iPodとは、Apple社が発売しているポータブルオーディオの名称である。
2001年に初代が発売されたのが起源であり、その後iPod mini(2004~05年)、iPod shuffle(2005年登場)、iPod nano(2006年登場)、iPod touch(2007年登場)などの派生型が登場した。
派生型登場後も、狭義・厳密には初代同様ハードディスクドライブ(HDD)搭載型のものを指したが、2007年登場の第6世代iPodから「iPod classic」と名付けられたため、以降名実共にiPodシリーズ全般を指す言葉となった。
iPodではモデルチェンジの区別は、公式に「第1世代」「第2世代」という呼ばれ方がされる。現行型はclassicが第6世代(2007年)、shuffleが第4世代(2010年)、nanoが第6世代(2010年)、touchが第4世代(2010年)である。近年は9月のモデルチェンジが恒例となっている。
現在では、かつてのソニーのウォークマンに代わって、ポータブルオーディオの筆頭的存在にあるiPodだが、当初はiPodにしてもそれほど大きな周知を得ていたわけではないし、ウォークマンと張り合うものと認識していた者は少なかった。2000年代前半のソニーや同業他社(パナソニックなど)の内蔵メモリー型オーディオの開発・展開は低調であり、MDとCDの二頭体制を引きずっていた。
諸般事情の結果、iPodが右肩上がりにシェアを拡大し、2005年に日本でのシェアがウォークマンと逆転する節目の年を迎えた。逆にソニー的には、前年04年のニンテンドーDSに起因するゲーム市場での制海権の低下開始と合わせて、悪い意味での節目の年となってしまった。
その後、トレンド系記事などで著名人の”私も使っています”的作文が紙面を賑わすなど、iPodはDSと合わせて、2000年代後半のトレンド的存在となった。トレンドのピークは2006年~2008年頃に迎えたものと思われ、2009年頃からはウォークマンが盛り返す動きを見せており、シェアトップを奪還する時期も出てくるようになった。
ただこれについては、1万円以下の価格帯で、微妙な評価のiPod shuffleに対しウォークマンがシェア奪回したことが、全体のシェアに寄与した面が強く、高価格・高機能帯ではiPodに依然太刀打ちできていないという見方もある。現に、ウォークマンにXシリーズという前面タッチパネルを採用した最高機種が2009年に登場。iPod touchを意識したと見られるエクステリアであったが、2010年に生産完了し、Aシリーズが再び最高機種扱いに戻っている。
性能は現行機種について記述。詳細はiPod classic/iPod mini/iPod shuffle/iPod nano/iPod touchの個別記事も参照のこと。
初代iPodの流れをくむデザイン/HDDの長所である大容量が特徴。160GB HDD搭載。
初の小型ポータブルオーディオモデルのiPod。iPod nanoの前身的存在。4GB~6GBHDDを搭載した。
液晶画面を無くし小型へ特化したモデル。曲をシャッフルで楽しむというコンセプトが特徴。2GBフラッシュメモリー搭載。
ipod miniの後継的存在。8GB/16GBフラッシュメモリー搭載。
iPhoneから電話を引いたという表現の方が実態に合っているシリーズ。8GB/32GB/64GBフラッシュメモリー搭載。
iPodは第5世代より動画を見ることができるようになった。これにより、見たい動画があればiPodに登録して外に持ち出して動画を視聴することが可能となり、映画やテレビ番組、またYoutubeからダウンロードした動画などをiPodに取り込むユーザーが増えた。ニコニコ動画の動画も、ネットで提供されているソフトを使用すればダウンロードができるため、
パソコンに動画をダウンロード→iPodに登録→外出して外で見る
というユーザーが結構いる。ただしニコニコ動画の場合は画面上に現れるリアルタイムのコメントも楽しみの一つなため、ダウンロードして外出先で見ることに物足りなさを感じる輩も少なくない。
CMなどの広告媒体で、原色背景に黒べた塗りされたデザインの通称「iPod風」と呼ばれるイラストが壁紙として人気が高く、総称として「iPod風壁紙」と呼ばれている。
▶もっと見る
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/30(火) 02:00
最終更新:2025/12/30(火) 02:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。