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マッキントッシュ

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画期的なRetinaディスプレイ。すべてがフラッシュのアーキテクチャ。最新のIntelプロセッサ。驚くほど薄くて軽い13インチと15インチデザイン。そのすべてが、ノートブックと、あなたがノートブックでつくるあらゆるものを、今までとはまったく違うレベルへ連れていきます。(Apple公式サイトより抜

概要

Macintoshのラインナップ(2023年2月時点)
形式 コンシューマ向け プロ向け
デスクトップ
ノート

Macintosh(マッキントッシュ)とは、Appleの独自アーキテクチャに基づくパーソナルコンピュータである。称・通称はMacマック)。

Apple Computer(当時)が1984年に販売を開始した。以来、何度もCPUおよびハードウェアの設計が刷新されており、互換性を失わせるアーキテクチャ変更も数多い。2001年には搭載OSClassic MacOSからUNIXベースMac OS X(現macOS)に変更になった。

基本的に互換機を認めていないが、1994年から1998年にかけてROMライセンスしMacintosh互換機が発売されていた時期があった。

名称

ジェフラスキン1979年プロジェクト立ち上げ時にリンゴの品種McIntosh(日本名:)にちなみ命名した。aが入っているのはオーディオのマッキントッシュ・ラボ (McIntosh Labs) と区別するため。

Macintoshを正式名称として当初は広く呼ばれていたが、略称としてMacが併用され、OSの名称も「Mac OS」と称した。2000年頃から21世紀初頭より次第にハードウェアの名称も正式名称の段階で「Mac」とされ、2010年頃よりApple公式でも略称Macとしか呼ばれておらず「Macintosh」の名称は用いられなくなった。Wikipediaの記事名も「Mac (コンピュータ)exit」となっている。なお、OSの名称は2016年より「macOS」とmacを小文字表記としている。

ハードウェアの変遷

68k Mac

初代Macintoshはスティーブ・ジョブズの手になるものとして知られるが、プロジェクトの発足は1979年にさかのぼる。Macintoshプロジェクトを立ち上げたジェフラスキンGUI批判的な人物で、テキストベースインターフェースを持ったマシンとして構想されていた。ところが、先行するLisaexitプロジェクトを追われたジョブズ1982年にMacintoshの開発チーム乗っ取りラスキンAppleを去った。MacintoshはジョブズのもとでGUIマシンへとが切られていくことになる。

実際に発売されたMacintoshはLisa同様にMC68000(8MHz)を搭載しつつも、底的な低コスト化が図られ、メインメモリ128KBしかなかった。9インチ白黒ディスプレイソニー製の3.5インチフロッピーディスクドライブを1基搭載するオールインワンの製品で、ジョブズのこだわりによって一切の内部拡性がなく、本体にファンは取り付けられなかった。OSの機は全てシステムソフトウェアとして64KBのROMに搭載された。1MBメモリメモリ管理ユニット(MMU)を搭載していたLisaと出来る限り同等の機を実現するため、ぐましい努が重ねられたが、Lisaが持っていた協調マルチタスクメモリ保護機は切り捨てざるを得なかった。Macシステムソフトウェアは一般ユーザー向けとしては世界初の本格的なGUI提供したことで知られるがウィンドウのオーバラップ描画、WYSIWYG(画像表示と印刷の全な一致)などをハードウェアによる描画支援なしに実現した点で画期的なものである。さらにパソコンはビーブ音しか出せないのが当たり前、良くてFM音源...という時代にPCMを標準搭載していた。

1984年1月伝説的なCM1984exit」とともに鮮デビューを飾ったMacintoshは、2495ドルという画期的な低価格が評判となった。ところが、これだけの意欲的な機を盛り込んで128KBのメモリはあまりにも小さく、同年9月メモリを512KBに増強したモデル(Macintosh 512KFat Mac)が発売された。Fat Macが出回ったことでMicrosoft Excelのような本格的なビジネスアプリが現れた。LisaMac互換ROMを搭載した上位機種であるMacintosh XLとして再販された。

初期の一体のMacintoshはコンパクトMacと呼ばれる。1986年1月に本体メモリを1MBに増強してSCSIポートを備えたMacintosh Plusが世に送り出され、最大4MBまでのメモリ増設をサポートした。1987年3月に拡スロットADBポートに加え冷却ファンを搭載したMacintosh SEが発売され、初期のコンパクトMacを悩ませた熱問題が解決された。

Macintosh SEと同日に、初のセパレートマシンであるMacintosh IIが発売された。MC68020を搭載した初の32bit機であり(実際には68000も内部32bitアーキテクチャである)、本体にビデオ回路を持たないかわりに6基のNuBusスロットを搭載し、カラー表示をサポートした。複数のビデオカードを挿すことで複数の画面表示(マルチモニタ)が可であった。

