iPhone(アイフォーン[1])とは、Appleのスマートフォンである。
「Today, Apple is going to reinvent the phone.」(今日、アップルは電話を再発明する)
2007年に初代が登場して以降、毎年新機種が発売されている。
物理ボタンを極限まで廃し、かわりに前面の大部分を占めるディスプレイに直接指で触れて操作するという独特なインターフェースを搭載している。
ディスプレイ上に表示されている「電話」「カレンダー」「メール」といったアイコンをタッチするだけで基本的な操作が完結する直感的な操作性で、万一操作に迷った場合などは、唯一前面に配置された物理ボタン(ホームボタン)を押すだけでトップ画面に戻ることができる。
同製品の爆発的なヒットによって、この操作性などを含めたスマートフォンの在り様が、iPhoneの発売前 / 発売後とで大きく転換している。上述の引用文にもある通り、まさに「電話を再発明」した革命的な製品である。
毎年の新モデル毎に、指紋認証機能や感圧ディスプレイなどの新機能が追加されるほか、カメラなどの既存機能の強化も図られている。カメラの性能は高く、バーバリーのファッションショーの撮影などでもiPhoneが使用されている。
iPhone7以降はハイエンドモデル以外のカラーとして限定生産のカラーである「(PRODUCT)RED Special Edition」が発売から間をおいて追加されるようになっており、このカラーの売り上げの一部は「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」への寄付金に充てられており、2020年にパンデミックを起こした新型コロナ対策にもその寄付金は使われているとのこと。
記念すべき初代モデル。本体背面の素材は、ベースがシルバーのアルミニウムで、下部が黒色のポリカーボネート製となっている。ストレージ容量は4GBと8GBの2種類。GSMの通信方式に対応していないため、日本を含めた一部の国では取り扱われていない。
2008年7月11日発売。
W-CDMA(UMTS)の通信方式に対応し、本モデルより日本での取扱が開始された。アルミニウムとプラスチック製だった前モデルより本体デザインが変更され、フルポリカーボネート製の筐体となった。また、本モデルから新たに16GBのストレージ容量が追加された。
CEOのティム・クックによれば、3GSの「S」は「Speed」の頭文字であるとのこと。全体的にソフトウェア・処理性能面での強化が図られており、本体デザインは前モデルをほぼ踏襲している。また、本モデルから新たに32GBのストレージ容量が追加された。
Apple製品の中ではじめてRetinaディスプレイを採用し、解像度が従来比で4倍に向上した。また、iPhone 3G / iPhone 3GSで採用されていたポリカーボネート素材を廃し、前面・背面ともにガラス素材を採用している。
本体カラーについては、当初はブラックのみだったが、一年後の2011年4月28日にホワイトモデルが発売された。2011年2月にはCDMA2000に対応したモデル(GSM/W-CDMAに未対応)も発売されている。
なお、発売後に通称「アンテナゲート」と呼ばれるアンテナ問題が発生したことがある。
2011年10月14日発売。CEOのティム・クックによれば、4Sの「S」は「Siri」の頭文字であるとのこと。
iPhone 4と比較して本体デザインについてはほとんど変更はないが、内部的には大幅なパワーアップが施されている。特にソフトウェア面では新たに「Siri」が搭載され、音声認識による各種操作が行えるようになった。また、本モデルから新たに64GBのストレージ容量が追加された。
歴代でこれのみ1つのモデルでGSM/W-CDMAとCDMA2000を一括して扱うことができるワールドフォン仕様となっている。iPhone 5 / 5s / 5cが発売された2013年9月時点においても販売は継続されており、エントリーモデルとしての役目を担っていた(iPhone 6発売時にiPhone 5cがエントリーモデルとなった)。
OSの更新は「iOS 9」で終了していたが、利用できるアプリは2023年3月まで最新のものが提供される環境であったため、その意味では11年半にも渡ってサポートが続けられた機種ということになる。
初のディスプレイサイズ変更(3.5→4インチ)や、Lightningコネクタの採用、背面素材のアルミニウム化など、iPhone 4以来の大幅なモデルチェンジが施されている。
