高度情報処理技術者試験とは、日本の国家資格である情報処理技術者試験の中でも特に難易度が高いとされている複数の区分の総称である。
単に高度試験と呼ぶこともある。
概要
基本情報技術者試験(旧・第二種情報処理技術者試験)や応用情報技術者試験(旧・ソフトウェア開発技術者試験、第一種情報処理技術者試験)より上位に位置する、複数の試験区分の総称。
現在は8つの区分が該当する。(情報処理安全確保支援士試験を含めると9区分)
いずれの区分も各専門分野に特化した内容であり、出題範囲は狭いがその代わり深い知識が問われるため難易度は非常に高い。
「技術者向けの区分」と「管理職向けの区分」の2種類のタイプがある。前者は各専門分野に関する高い技術力が、後者は経営学の知識と論文作成能力が要求される。
高度情報処理技術者試験に該当する試験区分の一覧
毎年4月に実施
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- 旧名称は「アプリケーションエンジニア試験」「特種情報処理技術者試験」。
- ITサービスマネージャ試験
- 旧名称は「テクニカルエンジニア(システム管理)試験」「システム運用管理エンジニア試験」。
- ネットワークスペシャリスト試験
- 旧名称は「テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験」「オンライン情報処理技術者試験」。
毎年10月に実施
- プロジェクトマネージャ試験
- システム監査技術者試験
- データベーススペシャリスト試験
- 旧名称は「テクニカルエンジニア(データベース)試験」。
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- 旧名称は「テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)試験」「マイコン応用システムエンジニア試験」。
毎年4月と10月に実施
- 情報処理安全確保支援士試験
- 厳密に言えば(現在は)情報処理技術者試験には含まれない。
- 旧名称は「情報セキュリティスペシャリスト試験」「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」。
過去の試験区分
- プロダクションエンジニア試験
- ただし出題範囲の一部はソフトウェア開発技術者試験とアプリケーションエンジニア試験に引き継がれた。
- 上級システムアドミニストレータ試験(上級シスアド)
- ただし出題範囲の一部はITストラテジスト試験に引き継がれた。
- 情報セキュリティアドミニストレータ試験
- ただし出題範囲の一部は情報セキュリティスペシャリスト試験に引き継がれた。
関連項目
- 経済産業省
- 情報処理推進機構(IPA)
- 情報処理技術者試験
- 国家資格
- 難関資格
- IT資格
- 情報処理技術者試験の歴史
- システムエンジニア