鞘とは、刀剣の刀身を収めるための筒状の道具のことである。
刀身の保護と、利用者自身や周囲の保護のため、不使用時、携行時に刀身を収めておくために使う。革製、金属製、木製などがある。携行時には、帯やベルトに固定したり背中にくくったりする。
漢字として
鞘
- Unicode
- U+9798
- JIS X 0213
- 1-30-68
- 部首
- 革部
- 画数
- 16画
韒
- Unicode
- U+97D2
- 部首
- 韋部
- 画数
- 16画
鞩
- Unicode
- U+97A9
- 部首
- 革部
- 画数
- 18画
𤿨
- Unicode
- U+24FE8
- 部首
- 皮部
- 画数
- 12画
- 意味
- 刀身を収める道具、馬鞭の先端の紐、しおで(鞍の前後の輪につける紐)、という意味がある。〔説文解字・巻三・新附〕には「刀室なり」とある。〔玉篇〕には「鞭鞘なり」とある。
- 字形
- 形声で声符は肖。
- 音訓
- 音読みはショウ、ソウ(漢音)、ショウ(呉音)、訓読みは、さや、しおで。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。2004年に人名用漢字に採用された。
- 語彙
- 鞘尾
異体字
- 削は、刀室という意味があり、その意味で鞘と通じる字。〔説文〕には鞘の意味で載っている。現在では削除の意味で使われる。
- 韒は、〔集韻〕が本字とする字。
- 𤿨は、〔集韻〕にある異体字。
- 鞩は、〔竜龕手鑑〕にある俗字。
- 箾は、〔漢語大字典・異体字表〕が異体とする字。竿状の道具、竿で撃つという別の意味がある。