通信規格は新たにLTEへ対応(各国の周波数帯にあわせて複数のモデルを用意)し、高速なA6チップの搭載、更なる薄型軽量化(本体の厚みは前モデルのアンテナ部分と同等)が施されるなど、非の打ち所のない性能を誇る。
2013年9月20日発売のモデルのひとつ。5sの「s」の意味については公式にアナウンスされていないが、「security」の頭文字であるという説がある。また戦略上の問題かは不明だが「iPhone4S」は「S」が大文字だが、本機種は小文字表記で統一されている。
従来のiPhoneシリーズの流れを汲むハイエンドモデルで、CPUの64bit化、カメラのセンサーとLEDフラッシュの強化、といった性能面アップのほか、新機能として指紋認証機能「Touch ID」が搭載された。ホームボタンに指をのせることで、ロック画面からの復帰のほか、iTunes Store、App Store、iBook Storeなどでコンテンツを購入する際のパスワードの入力が不要となる。
ちなみに当時としては画期的だった64bitに真っ先に対応した恩恵が非常に大きく、発売10年目に差し掛かった2023年4月現在においても致命的なセキュリティホールが見つかった場合には「iOS 12」としてアップデートが時折提供されているのが特徴。同時期に発売したiPhone 5cが32bit機のため、早々にアップデート面で寿命を迎えたのとは対照的である。
なお、本体カラーは新たに「ゴールド」を含めた3色展開となった(前モデルの「ブラック&スレート」は、アルミニウム部分がメタリックカラーの「スペースグレイ」に変更された)。
2013年9月20日発売のモデルのひとつ。5cの「c」の意味については公式にアナウンスされていないが、「color」の頭文字であるという説がある。
性能はiPhone 5からそのままに、筐体をポリカーボネート製とすることで価格を抑えたミドルレンジモデル。iPhone 5や5sと比べてややサイズが大きく重いが、材質上、傷に対して強く、丸みを帯びた形状のためグリップしやすい。カラーバリエーションは「ホワイト」「ピンク」「イエロー」「ブルー」「グリーン」のビビッドな全5色。
事実上iPhone最後の32bit機であり、同時期に発売された64bit対応のiPhone 5sとは違い、完全にサポートは終了しているが、代わりに32bitまでしか対応していないiOSアプリが動かせる一番新しいiPhoneがこの機種ということになる。
事前のリーク情報などでは、iPhone 5cについて「新興国向けのエントリーモデル」とされていたが、実際には上述の通り立ち位置が異なる。エントリーモデルとしての役目は発売からしばらくは従来通りiPhone 4Sが担っていた。その後、iPhone 6発売後からエントリーモデルとなる。
2014年9月19日発売のモデル。従来のiPhoneシリーズからさらに画面サイズが大きくなり、4.7インチモデルの「iPhone 6」、5.5インチモデルの「iPhone 6 Plus」という2種類のラインナップとなった。
iPhone 5以来のデザイン変更が行われており、側面が大きくカーブを描いて、そのままフロントパネルへとシームレスに繋がるようになっている。本体カラーはiPhone 5sと同じ「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」の3色。
機能面の強化では、NFCの導入による「Apple Pay」対応のほか、CPU・モーションコプロセッサの強化、Retina HDディスプレイの導入(従来はRetinaディスプレイ)、カメラの240fpsのスローモーション撮影の導入、オートフォーカスの強化などが行われている。加えて、iPhone 6 Plus限定でホーム画面の横向き表示対応、カメラの光学式手ぶれ補正が導入されている。なお、ストレージについては従来は16/32/64GBの3種類の構成で販売されていたが、今回から128GBが追加され、32GBが削除された。
2015年9月25日発売のモデル。前モデルから継続して4.7インチと5.5インチの2種類のラインナップとなっている。
デザインは前モデルと変化がないが、素材であるアルミニウムはApple Watch Sportと同様の7000番台が使用され、強度が増加している。本体カラーは「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」に新色の「ローズゴールド」を加えた4色。
