伏線による謎解き要素は、随所に上手際よく挟まれたコメディ要素と相まって視聴者を飽きさせない。また東方の性質上、どうしても多くなりがちな登場人物達も、一人一人を大事にすることで上手くそれぞれの魅力を引き出し、結果としてストーリーに深みを与えている。
さらに、アニメ感覚の構成を意識したのか、ep.7からEDが、そしてep.8からはOPも挿入されるようになった。つかみとなる笑いを鏤めた導入部からOPへ、話がうまく盛り上がってきたところでお預けを喰らわせるようにED、といった特有の流れを作り出すことで、視聴者に続きを心待ちにさせる演出が心憎い。
これらの多彩な要素をうまく噛み合わせることで、総合的にエンターテイメント性の高い作品になっていると言える。
作者がこのシリーズを投稿し始めた当初、まだ色々と不慣れだった為、序盤のエピソードは展開がスムーズでなく、視聴者に、とっつきにくい印象を与えている(と一部から評された)ものがあった。
作者自身これを消化不足と感じたらしく、現在の練磨された編集技術を用いて、わかりやすく再構成されたリメイク版がUPされている。
本シリーズを未見の方は、まずはここから視聴することをお奨めする。また既に視聴された方も、新しい気持ちで楽しんでもらえるはずだ。
注意!!
この先では、ネタバレと思われる箇所を反転して表記しています。
それ以外の部分についても、同じくらい重要である可能性が高いと思われます。
動画をまだご覧になっていない方は、先に視聴されることを強くお薦めします。
小悪魔
本作の主人公。とはいえ発言を横取りされたり、周りからの扱いも酷いことが多く、その活躍度はFF12の主人公並である(ep.5における作者説明文による)。
パチュリーの下で働いており、紅魔館の一員としてけなげに任務をこなす。
紅魔館襲撃時には、多数のドーピング妖精を相手に単独でなかなかの健闘ぶりを見せるなど、その身体能力はかなり高いようである。(紅魔館陥落後は魅魔に師事し、さらなるパワーアップを果たした。しかし、上司であるパチュリーには頭が上がらないようだ)。
パチュリー・ノーレッジ
魔法使い。「動かない大図書館」の異名に恥じず小悪魔をパシらせたり、レミリアがいなくなった時のボスの構成を想定するなどちゃっかりしているが、今回の事件に際し臨時警備員を雇っていたりなど、裏ではきちんと仕事をこなしていたようだ。
身の回りの世話は咲夜に任せっきりだったが、とある事情で咲夜が使えない現在は紫ジャージもやしとして積極的に戦いの場に身を投じるようになった。
レミリア・スカーレット
紅魔館の主である吸血鬼。冒頭から咲夜に泣きついたり、思い込みから幽香を犯人と決め付けて言い寄ったり、美鈴探索に出かけた自らが迷子になったりと見事なカリスマブレイクっぷりを見せる。
持ち前の運命を操る程度の能力の影響か、咲夜を行かせることに言い知れぬ不安を覚えたり、不吉な夢を見たりしている。(結局犯人は幽香であることがわかり、改めて戦いを挑むが、その圧倒的な力の差を前に敗北、行方知れずに。幽香の言によれば死亡したということだが、幽香が取り込んだ神精樹のエネルギー源の確保のために捕らえられていた。後に救出)。
フランドール・スカーレット
吸血鬼でありレミリアの妹。今回の事件に対して危機感を全く持っていないというより完全に無関心(自らの強大な能力から来る余裕?)のようだ。
マインドブレイク中の咲夜を元気づけるという名目の下、さらなる追い打ちをかけたりと、むしろこの状況を楽しんでいると言った方がよいのかもしれない。
十六夜咲夜
紅魔館のメイド長。どういうわけかレミリアをつけ狙う警察に対し、某吸血鬼ばりの能力を見せ付け恐怖のどん底に陥れるなどまさに「完全で瀟洒な従者」であるのだが、悩みを自分で抱え込んでしまう性質であり、今回の事件に対してもかなりの責任を感じているようだ。
