野村直矢とは、全日本プロレス所属のプロレスラーである。
1993年10月23日生まれ
身長185cm。体重95kg(2017年5月時の公式データ)
2014年3月デビュー
全日本プロレス社長、秋山準いわく「トンパチなところがある」。
それゆえかトレーナーかつデビュー戦の相手である青木篤志からは、きついダメ出しをもらい続けていたが、2017.3川越大会、野村・青柳vs青木・佐藤光留の試合後には青木から「あいつら(野村・青柳)も実力ついてきた。負けてらんねぇ」との言葉を引き出すレベルには到達した。
ユニット活動面では、2015年末、諏訪魔がリーダーであるユニットEvolutionに加入。翌年7月ユニット脱退。Evo脱退時にはケジメとして諏訪魔とのシングルマッチが行われ、諏訪魔にボコボコにされながらも脱退の意思は曲げなかった。
脱退理由は「一からやり直したい」
Evoは戴冠経験者ばかりの実力派ユニットのため、当時実績のなかった野村は背伸びが強いられたことが原因であろうか。
2016年、宮原健斗からの誘いにより青柳優馬とともにNEXTREAM(ネクストリーム)に加入。なおEvo時代は髪を金色に染めていたが、ネクストリーム加入と同時に、初心に帰るためか黒髪に戻した。
ながらく「受けっぷりはいいが攻めが弱い」の評価を受け続けていたが、北原光騎主催の地下室マッチにも2016年から連続参戦した成果もあってか、徐々に攻めに力強さが加わっていった。
チャンピオンカーニバルにも2016年から参戦(2016年は1勝)。2017年には戦績こそ2勝4敗だが、シリーズ終盤まで熱戦を展開できるタフさも証明。
公式戦の相手、石川修司(同年のカーニバル優勝者)には負けはしたものの「全日本の若手(野村)は凄いわ」と言わしめた。
そうした地道な向上をつづけたことが自信になったのか、2017.6.22根室、アジアタッグ王者青木・光留組との対戦後(パートナーは青柳)、「何かつかみかけている」と発言。それを証明するかのように同年7.17、ジェイク・リーとのタッグでゼウス・ボディガー組(ザ・ビッグガンズ)を倒し世界タッグを奪取。
試合では負傷欠場明けのジェイクが狙われる展開の中、ビッグガンズの猛攻に耐え試合を決めたのは野村。新技マキシマムを初披露しボディガーからフォール勝ちをおさめた。
さらに7.28名古屋のリターンマッチでも野村がマキシマムでゼウスからフォール勝ちし防衛。パートナーのジェイクによる好フォローがあったとはいえ、ボディガーとゼウス両名からピンフォールを取ることにより、もうやられるだけの若手ではないとの印象をファンに植え付けた。
なおキャリア3年4か月での世界タッグ戴冠は、時代が違うとはいえ秋山準の3年8か月より早い戴冠であった。(秋山は世界タッグの前にアジアタッグをキャリア2年4か月でとっているが野村は世界タッグが初の戴冠という差はある)
しかし8.1にジェイクの膝の手術による欠場が発表され、それにともない世界タッグ王座は返上。
本来なら8.27両国ではジェイク・野村vs関本大介・岡林裕二となる流れであったが、ジェイク欠場の結果、両国での一戦は関本・岡林組vs野村と新パートナーによる王座決定戦となることがが発表された。野村のパートナーには秋山・大森・KAIが名乗りをあげ、8.3新木場での8人タッグ(秋山・大森・石川・KAI vs 宮原・野村・青柳・岩本)の対戦で通じるものがあったのか、試合後KAIの世界タッグ共闘要求を野村は快諾。KAI・野村組で両国に挑むこととなった。
※野村と同じユニットであるネクストリームに属する選手は、宮原健斗は三冠戦、青柳優馬はタイチ戦と、すでに両国のカードは決定していたため、同ユニットからのパートナー探しは不可能な状態だった。
※KAIはフリーの立場で2017年から秋山全日本に本格参戦、真霜拳號とのタッグで同年5月に世界タッグ王座を奪取したが、リターンマッチにて真霜のひざの状態の悪化もありタイトルを失った。その後真霜はひざの手術のため長期欠場。つまり野村・KAIともに、タッグで実績を示せたところでパートナーを負傷欠場で失っているもの同士だった。
8.27両国での世界タッグ王座決定戦では岡林のゴーレムスプラッシュで野村がフォールを許し世界タッグ奪取はならなかったが、サムライTVで解説した小橋建太は「野村君のフィジカルの成長がすごかった」と評価。試合としてもニコプロの二次会ではメインの三冠戦を押さえベストバウトに選ばれる好勝負を見せた。
KAIとのコンビネーションも上々で、コントロールしていたのはKAIとはいえ、それに答える奮闘を見せたのは野村。タッグチームとしての可能性をファンに見せつけ、今後に大いに期待を抱かせている。
大日本プロレスの野村卓矢とは、生年月日が同じ(※月日だけでなく年も同じ)で、名前が一字違い。
血縁関係はないが上記の偶然から、全日・大日ファンから双子の兄弟とイジられることもある。
この二人、全日の直矢はオーソドックスなプロレススタイルなのに対して大日の卓矢はU系の臭いも感じさせるスタイル、また派手さはないが地道に向上してきた直矢と、デビュー直後から注目を集めた卓矢と好対照。(年は同じだがプロレスデビューは全日の直矢が2年先輩)
2016年に月一で開催された全日・大日共催の若手主体興業(AJ-PhoenixとD-RISE)の段階では大日の卓矢の方が注目度・評価共に高かったが、2017年には直矢が世界タッグを奪取することで巻き返している。
2017年時点では二人のシングルの対戦成績は1勝1敗。
今後も団体は違えど良きライバルとしてお互い意識しあい高めあってほしいところである。
トンパチを感じさせるエピソードとしては、自動車運転免許を取る際、教習所の期限ぎりぎりまで取ることができず、一時は奥田亮リングアナから「仮免王子」とからかわれ、ファンからは「野村、仮免落ちたってよ」とイジられたこともある。結果的に免許は取得したようだが、先輩である青木篤志には「アイツに運転させちゃダメじゃないのか」と不安がられた。
先輩に対しても悪気無くぶしつけな態度を取ってしまうようで、プライベートでは先輩との食事の際も先輩のお勧めを無視して自分の好みのものをオーダーしたり、リング上でも世界タッグ王者の時にジェイクからの指名によって関本・岡林が挑戦者に決まったにもかかわらず「挑戦してきた」と発言し岡林を怒らせたりした。そうした個性ゆえかKAIには「どこか大物感を感じる」と愛情をもってイジられた。また青木篤志にはダメ出しを食らいながらもそれで凹むことなく着実に実力を上げてきた彼は、一昔前の流行語で言えば鈍感力を持っているともいえる。SNSなどで他愛ないことから誹謗中傷が発生しかねない現在、彼の鈍感力は大成するに必要な個性・・かもしれない。
2016チャンピオン・カーニバルAブロック公式戦 秋山準 vs 野村直矢
2016チャンピオン・カーニバルAブロック公式戦 野村直矢 vs スーパー・タイガー
2016チャンピオン・カーニバルAブロック公式戦 関本大介 vs 野村直矢
2016チャンピオン・カーニバルAブロック公式戦 宮原健斗 vs 野村直矢
2016チャンピオン・カーニバルAブロック公式戦 野村直矢 vs 真霜拳號
※上記の動画はいずれもニコニコプロレスチャンネルの会員無料動画
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最終更新:2025/12/13(土) 07:00
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