ディスプレイには「3D Touch」と名付けられた感圧センサーが搭載されており、それに伴い従来のタッチジェスチャーに加えて、弱く押す / 強く押すというジェスチャーが新たに導入されている。Touch IDの性能が向上しており、指紋認証に要する時間が大幅に短縮された。
iPhone 5sのデザインとサイズを踏襲しており、性能はiPhone 6sと同等。本体カラーは、iPhone 5sと同様の「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」に加え、iPhone 6sから登場した「ローズゴールド」を加えた4色展開。
「SE」は「Special Edtion」の意だとフィル・シラー上級副社長が明らかにした。本体容量はナンバリングシリーズとは異なり、16GBと64GBのみとなっている。
2016年9月16日発売のモデル。前モデルから継続して4.7インチと5.5インチの2種類のラインナップとなっている。
本体カラーは、「ローズゴールド」「ゴールド」「シルバー」「ブラック」に加えて、高光沢仕上げの「ジェットブラック」の5色展開となる。
見た目こそ6sと大差ないが、ホームボタンの改良、耐水・耐塵、カメラの強化、イヤホンジャックの廃止(Lightning - イヤホン変換アダプタが同梱)などといった大幅な刷新が施された。
また、日本専用モデルはFelicaに対応しており(「総務省指定」の刻印付)、Apple PayによるモバイルSuica、QUICPay、iDなどへの対応が行われている。
2017年9月22日発売のモデル。前モデルから継続して4.7インチと5.5インチの2種類のラインナップとなっている。
本体カラーは「シルバー」「スペースグレイ」「ゴールド」。2018年4月10日に「(PRODUCT)RED Special Edition」が追加された。
機能も見た目もiPhone 7とほとんど同じカメラ機能が強化され、ワイヤレス充電、高速充電などに対応した。
2017年11月3日発売のモデル。初代iPhoneより10周年の記念モデルであり、アイフォーン・エックスではなくアイフォーン・テンと読む。
ホームボタンの廃止、Touch IDに代わるFace IDの導入、ベゼル(外枠)を極力廃した上でのノッチ(切り欠き)の導入、OLDE(有機EL)ディスプレイであるSuper Retina ディスプレイ採用、8にも採用されたワイヤレス充電対応など、既存のiPhoneとは大きく変わった点も多い。
2018年9月12日発売のモデル。Xの後継で仕様もほぼ同等。
本体カラーは「ゴールド」と「スペースグレイ」と「シルバー」。
防水・防塵仕様の強化、USB-PD充電やeSIMによるDSDS、iPhone史上初の背面の複数カメラなどに対応したが、全体としてはXのマイナーチェンジの域。Maxは6.5インチの大型ディスプレイを採用しており、従来のPlusシリーズに相当する。
2018年10月26日発売のモデル。XSの廉価モデルとして発売……なのだが普通に高かったために初動の売れ行きが悪く、値下げ後にジワ売れした経緯がある。
本体カラーは「イエロー」と「ホワイト」と「コーラル」と「ブラック」と「ブルー」。
基本仕様はXSに準拠するが、コストを下げるためにカメラが従来のシングル仕様である、ディスプレイが有機ELではない通常液晶を採用、従来の3D Touchではなく、Haptic Touchを新たに採用するなど廉価仕様と思われる個所も多い。ただし液晶には新型のLiquid Retina HDディスプレイ(6.1インチ)を採用したり、Haptic Touchも次世代の11では3D Touchに代わって全面採用されるなど、こちらが次世代のメインとなった仕様もある。
2019年9月20日発売のモデル。XSの後継で基本仕様も近い。
本体カラーは「ミッドナイトグリーン」と「ゴールド」と「スペースグレイ」と「シルバー」。
XSのハイエンド仕様をさらに強化しており、新型のSuper Retina XDR ディスプレイの採用のほか、大型バッテリー搭載による稼働時間の強化などが図られている。また背面カメラがトリプルカメラ仕様となったが、配置のせいでタピオカとか恐いとか散々な言われようでどちらかといえばデザイン的な意味で不評だった。日本では新色のミッドナイトグリーンもあいまってターレットレンズ扱いされるネタも一部であり、ある意味で非常にウケた。
2019年9月20日発売のモデル。XRの後継モデルとして発売。
本体カラーは「イエロー」と「ホワイト」と「パープル」と「ブラック」と「グリーン」。