さらに、レミリアを長時間引き離すと禁断症状によりマインドブレイクするという弱みを持つ。
(一時は幻覚を見るほどにまでその症状は悪化したが、レミリア救出とほぼ時を同じくして完全復活を果たした)。
紅美鈴
紅魔館の門番。冒頭でいきなり誘拐されたりと、相変わらず不遇な扱いを受けることに定評のある彼女である。
咲夜を元気づける際に大役を任されるなど、周りから寄せられる信頼はかなり厚いものと思われるが、それでも名前を覚えられていなかったりする。
だが、紅魔館メンバーをはじめ、その他の仲間たちに対する思いはとても強い。
博麗霊夢
博麗神社の巫女。幽香の依頼した怪しげなバイトに、その目的も聞かず飛びついたり、結界張りの宣伝をデカデカと掲げていたりと、お賽銭にご執心な貧乏巫女設定はここでも生きているようだ。
チルノと大妖精を相手に惨敗した悔しさから味方に加わるが、異変解決という自身の使命を忘れてはおらず、責任感も強い。
霧雨魔理沙
普通の魔法使い。霊夢と同じ理由で戦いに参加する。やたらとふざけているような振る舞いを見せているが、実際のところは真剣に事態に取り組んでいる。
持ち前の天然ジゴロっぷりを発揮し、レミリアの生存に絶望していたパチュリーを立ち直らせるなど、重要な役割を果たしている。
アリス・マーガトロイド
魔法使い。魔理沙に対する想いが高じて、ストーカーまがいの行為をしてしまい、魔理沙からも「瀬戸内海級の心の広さ」と皮肉られる。その行為はエスカレートし、最終的には逮捕されてしまうが、その後神綺の説教を受け、心を入れ替えて?共に戦うことになる。
魔理沙が鈴仙を落としたことをきっかけに、ヤンデレ再発。
伊吹萃香
鬼で山の四天王の一人。幼女の経営するえっちぃお店「飲み処すいか」を経営している。
最初は異変よりも店のほうを優先していたが、勇儀から瞬獄殺(×6)を喰らい目を醒まし(店はその余波で粉砕)、それ以降は協力するようになった。
古明地さとり
地霊殿の主。空(うつほ)の誘拐事件に関する報道の内容に疑問を持ち、その解明のため妖怪の山へ出向く。その際、自身の心を読む程度の能力により真相を知り、事件に深く関わることとなる。
古明地こいし
さとりの妹。無意識のなせる技か、そのフリーダムっぷりはどこぞの妹様を彷彿させる。最初は単なるお荷物のようにも見えたが、意外なところで手助けしてくれている。
星熊勇儀
鬼で山の四天王の一人。萃香の経営する「飲み処すいか」で働いている。
主に対する小悪魔の意思に感銘を受け、先に身辺のゴタゴタの解決を手伝ってもらうことを条件に、協力を約束する。
霊烏路空
地獄鴉。持ち前の核融合の力を生かした掃除機のCM撮影を文に頼まれる。撮影後は行方不明となる。
(天子と同じく誘拐後殺害されたと報じられたが、実は新夢幻館が新たに創設した核施設で無理やり奉仕させられていた。その後単身乗り込んだ小悪魔によって救出される)。
火焔猫燐
猫の妖怪。空のCM撮影に付き添う。
その後は「飲み処すいか」で働いている。
黒谷ヤマメ
土蜘蛛の妖怪。「飲み処すいか」で働いている。
鍵山雛
厄神。本動画では軍用ヘリHINA-891 YAKUGAMIとして登場する。金に目が眩んだ文の手引きによりあっさりと敵側に売られてしまい、リグルやリリーによって使用されるに至る。
撃墜された後は人型に戻り、永遠亭で雑務をこなしている。
鈴仙・優曇華院・イナバ
永遠亭の月兎。霊夢からの要請で派遣された。元軍人という肩書は伊達ではなく、その腕前は確かなものである。
お腹を下しやすく(特に朝)、初登場は見事な出オチを見せてくれた。
登場まもなくミンチにされたが、以前より可愛さを増して復活した。パンチラ要員としても重要な役割をこなす。
因幡てゐ
永遠亭の兎。鈴仙と共に応援に駆けつけ、戦いに加わる。
蓬莱山輝夜
月出身のお姫様であり蓬莱人。優秀な自宅警備員でもある。紅魔館の臨時警備員として雇われ、ピンチの際に駆けつけた。