1988年には IIxへのアップデートMC68030に移行。68030はMMUを内蔵するが、この機が仮想記憶対応で生かされるようになるのは1991年System7からである。Lisaで実現されていたメモリ保護機Classic Mac OSでは最後まで実現しなかった。1989年にはNuBusスロットを3基に半減してコンパクトにした IIcxが、続いてビデオ回路を本体に内蔵し、32bitクリーンROMを採用して最大搭載可メモリの増えた IIciも発売され、ロングセラーとなった。同年には初のポータブルマシンであるMacintosh Portableが世に送り出されたが、重量7.2kgと気軽な持ち運びが困難なものであった。1990年に登場した IIfxは当時最高性を誇ったが、メモリ仕様が変わっており、動作も不安定ということで失敗作としての扱いを受けている。これらの機種はいずれも高価で、較的低価格なIIciですらカラーディスプレイプリンタアプリケーションソフトウェアなど一式をえると100万円を軽くえ、「が買える」とよくネタになった。

1980年代後半のMacintoshのハードウェア部門を率いたジャン=ルイ・ガセーの戦略は高価格・高級路線であった。彼はシステムソフトウェアの外部へのライセンスや廉価モデルの発売に反対し、CEOを務めていたジョンスカリーと対立し会社を追われた。ガセー追放後の1990年10月1000ドルコンパクトマシンMacintosh Classicピザボックスと呼ばれる小の薄筐体LCIIシリーズローエンマシンIIsiの低価格ラインアップ3機種が世に送り出される。このうちLCAppleII互換ボードを搭載でき、当時教育市場で広く使われていたAppleIIからMacintoshへの渡しの役を果たした。

1991年10月には、68040を搭載したQuadraシリーズQuadra 700と900)を発表。それまでのMacintoshシリーズで採用されていたCPUである68030との性差は最大で3倍、Macintoshとしては初めてイーサネットポートを搭載し、またセパレートMacとしては初めて縦置きを前提としたデザインを採用した。

には、Macintosh Portableと同等の性を重量2.3kgにおさめたPowerBook シリーズも発表された。実際の開発作業はソニーが担当した。キーボードトラックボールを手前に配置し左右のスペースパームレストとした画期的なレイアウトは、その後の(Appleソニー以外のメーカーを含めた)ノートパソコンデザイン雛形となった。PowerBookシリーズは、Appleを一時東芝を抜いてポータブルコンピュータメーカートップに押し上げるヒット作となった。

1992年には、家電量販店向けに多くのソフトウェアバンドルし(当時のMacでは別売りだった)キーボードなども同梱したPerformaという低価格ラインアップスタートさせる。同シリーズPC-9800寡占であった日本でも1995年くらいにかけてMacが大きくシェアを拡大させる原動となった。しかし、同時期にPC/AT互換機との競争が化したこともあって、Appleにとっては「売れば売るほど赤字になる商品」となってしまった。1992年に薄軽量のPowerBookとして登場したPowerBook Duoシリーズは、 本体をDuo Dock、Duo MiniDock と合体させることで自宅ではデスクトップパソコン同様に使えるという意欲作であった。

PowerPC Mac(Old World)

1991年10月AppleIBMモトローラの3社間で、AIM連合と呼ばれる企業提携が結ばれた。当時、IBM 801exitに端を発するRISCプロセッサがめざましく性を向上させていたが、モトローラの68Kの後継チップであるMC88000は開発が難航していた。そこで、Appleは実績あるRISCチップを持つIBMと手を結ぶことにしたが、一社だけでは供給に不安があり、モトローラに話を持ちかけたのである。こうして開発されたのがPowerPCである。IBMPowerPCAT互換機ともいうべきPReP規格を定め、インテルにより築かれつつあったパソコンCPU市場独占を崩そうと論んだ。

1994年3月、第1世代のPowerPC Macとして発売されたのが、Power Macintosh 6100/7100/8100の3機種である。従来の68Kべ性は劇的に向上していたものの、筐体も内部アーキテクチャも前機種となる68k MacQuadraシリーズのものをほぼそのまま引き継いでいた。最初のPowerPCであるPowerPC 601は、IBMの大コンピューター向けCPUであるPOWER1を基にMC88000のバスを組み合わせたものであった。従来とはCPUが全く違うにもかかわらず、Apple開発したMac 68Kエミュレータにより、ほとんど全な互換性を維持した。

同時期にAppleが打ち出したのが互換機路線である。Toolbox ROMを外販し多様な製品を提供することによってMacintoshの市場拡大を図ったのだ。また、PReP規格にMacOSも加え、CHRPとして将来のMacintoshのオープンアーキテクチャ化をした。