基本仕様はXRに準拠するが、Pro仕様同様にバッテリーが大型化されて稼働時間時間が長くなっている。また地味に防水性能がXSや11 Proと同レベルに向上している。カメラもデュアル仕様にしっかり強化されている。こっちも新色のグリーンやフラッシュ部分の配置も相まってむしろProよりターレットレンズに近いとの評判。
2020年4月24日発売のモデル。SEの名を冠してはいるが、実際には2年半前に発売された8の後継モデル。
基本仕様は8と同等だが、SoCが11と同様にA13を採用しており、それに引っ張られる形でカメラの機能が追加されている。コストカットのためか、11シリーズ同様にHaptic Touchが採用されている。またeSIMにも対応しており、DSDS機としての利用も可能。8の直接の後継機のため、Face ID非採用だが、旧来のTouch IDも評価が高く、従来のiPhoneと同じように扱える利点がある。
2020年10月23日発売のモデル。XSの流れをくむ11の後継機で、初の5G対応iPhoneでもある。
本体カラーは「パシフィックブルー」と「ゴールド」と「グラファイト」と「シルバー」。
基本は11 Proのアップグレードだが、ディスプレイの大型化やカメラの更なる強化が図られている。またHDRの動画撮影などにも新たに対応。Qi充電も強化されており、オプションのMagSafeを用いることで無線充電における急速充電も可能になった。5G通信はミリ波とSab6の両方に対応。
2020年10月23日(miniは11月13日)発売のモデル。11の後継モデルだが、仕様的にはカメラとディスプレイサイズを除き、かなりの変更が加えられている。
本体カラーは「ホワイト」と「ブルー」と「ブラック」と「グリーン」と「パープル」。
11の後継的な立ち位置だが、仕様的には12 Proの廉価仕様に近く、静画撮影に関連するカメラと5Gにおけるミリ波非対応以外は同等の仕様となっており、実質的にはiPhone12全体に置けるコストダウンを図った格好。12 miniはSE2より小型化され前評判では注目されたが、廉価版と位置付けておきながら販売価格が高く売れ行き不振に陥っているほか、一部のアプリにおいてタッチ感度の悪さも指摘されている。
なおiPhone12は全機種が有機ELディスプレイとなったため、買い替えで通常の液晶ディスプレイが欲しい場合は前世代のiPhone11かiPhoneSE2を選択するしかなくなった。iPhone11は12発売後に値下げされたため、前年とは違ってやや買いやすくなっており、XR同様に値下げ後は堅調な売上となっている。
2021年9月24日発売のモデル。XSの流れをくむ12Proの後継機。
本体カラーは「シエラブルー」と「ゴールド」と「グラファイト」と「シルバー」。
基本は12 Proのアップグレードだが、すでに高かったカメラ性能が格段に上昇しているが、それと引き換えにわずかに重量が増している。また以前から一部ユーザーに望まれていた初の120Hz駆動対応のiPhoneであり、120Hz対応のiPhoneが欲しい場合は13 Proシリーズ一択となる。
ただし高機能と引き換えにただでさえ高かった12 Proより値上げされているため、より用途がはっきりしている利用者向けに特化したとも言える。
本体カラーは「ピンク」と「ブルー」と「ミッドナイト(ブラック)」と「スターライト(ホワイト)」。
見た目の変化はほとんどない代わりにカメラやディスプレイが大幅強化されたProモデルとは異なり、こちらは完全に通常モデルのマイナーチェンジであり、SoCやディスプレイの標準輝度の向上などほとんど実感できないレベルの改良であり、カメラも強化されたが、その度合はProモデルと比べるとかなり控えめである。
他に大きな変更点として最低ストレージが128GBになったため、最低価格は上昇したものの、128GBモデルとしては12より値下げされている。またProモデル同様に重要が増えているのは見逃せないデメリットであり、改良点が12からほとんどないことから、基本的にはXやXSからの乗り換えを想定した機種である。
また12の路線を引き継いだため、12同様にXRや11とは方向性が違う機種なので、そちらからの乗り換え先としてもあまり適してはいないのが難点。
2022年3月18日発売のモデル。SE(第二世代)の後継モデル。
本体カラーは「ミッドナイト(ブラック)」と「スターライト(ホワイト)」。
基本仕様は前世代と同等だが、SoCが13と同様にA15を採用しており、5Gに対応している。また前世代と比べ僅かにバッテリーの持ちは良くなっているのものの、大きくは変わっていない。
本体カラーは「スペースブラック」と「ゴールド」と「ディープパープル」と「シルバー」。