パチュリーとはネトゲ仲間で、互いに「パチェ」「ぐーや」とHNで呼び合っている。
藤原妹紅
蓬莱人。狼煙屋や焼き鳥屋、服屋にピザ店店員などのバイトを掛け持ちして生活費を稼いでいるようだ。
迷子になったレミリアを見つけ出したのも彼女と思われる。その後、椛の要請に応じ、小悪魔の元まで連れて行ってやった。
ちなみに輝夜のせいで狼煙屋は現在廃業。
上白沢慧音
寺子屋の教師と歴史の編纂業を務める半獣。輝夜との戦いで頭部を失ったまま帰ってきた妹紅を見ても全く動じず対処する様子から、二人の信頼関係が並大抵のものではないことが伺われる。
八意永琳
月人で蓬莱人。永遠亭で、主に負傷者の治療にあたる。
比那名居天子
天人。そのドM気質に目をつけられたのか、誘拐事件の第1被害者となる。天狗のニュースで死亡の報が伝えられた。
(その情報は嘘であり、実際はレミリアと同じく神精樹を育てる養分として幽香に捕らえられていた。レミリアと共に救出。レミリアよりもはるかに長く力を吸われていたはずなのにピンピンしている。硬いなさすが天人かたい)。
愛用のディルド卑想の剣でもって果敢に戦う。
永江衣玖
竜宮の使い。誘拐された天子の生存が絶望的だと諦め酔い潰れていたところ、主を思う小悪魔の強い意志に打たれ、再び事件の調査に乗り出した。
魅魔
悪霊。紅魔館陥落の際、空から落ちてきた小悪魔を助けてやった。
かつては人類に復讐するという野望を抱いていたが、現在は戦いから身を引いて山中の一軒家でひっそりと暮らしている。そのため、弟子にしてほしいという小悪魔の願い出を最初は拒否する。(しかし、ひたむきな小悪魔の姿を見て弟子の魔梨沙のことを思い出し、彼女を鍛えてやる)。
八雲紫
スキマを操る妖怪。西行寺幽々子と共に守矢主催の「バスと船で行く信仰ツアー」に出かけている。
手紙で霊夢にエールを送る。
風見幽香
四季のフラワーマスターと呼ばれる妖怪。そのドSっぷりにはかなりの定評があり、レミリアから美鈴誘拐の容疑者として真っ先に挙げられ、言いがかりをつけられる。
身体の80%はお花のような優しさでできているらしい。
(結局のところ彼女が犯人だった。ストレス解消のためだと言っているが、本当の目的は、魅魔を超えたことを証明するため、強者と戦い打ち負かすことであった。そのために神精樹の実を妖精たちに与え、また自らもそれを取り込み異変を起こした)。
リグル・ナイトバグ・東郷
蛍の妖怪。幽香の忠実なる奴隷片腕として動いている。
とある有名な殺し屋の魂をその身に宿している。
メディスン・メランコリー
人形が変異した妖怪。幽香の下で、新夢幻館の門番として働いている。
ルーミア
闇を操る妖怪。幽香の下で動いている。前期終盤において魅魔の怒りを買ったため、再起不能にされた。
リリーホワイト/リリーブラック
春告精。スティンガーミサイルなどの現実的な弾幕と共に春を告げる。
春DEATHよ~☆ブラックは通常の会話が可能。
チルノ
氷精。神精樹の恩恵を賜り、3対1でも圧勝するほどの力を得る。「あたいったら最強ね!」がまさに真実となったわけである。
さらにその影響は頭の方にも及んだようで、普段の⑨のイメージからは想像もつかないほどのカリスマを発揮する。
ミスティアの鰻屋でバイトをしている。
大妖精
得られたチート性能により、一部の妖精から「大さん」と呼ばれるほどになる。チルノと同じバイトをしている。
座右の銘:「大チル以外滅べ」
射命丸文
文々。新聞の記者である鴉天狗。誕生日に椛からもらったバイクに乗って下界に繰り出し、ネタを集める。
