陸戦高機動型ザクⅡ 単語


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リクセンコウキドウガタザク

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陸戦高機動型ザクⅡ(ザクⅡG型、陸戦高機動型ザク)とは、メカニックデザイン企画『MSV』『MSV-R』に登場するモビルスーツである。

概要

ZAKUⅡ G TYPE
陸戦高機動型ザクⅡ
型番 MS-06G
→改修機 06GR、06G(R)等
頭頂高 17.5m
重量 58.1t(本体) / 75.3t(全備)
出力
推力
1,015kw
55,500kg
搭乗者 ナランソロンゴ・ボルドバヤル(銀狼)
ディーン・ウエスト
ギュンター・バル
レッド・ウェイライン
クルト・ブラット
ヴィンセント・グライスナー 他
装甲 超硬スチール合金
武器
  • MMP-78 120mmザク・マシンガン
  • ヒート・ホーク
  • 240mmザク・バズーカ
  • 360mmジャイアント・バズ 他

キャリフォルニアベースで開発された地上用ザクⅡ(J型)の最終モデル。機体の形状や仕様は同じ地上用派生機であるザク・キャノンやザク・デザートタイプとも異なっており、どちらかと言えばグフやドムに近いものであった。
一年戦争時、北米戦線とアフリカ戦線に配備されていた。

本機はガンダムエース2009年6月号のMSV-Rvol.2にて描かれる前にも既に複雑な経緯を辿っている。
元々MSVではG型は文字設定のみ存在しており、SDガシャポンにてSD体系のMS-06Gがデザインされる。それを基に『機動戦士ガンダム 原典継承 大河原邦男画集』にて新規に陸戦高機動型ザクが描きおこされた。
その画集に収録したMS-06Gを含む新たなバリエーション4機を起点とし、MSV-Rが始動したのである。

一年戦争中期に開発が行われ、戦局の後退により生産数が少ない珍しい機種。その為か当初(MSV)は数少ない目撃情報しか資料はなく、姿も分からなかった。
目撃談によると脚部に補助推進用バーニアスラスターを搭載、装甲もベースとなったJ型から大幅に強化されていて全体的にグフ寄りのフォルムだったとされる。

MSV-R vol.2では0079年11月、北米工業地帯でG型と遭遇・壊滅した、地球連邦軍第28機動中隊の偵察部隊生存者が撮影した写真が公開。この設定は当初、単行本(MSV-Rザク編)未収録だったが、ガンダムエースで連載された短編漫画シリーズで設定を漫画化。2013年に『アクショングラフィック編』として単行本に纏められている。

これまでの陸戦型ザクⅡ等のデータを充分にフィードバックでき、メインエンジンの強化およびスラスターの増設など装甲を大幅に強化しながら機動力の向上を実現させている。また、バックパックに大型アンテナを装備して通信性能を向上させたタイプも存在していたようだ。
陸戦ザク(J型)の最終モデルとして高い性能を持っていたものの、開発の遅れ(グフへの移行期と重なる)から58機で生産・改修を終えた。

G型の名を広めたエースにギュンター・バル中尉の名が挙がる。彼の専用機は黒を貴重とした装甲に迷彩パターンが描かれているのが特徴。 サハラ砂漠の高地ホガール山地で、ドダイに乗ったまま一度に9機の戦闘機を撃墜したという記録も残っており、アフリカ戦線の連邦兵からは「ホガールの鷹」と恐れられた。

ゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』では、後のエース部隊マルコシアス隊の若き隊長(当時新兵)ヴィンセント・グライスナーの初期搭乗機として用意された。

漫画『MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では戦後、改修中のG型を接収し、FSSの要望で完成機のテストを行った。途中モビルスーツを使用した盗賊の急襲を受け、撃退の為にレッド・ウェイラインが本機で出撃した。