1995年8月に、第2世代のPower MacintoshとなるPower Macintosh 7200/7500/8500/9500が発売された。PReP仕様を部分的に取り込んでPCIスロットが採用され、Power Macintosh 8500/9500では第2世PowerPCであるPowerPC 604が新たに搭載された。さらに、Power Macintosh 7200以外は、CPUがドーターカード形式となって交換が容易になった。同PowerPC搭載の初のポータブルMacとして発売されたPowerBook 5300はバッテリー発火やヒンジのひび割れ、配線の断線など品質面の問題が多くあり、史上最悪のApple製品の一つとして悪名高い。

1996年Appleは在庫地獄に陥ったPerfomaから撤収し、後継機種としてPower Macintosh 4400を発売する(日本での発売は97年)。これは筐体はスチール製、前面パネルで、オートイジェクトフロッピーディスクドライブプラチナホワイトの本体色を除くとおよそApple製品らしからぬ(AT互換機のような)外観である。ロジックボードも互換機メーカーでもあるモトローラの設計に基づいていて、事実上はApple自身によるCHRP機といえた。

日本市場ターゲットとしたMac史上二のサブノートパソコンが、PowerBook 2400c、コードネームCometである。日本IBMとの共同開発で、1997年の発売当初、日本ではかなりのヒット作となったものの、アメリカ市場での評価は低く、これ以降、ターゲットを地域限定としたモデル開発されたことがない。

1997年12月に第3世代のPower Macintosh、その名もPower Macintosh G3が発売される。同機はPowerPC G3ことPowerPC 750を搭載、CHRPアーキテクチャに基づき当時PC/AT互換機流になっていたSDRAMの採用をすることにより、メモリー周りの性が大きく向上していた。本来は互換機メーカーから同等の機種が多数発売されるはずであったが、経営の実権を取り戻していたスティーブ・ジョブズの意向でライセンスを強行的に打ち切った。結果として同機の産む大な利益はAppleにそのまま転がり込むこととなった。一方で同機の外部インターフェースADBシリアルポートSCSIとほぼ従前のままである。2001年に登場したMac OS X v10.0/10.1では初代Power Macintosh G3以降がシステム要件となっている。

1998年に登場し、Old Worldマシンの最後を飾ったのがPowerBook 2400c/240とPowerBook G3(Wallstreet)である。前者はCometマイナーチェンジ版に過ぎなかったが、後者は流線の流麗なデザインで、ポータブルコンピュータとして当時世界最高(Power Macintosh G3と同等)の性を誇った。拡ベイを2機搭載し、その両方にバッテリを装備したり、セカンドHDDの搭載も可だった。

PowerPC Mac(New World)

1998年8月発売の初代iMac以降の製品群を、New Worldアーキテクチャという。従来のMac(これをOld Worldと呼ぶことがある)との違いは、ブートプロラムOpen Firmwareを搭載し、Mac OSハードウェアから独立したことにある。それまでのMacMac OSがなければ起動すらできなかったのである。

初代iMacは、ポリカーボネート製半透明ボディの非常に特徴的な外観であったが、仕様も非常に思い切ったものだった。上位機種のPower Macintoshと同様のPowerPC G3ATI Rageシリーズ、10/100BASE-Tイーサネットを搭載するが、シリアルポートフロッピーディスクドライブADBSCSIなどを軒並み止しUSBに集約した。内部アーキテクチャAppleが独自開発したUni-North システムコントローラAT互換機ノースブリッジに相当)とKeylargo I/OコントローラAT互換機サウスブリッジに相当)を組み合わせた非常にシンプルな構成である。この設計はG4末期までほぼそのまま踏襲された(G5はIBMと共同開発したチップを使っており、また設計が異なる)。

1999年1月Power Macintosh G3 (Blue & White)は、ポリカーボネート製で半透明の独特の外見から「ポリタンク」の異名がある。iMacと同様、USBを搭載し、シリアルポートフロッピーディスクドライブSCSIなどをしたが、ADBは残されている。またSCSIの後継インターフェースとしてFireWireを搭載した。

Intel Mac

2006年1月10日Intel Coreを搭載したMacBook Pro以降の製品群をIntel Macという。Intel化以降のMacチップセットIntel製となり、コンピューターハードウェアとしてはIBM PC/AT互換機とあまり変わらないものとなった。OSmacOSのみならず、Microsoft Windowsの起動も可である。

Appleシリコン

2020年6月AppleMacにおいてIntel製のチップの採用を止め、自社製のチップであるAppleシリコンを採用すると発表した。同年11月AppleシリコンApple M1を搭載した初のMacが登場して以降、MacAppleシリコン搭載へと移行している。

直販

Apple直営の「Apple Online Store」および直営店「Apple Store」で直接販売を取り扱っている。直営店と一部の量販店では基本モデルの他にカスタマイズした構成のMacを購入することが可

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