霍青娥(かく せいが)とは、上海アリス幻樂団制作の弾幕STG「東方Project」の登場キャラクターである。
→東方Projectの登場キャラクター
通称:青娥 娘々(せいが にゃんにゃん)
種族:邪仙
能力:壁をすり抜けられる程度の能力
登場作品:『東方神霊廟』4面ボス
テーマ曲:古きユアンシェン
中国から来た邪仙。「娘々(にゃんにゃん)」とは、道教の女神の呼び名である。
宮古芳香の操り主であり、彼女をキョンシーにした張本人であると思われる。芳香のことを腐っててかわいいと言い切る。
戦闘時には芳香が青娥のオプションとして戦闘に加わる。個別に体力がある上に倒しても復活する芳香は完全に肉壁扱いであるが、芳香が倒されると弾幕攻撃を放り出してせっせと修復する姿も見られる。錬丹で鍛えた頑強な肉体を持ち 古きユアンシェンで説明されてる通り様々な妖術を操る。 仙人としては相当な長い年月を生きているらしい。
豊聡耳神子に道教を布教した張本人であり、彼女達に表向きには仏教を用いて民衆を支配し、権力者たちは道教で超人的な力をつけるという策を提案した、いわば今回の異変の真の黒幕である。しかし悪意を持ってやっているわけではなく、力や力を持つものに惚れこみ易いだけらしい。神子に近づいたのも力に惚れ込んでのことのようだ。
あるEDでは霊夢の力に惚れ込んで弟子入りしようとしていた。彼女曰く、霊夢の力は道そのものらしい。
能力は戦闘では役に立たないが、ぬりかべにはクリティカルらしい。
元々は古代中国の、道士に憧れた人間。
幼い頃、道教にはまり彼女を置いて山に篭もってしまった父が残した本から、道士への憧れを持つようになった。
その後、成長した青娥は名家である霍家に嫁入りしたものの道士への夢を捨てきれず、自分の死を偽装し霍家から逃げ出した。そう、憧れの仙人の世界に行く為に。
その後青娥は仙人としてある程度の力を身に付けていたが、彼女は天には認められず邪仙となってしまった。自分の目的の為なら家族を欺くことも厭わず、人前では憚られる様な事も行う。そんな性格が良くなかったようである。
彼女は道教を広めるというていで、自分の力を見せびらかす事が趣味だった。しかし、当時の中国では彼女と同じくらいの力を持つ道士や仙人は珍しくなかった。そこで、仙人の居ない国に行こうと思い、日本にやってきたのである。
当時の日本は大陸から伝わったばかりの仏教と、日本古来の神道が覇権を争っていた。彼女はその中で一番徳が高いと思われる豊聡耳神子に取り入り、今回の騒動の火種となったようだ。
豊聡耳神子達は架空説が唱えられたことにより霊廟ごと幻想郷に移動してきたのであるが彼女はどうやって来たのかは不明である。聖白蓮がついこの間復活したと語っている事や霊廟が一時封印された経緯も知っている事や霊夢の事を「さすが幻想郷の巫女は強い」と知っている事から以前からいるのかと思いきや「幻想郷の人は腕が立つ」とも語ったり 宮古芳香を急遽 霊廟警護に駈り出したとの記述もあり つい最近幻想郷に入ってきたかのような感じである。その場合1400年の空白が生まれるがその間彼女がどこで何をしていたかは不明。
また仙人は後述するが鍛え続けなければ生きられない種族で経歴も1400年前で止まっており今の力も不明など非常に謎が多い女性である。
修行を積み超人的な能力を得た人間。歳は百歳から数千歳で長寿だが不老不死ではない。欲は少ないが完全に欲を捨ててはいない。必要最低限の食事しか取らず、一日数個の木の実をかじるだけで生活でき、五百歳を超えると食事は殆ど不要で霞を食べて暮らす。妖怪に匹敵する力を持ち、様々な妖術を操る。退治屋がなる場合も多い。自前の丹を服用する仙人も多く、一見脆く見える老体でも鋼より硬い頑強な肉体である。仙人は修行を積んで、不老不死を得て生きたまま天界に行くか、成仏して天界に行くと天人になれる。しかし、天人になるまでの間、心の弱い者や怠け者や弱者が生存を許されない過酷な環境に置かれることになる。そんな種族を選ぶような人は概して変人が多いという。
人間がなれる不老不死の種族は他に蓬莱人、天人、魔法使いなどがあるがその中でも仙人は一番過酷な環境におかれる。例えば常に体を鍛え続けていないと体を維持できない。仙人の肉は食すと格が上がるため数多の妖怪が狙ってくる。他にも普通の獣が食すと妖獣になる事もある。このように様々な試練が襲う仙人だが、その中でも最たるものが百年に一度の間隔で来る地獄からの刺客であるお迎えの死神である。お迎えの死神は百年に一度仙人や天人の元に現れ心の隙間を付いた不思議な精神攻撃を行うという。これに負けて追い返せないと地獄行きとなる。精神攻撃だが身体能力も鈍らせないことが必要らしく、この間少しでも修行を怠ったりして能力が鈍っていれば追い返せず地獄行き。お迎えの死神に勝てなければ寿命が延びないため、今いる天人や仙人は大抵勝ち続けている人間だという。しかし死神にも差があるらしく、比那名居天子は船頭の小野塚小町をいつも自分の所に来るお迎えの死神とは違うと評する。
仙人は人里で離れて暮らしているが仙人同士のつながりは深く、新たに仙人候補が現れると積極的にすぐに弟子に取り(雑用係を兼ねているが)独り立ち出来るまで面倒を見る。人間に危機が迫るのを見るとすぐに助けてくれる親切な面もある。