  • 「MMP-78 120mmザクマシンガン中期型」
    MMP-78前期型のバレルに銃身ガードとバレルジャケットを装着したG型標準装備。

陸戦用ザクⅡ改修型

G型はMSVから設定が存在しており、MSV-R以前のSDガシャポンでは、陸戦用ザク改修型と呼ばれていた。

SDカラー大図鑑によるとホバー移動が可能なタイプもあった。それがこのG型改修機である。
ただしSDカラー大図鑑の記述は、MS-07C-5「グフ試作実験機」と同時期に開発されたとされており、どうやらドムへの移行期に開発されたらしく、MSVの記述と照らし合わせると若干の齟齬が発生する。
これに関して、ホバー移動可能なG型の後期モデルだったとする考察が一般的。また「コロ落ち」の小説版ではホバー移動可能なザクⅡが投入されている。

高山瑞穂の漫画には頻繁に登場しており、氏がG型の第一人者とも言える。氏の漫画『THE BLUE DESTINY』では既にホバー走行のG型が確認されている。

ディーン・ウエスト専用機

『MSV-R ザ・トラブルメーカーズ』の主人公機。元ジオン兵のディーン・ウエスト専用機である。コロニー(アガルタ)を購入した際の借金をカルロに返済するべく、共に依頼をこなす。
特徴として赤く塗装されている。また、様々な兵装を扱う為ジェネレーターを強化しているようだ。

序盤デイモン・ケイスリーの乗る陸戦型ガンダムとの戦闘で右腕を破損。スペアが存在しない為、現地調達したグフの右腕を補填に使用している。右腕のスパイクアーマーは撤廃済み。

ディーン機は頻繁に、依頼内容に合わせた改造を行う。

  • 「ラケーテン・ガルデン装備」
    0083でノイエン・ビッターのMS-06FZ2が装備していたロケットブースター「ラケーテン・ガルゲン」装備型。
    MS-07G-2を隊長機とするジオン残党の部隊に勝利する。
  • 「ザクキャノン装備」
    ミッションに備えた武装の強化の為、ジオン残党から(半分合意の上で)接収したザクキャノンのオプションを装着。
    オプションはランドセルと180mmキャノン、ビッグガンの三つ。
  • 「ザク・マリンタイプ装備」
    ランドセルをMS-06Mのハイドロジェット推進タイプに換装した装備。
    一年戦争時、マ・クベの命を受けて金塊を輸送していたユーコンが沈没したのだという。その情報をソースにジオン残党と協力し、金塊をサルベージする作戦に投入された。とはいえベースは陸戦用の06Gである為、そこいらの水中専用機と比較すると不利は否めない。武装はサブロックガンを携行する。
  • 「ザクタンク仕様」
    ジムガードカスタム隊の戦闘で失われたザクの脚部をマゼラベースに置き換えたザクタンク。パイロットは機体操縦のタンク側、火器管制の06G側の複座式。他に複座式ザクタンクは『MS BOYS』等が存在する。
  • 「MS-06G+MS-06R-1A型脚部+グフカスタム腕」
    脚を損失したG型に高機動型ザクⅡR-1A型の脚部を代用した改修機。陸専G型+宇宙専R型と見るからに纏まりの悪い組み合わせ。宇宙用の機器の搭載も抜かりなし。
    MS-06G(R)「リック・陸戦高機動型ザクⅡ」…直訳すると宇宙用の陸戦型ザク。わけがわからないよ。しかしいくら語呂が悪くとも「あのザクはJ型です!溺れているんです!」となるよりは遥かにマシである。
    脚部以外にもランドセルをR型に交換し、宇宙用の機器を搭載するなど、新規に仕様が図られた。もはやベースの占有率の方が少ない。

陸戦高機動型ザクⅡ改

コミックボンボン1997年9月号増刊号に掲載された高山氏の漫画『極東MS戦線記』に登場。
『銀狼(ガンロン)』ナランソロンゴ・ボルドバヤル大尉の乗機。型式番号;MS-06GR

→詳細は「陸戦高機動型ザクⅡ改」を参照。

2009年-2010年のガンダムエース連載作「機動戦士ガンダムMS BOYS ボクたちのジオン独立戦争記」にも登場している。ただし厳密にはクルト・ブラット伍長の乗機としてだが。

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関連項目

  • 陸戦高機動型ザクⅡ改
  • 高機動型ザクⅡR-2型
  • グフ
  • ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
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