「おー!提督じゃん!ちーっす!」
鈴谷(すずや)とは、大日本帝国海軍所属の最上型重巡洋艦3番艦「鈴谷」をモデルとした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場するカレー好き艦娘(かんむす)である。
最上型重巡四姉妹の三女。2013年7~8月のイベントにて、3面クリア報酬として実装された[1]当時は、同じく4面クリア報酬の戦艦「大和」と同様に、持っている提督はそこまでおらず、加えて「大和」との圧倒的な知名度の差のため、あまり話題に上がることも少なかったりした。
約1ヶ月の間を置いて、10月5日のメンテナンス以降、建造が可能となり、夏イベント新登場の水上艦娘としては先陣を切って一般にも入手可能になった(潜水艦2人はその前からドロップが実装されていた。また、妹の「熊野」の建造・ドロップが実装されたのはその後)。
妹の「熊野」と同じ茶色のブレザーに身を包む。水色のロングヘアが印象的な艦娘。口調がやや乱暴で「~じゃん」「ちーっす」「あざーっす」「きんもー!」と、いわゆるギャル語を連発するのが、お嬢様然とした「熊野」とは好対照である。
姉の「最上」「三隈」と服や絵師が異なるのは、史実にあるとおり「鈴谷」「熊野」は設計変更されたためであろう。
中破絵(特に改造後)を見ると判るが、「熊野」とは違って結構立派なものをお持ちである。ただ、中破するとそれまでのイケイケな感じから一転して本気で恥ずかしがるところから、遊んでいる風で実は処女という二次設定が付けられたとも。また、好対象な妹・熊野とのイチャイチャコンビで活躍する二次創作も多い。
最上型重巡なので、航空巡洋艦に改装可能である。改装レベルは「熊野」と同じくLv35。
航空巡洋艦となると、「熊野」同様に飛行甲板を含めた艦後部を模した装備を身につけるが、何故か「鈴谷」は飛行甲板が下を向いた状態で持っており、その形からアイロンとか言われている。
時報セリフを聞く限り、夜は早めに寝てしまう「熊野」とは違って夜型らしい。どこぞの夜戦バカと話が合うのかもしれない。
最上型重巡3番艦「鈴谷」は、1937年10月31日に横須賀海軍工廠で竣工した。ちなみに妹の「熊野」とは同日の竣工であり、この2人は金剛型戦艦の「榛名」「霧島」と同様に双子と言えなくもない。
前述したとおり、「鈴谷」「熊野」は最上型とはいえ設計変更されているところから、改最上型、もしくは鈴谷型と呼ばれることもある。
ちなみに、本人も図鑑で言っている通り、名前は樺太の鈴谷川[2]からとられている。現時点で実装されている艦娘では、現在の日本領土以外の地名からとられた唯一の艦となっている。いや間宮さんは給糧艦だし……ごめんなさい忘れてましたorz。
余談だが、鈴谷川は事実上ロシア領となった現在も、現地では「ススヤ(Сусуя)」と呼ばれている。
さて、同日に生まれた「鈴谷」と「熊野」は、以降ずっと共に、激戦をくぐり抜けていくことになる。
その中でも特筆すべきエピソードは、かのミッドウェー海戦。
当時所属していたのは第2艦隊第7戦隊。ここにはミッドウェー海戦の前に「最上」「三隈」も転属してきて、最上型4姉妹揃い踏みとなっていた。しかし、これが最初で最後の揃い踏みとなってしまう。
ミッドウェーでは4空母が沈没したのが有名だが、悲劇はそれだけでは終わらなかった。撤退命令が出た直後、敵潜水艦を発見して回頭した「最上」と「三隈」が衝突、「最上」が大破してしまう。
艦首が折れた「最上」と、その護衛に付いた「三隈」は駆逐艦「朝潮」「荒潮」と合流しトラック島方面へ撤退していたが、今度は米軍の大空襲を受け[3]、これによって「三隈」は大破する。
一方、その場から全力で離脱した第7戦隊の旗艦「熊野」に、しかし「鈴谷」は従わなかった。「我に続け」の信号旗を掲げる「熊野」に対し、「鈴谷」の艦長は「我機関故障」と伝え、わざとゆっくり進み、その後反転して姉を救うべく戦場に戻った。結果的には間に合わず、「三隈」は燃え尽きて廃墟と化していたが、その乗組員を救出した後、「三隈」に自ら雷撃処分を行い、介錯をしている[4]。
ちなみにこのとき、旗艦「熊野」で2隻をトラック島方面へ撤退させる決断をしたのが、後の栗田ターンで有名になる栗田少将、そして味方を助けに戻った「鈴谷」艦長こそ木村昌福大佐である。木村大佐はその後、第3水雷戦隊司令を経て、第1水雷戦隊司令に着任し、「キスカ撤退作戦」に携わることになる。
ただし、この「鈴谷」反転に関しての情報源は、今のところ鈴谷乗組員の証言のみで、他に裏付ける記録はまだ発見されていない。
それからは「最上」が修理のために戦隊を離れ、「鈴谷」は「熊野」と共にソロモン方面の作戦に従事。第二次ソロモン海戦や南太平洋海戦に参加し、11月には「摩耶」と共にガダルカナル島のヘンダーソン飛行場に砲撃を行っている。その後、「利根」「筑摩」の利根型姉妹を加えた陣容でサマール沖海戦に参加した第7戦隊だったが、引き続き旗艦を勤めていた妹の「熊野」が駆逐艦の雷撃を受けて艦隊から離脱。そして、これが、これまで常に行動を共にしてきた「熊野」と「鈴谷」の今生の別れとなった。
離脱した「熊野」から第7戦隊旗艦を受け継いだその直後、「鈴谷」も米軍の猛攻撃を受ける。直撃こそなかったものの、至近弾によって右舷の魚雷が誘爆し、さらに左舷の魚雷、弾薬が次々と誘爆、手が付けられない状態になり、航行不能、そしてついに爆発轟沈する。
余談だが、このとき最期に「鈴谷」を護衛し、そして乗組員の救助にあたっていたのは夕雲型駆逐艦14番艦「沖波」(艦これ未登場)と、「自分は生き残るが周りは皆死ぬ」とまで言われた 例の駆逐艦である。
ちなみに、「鈴谷」の名を持つ艦としては2代目。初代は日露戦争で擱座したロシアの巡洋艦Новик(ノヴォーク)を引き上げ、修復した通報艦「鈴谷」である。
戦後は、ご存知の通り樺太はロシアに取られたためか、その名を継ぐ艦は現時点ではない。
鈴谷(艦これ)に関するニコニコミュニティを紹介してください。
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最終更新:2025/12/13(土) 05:00
最終更新:2025/12/13(土) 04:00
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