応用情報技術者試験

〜ワンランク上のITエンジニア〜

応用情報技術者試験とは、情報処理推進機構の運営する国家試験である。

概要

• 略称はAP(Applied Information Technology Engineer Examination)である
• 春期(4月)と秋期(10月)に実施されている
• 受験料は7,500円(税込)
• 2000年までは第一種情報処理技術者試験、2001年〜2008年はソフトウェア開発技術者試験と呼ばれていた。
  • また、2008年まではアルゴリズムやプログラミングに関する問題が必須解答だった。
• 2009年からは出題範囲にマネジメント系やストラテジ系（経営・ビジネス）の分野が追加された。
• この試験に合格した人は、他の一部の国家試験（弁理士試験、中小企業診断士試験など）で科目免除が使えるようになる。
  • 具体的に言えば、「弁理士試験の論述式試験の選択科目」と「中小企業診断士試験の経営情報システム」が免除になる。
  • また、高度情報処理技術者試験の午前I科目（共通問題）も2年間だけ免除される。

基本情報技術者試験との違い

基本情報技術者試験とは以下のような違いがある。

• 午後が記述式である。（基本情報技術者試験の午後は多肢選択式）
• 午後のアルゴリズムが選択問題であり、必修ではない。（基本情報技術者試験では必修となっている）
• 午前科目の免除制度が無い。（基本情報技術者試験では特殊な条件があるものの、午前科目の免除制度がある）

対象者像

• 高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立した者

期待する技術水準

1. 経営戦略・情報戦略の策定に際して、経営者の方針を理解し、経営を取り巻く外部環境を正確に捉え、動向や事例を収集できる
2. 経営戦略・情報戦略の評価に際して、定められたモニタリング指標に基づき、差異分析などを行える
3. 提案活動に際して、提案討議に参加し、提案書の一部を作成できる
4. アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える
5. 運用管理チーム、オペレーションチーム、サービスデスクチームなどのメンバーとして、担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える
6. プロジェクトメンバーとして、プロジェクトマネージャ（リーダー）の下でスコープ、予算、工程、品質などの管理ができる
7. 情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる

試験時間等

	午前	午後
試験時間	09:30~12:00(150分)	13:00~15:30(150分)
出題形式	多肢選択式(四肢択一)	記述式
出題数 解答数	出題数：80問 解答数：80問	出題数：11問 解答数：5問

関連動画

関連静画

関連リンク

• 情報処理推進機構 Webページ
• 応用情報技術者試験 試験情報ページ

関連項目

• IT資格
• 情報処理推進機構
• 情報処理技術者試験
• 情報処理技術者試験の歴史