スペルカード名と併せて中国語名も記載する。但し変換の都合上本来の漢字ではない場合も。
| 邪符「ヤンシャオグイ」 (邪符「養小鬼」) |
Normal | 養小鬼とは茅山派の道術の一種で、赤子や子供の霊を利用して鬼として使役する法。 術者に富とチャンスをもたらすが、術者も大きなリスクを伴う邪悪な禁術とされる。 |
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| 邪符「グーフンイエグイ」 (邪符「孤墳野鬼」) |
Hard,Lunatic | 孤魂野鬼とは異郷の地で死した者が供養されずにさまよう魂となったもの。 決して満たされることなく、人に害をなすという。 |
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| 入魔「ゾウフォルゥモォ」 (入魔「走火入魔」) |
Easy,Normal Hard,Lunatic |
「走火入魔」は気功用語。 錬功中に気の流れが乱れ、狂乱状態、精神錯乱を起こしてしまうこと。 |
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| 降霊「死人タンキー」 (降霊「死人童乩」) |
Easy,Normal | 童乩とは台湾道教のシャーマン、霊媒師のようなもの。 通霊芳香とは文字通り死人(=芳香)に霊を憑依させて操る、ということだろうか。 |
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| 通霊「トンリン芳香」 (通霊「通霊芳香」) |
Hard,Lunatic | ||
| 道符「タオ胎動」 (道符「道胎動」) |
Easy,Normal Hard,Lunatic |
「タオ(道)」とは道教でいう根源的な力で、仙人はこれを体現した人であるとされる。 「胎動」はお腹の中の赤ちゃんが動くこと。転じて、大きな計画や装置が動き始めるときの 比喩表現に使われる事もある。 ついでに、1993年に発売されたドマイナー対戦格ゲー「タオ体道」もかかっていると思われる。 |
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| 道符「TAO胎動 ~道~」 | OverDrive | 上に同じ。 こちらは「TAO ~道~」という1989年にバップ社から発売されたファミコン用ソフトが 元ネタだと思われる。示申ゲーである。 |
中国の怪異譚を纏めた小説集『聊斎志異(りょうさいしい)』に収録されている物語の一つ「青娥」のヒロインから。
霍桓(かくかん)という少年が青娥という娘に一目惚れし、紆余曲折を経て結婚するが、八年後に青娥は死んでしまう。しかし実際は死んでいたのではなく、死んだように見せかけて仙人になった父親の元にいたのだった。
この後、色々あって霍桓と青娥は村に戻るのだが、こちらの青娥は日本に向かい、神子に道教を勧めていた。
そもそも青娥が父親にあったのかどうかすらテキストに書いていないので、実は会ってすらいないのかも知れない。
なお、青娥の姓「霍(かく)」は霍桓と結婚していたため名乗っているわけだが、古代中国では結婚すると夫の姓の後に自分の姓を加える。一部ではなぜ青娥の姓が「霍」なのかと疑問視する声もある。
彼女の姿は天女を思わせる姿でZUNも彼女をオーソドックスに仙女的にデザインしたと語っている。半透明の薄い羽衣を身に纏い白いベストを着ている。また服の下に上と同じような形の白いシャツを着ていて、負けた時の立ち絵で右肩から覗く。服についている赤と黄色などの斑模様は覆盆子(トックリイチゴ)の未成熟果実ではないかと思われる。覆盆子は黄 赤 黒 紫と熟していき黄色と赤は未成熟色である。食用であり漢方薬やお酒などにも使える。錬丹術(外丹術)では、不老不死の仙薬である金液を黄金から精製するために青酸を含む覆盆子の未成熟果実を用いて金を溶かす(他にも水銀で溶かして金アマルガムとする方法がある)。
またTAITOの音楽グループ「ZUNTATA」の現在のロゴに簪を付けるとシルエットがそっくりであり、これがモチーフだと思われる。髪型は(稚児髷、唐子髷)と呼ばれるもの。「聊齋志異」収録の「仙女青娥」の最初のページの挿絵で通りがかった道士が事情を聞き、霍の前で岩すら削る鑿の効果を実演している絵があるが、青娥の簪はここに描かれているものに形がよく似ている。ただし青娥の物は飾りの他 後部にグリップがついている。持っていた道士の話によるとそれは薬石を削る道具で、霍も石や煉瓦を試しに切るとまるで腐ったものを切るかのようにスパスパ切れたばかりか頑強な山の洞窟の岩壁ですら掘り進めたという。
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最終更新:2025/12/13(土) 07:00
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