大金に目が眩んであっさりと雛を売り渡したりと、「清く正しい」の自称にはかなりの疑問が感じられる。(結局敵側に回ったが、そもそもの発端は幽香に天子死亡の嘘情報を流すことを強要されたことであり、その後の行動は、地位と名声への欲を捨てられないが故のものであった。だが良心は残っていたようで、小悪魔との一騎打ちに敗れることで目を覚まトす。しかし、ep24にて、幽香に殺される際に、幽香に対し「一緒に死んでください」と発言しており、ep24で死亡している可能性がある、射命丸の生死は今のところ不明)。
犬走椛
射命丸の部下である白狼天狗。美鈴誘拐の目撃者であったことから今回の事件に関わる。
上司に対する忠誠心が全く感じられないような心情を度々吐露する。(しかし文の葛藤を理解しており、見守っていたようだ。彼女が改心したのを見届け、その元を去った)。
東風谷早苗
幻想郷の外から来た現人神・風祝。フルーツ(笑)であることへのプライドはかなり高いようで、神奈子から「ミラクルスイーツ」と間違えて呼ばれただけでブチギレるほど。
今後については今のところ不明。
八坂神奈子
山の神。何故か路上で諏訪子と殴り合いの喧嘩をしていた。
神符「神が歩かれた御神渡り」という名の無銭乗車を駆使する。その姿はまさに神そのものである。
洩矢諏訪子
守矢神社の神。何故か路上で神奈子と(ry
神綺
魔界神。アリスの母親(のようなもの)で、服役中のアリスにかなりの説教を施したらしい。
今後については今のところ不明。
魔梨沙
魅魔の弟子であった頃の魔理沙。決して誤字ではない。
魅魔の起こした異変の際、靈夢と対決するが、異変解決モードの鬼巫女の前になすすべもなく敗退、どころかオーバーキルされる。
現在の彼女の言動にはその後遺症が見られるような気がしないでもない。
ロリス
幼少?の頃のアリス。いきなり霊夢たちに轢き逃げされるわ、その直後に母親がフルボッコされるわ、魅魔にお持ち帰りされてメイドとしてこき使われるわと散々な目に遭う。
寅丸星?
虎の妖怪。ep.23にて、永遠亭地下のインテリアとして登場する。数多の人に踏まれている。
CJ?
ep.4,5リメイクにて登場。ストリートギャングGroveStreetの誰かさんによく似ているが!?
タクシーの運転手をしている。
Ryder?
ep.12にて登場。GroveStreetの(ry
「飲み処すいか」で酔い潰れていたところを、通路の邪魔ということで勇儀に踏み潰された。大事なことなので二回(ry
ト〇ン〇ス
某戦闘民族と地球人のハーフ。父のことをかなり疎ましく思っているらしい。
ポケステキラー夢子
ep21にて、カサンドラに勤務していた妖精。雑魚キャラでありながら、人気投票リベンジにて異様な支持を集めた。
友人のポケステの蓋を壊した過去からこの異名を得た。本名では無いらしい。
OP.曲
「覚醒ヒロイズム~THE HERO WITHOUT A "NAME"~」アンティック-珈琲店-(ep.4,5リメイク ep.8~16)
「ツキアカリのミチシルベ」ステレオポニー(ep.17~25
ED.曲
「断罪の花」小坂りゆ(ep.1,2,3リメイク ep.7~10および12~15)
「The World of Midnight」Minako "mooki" Obata(ep.11)
「No Grudge Any More」(東方ヴォーカルアレンジ、原曲「Reincarnation」)(ep.16)
「Get Wild」TM NETWORK(ep.17)
「妖怪の山」(東方アレンジ?)(ep.19)
「瞬間センチメンタル」SCANDAL(ep.20~24)
「HEAVENS DIVIDE」Donna Burke(ep.25)
ep.1 本編マイリスト
ep.1~3リメイク 外伝ep.1
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/13(土) 21:00
最終更新:2025/12/13(土) 21:00
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