X以降13に至るまで続いていた「ノッチ(切り欠き)」が廃止され、新たに「Dynamic Island」(パンチホール)が採用されている。ただのパンチホールとしてだけでなく、通知・アラート・アクティビティ等を表示することができるようになっている。
本体カラーは「ピンク」と「ブルー」と「ミッドナイト(ブラック)」と「スターライト(ホワイト)」と「パープル」と「イエロー」。
12/13の「mini」モデルが廃止され、新たに「Plus」モデルが登場している。「Plus」モデルは、「Pro MAX」と同じサイズでありながら、通常モデルと同じ仕様というものである。(通常モデルと同じサイズでありながら、「Pro MAX」と同じ仕様である「Pro」モデルの逆。)
14Proで採用された「Dynamic Island」は採用されず、「ノッチ(切り欠き)」が引き続き採用されている。また、SoCも13と同様のA15を引き続き採用しているため、通常モデルにおいては13と14の差はほとんどない。13も12からの改良点がほとんどないが、14も13からの改良点がほとんどない。
本体カラーは「ナチュラルチタニウム」と「ブルーチタニウム」と「ホワイトチタニウム」と「ブラックチタニウム」で、全てのカラーに「チタニウム」という名前がついており名の通りチタン合金が採用されている。これにより前モデルの14Pro/ProMAXと比較して約20gほど軽くなっている。
通常モデルと「Plus」モデルと共通してUSB-C端子を採用しているが、こちらはUSB 3.2 Gen2を採用しており転送速度が通常モデルと「Plus」モデルに比べて速い他、初代から引き継がれてきた「着信/消音」スイッチが廃止され「アクションボタン」に変更されている。「アクションボタン」ではそれまでの消音への切り替えだけでなく、カメラやフラッシュライト、ボイスメモの起動等、ショートカットの用途で活用でき設定でカスタマイズすることが可能である。
また「ProMAX」モデル限定で5倍望遠レンズも搭載している。(「Pro」モデルは3倍望遠レンズ)
本体カラーは「ピンク」と「ブルー」と「ブラック」と「グリーン」と「イエロー」。
14Proで採用された「Dynamic Island」が採用された他、SoCも14Proと同様のA16を採用している。また、「Pro」モデルと共通してUSB-C端子を採用しているが、こちらはUSB 2.0仕様で転送速度に関しては従来のままである。
「Pro」モデルの方が新機能や進化点が多く、前モデルの13や14と比較しても変更点が少ないものの、Xから採用され続けた「ノッチ(切り欠け)」が「Dynamic Island」(パンチホール)に変更されたことや、5から採用され続けたLightningコネクタがついにUSB-Cに変更されたこと等、見た目の変更点は13や14と比べて多い。
iPhoneはmacOSをベースとした「iOS」で動いている(詳細は当該記事を参照)。2023年9月時点での最新バージョンは「17」。およそ1年間隔でメジャーアップデートを行なっている。
なおiOSは搭載機種のサポートが長いことも特徴であり、現在最新OSが提供されているのは「A12」以降を搭載したモデルだが、「iOS 12」としてA7やA8搭載機のセキュリティサポートを続けており、現時点では64bit対応機であれば、最新機能は別としてもセキュリティ面でのアップデートの提供を受けられる。
また「iOS 17」以降はA9〜A11機は非対応だが、「iOS 12」のサポートの長さを見るに、当面は「iOS 15」や「iOS 16」としてサポートされる可能性が高い。ちなみにiPad OSはA9機に最新セキュリティパッチが提供されている「iPadOS 16」、A10機には引き続き最新OSが提供されているので、最低でもiPad OSのA9・A10機にOSの提供が続く限り、iOS側のA9・A10機におけるセキュリティサポートに関しては心配する必要はないと思われる。実はA8機にも「iPadOS 15」が提供されているのでサポートの長さは特筆モノなのだが、これに関してはどちらかというとA8搭載のiPad mini4が2019年まで販売されていた恩恵が大きい。
また「iOS 7」より従来からのデザインを大幅に変更したフラットデザインを採用。従来のスキュアモーフィックデザインの立体的なデザインに比べるとカラーリングは単色でかつ平面的なデザインをしている。
続く大きな更新としては「iOS 11」より32bitのみにしか対応していないアプリが利用不可能になっている。そのため64bit非対応のSoCであるA6以前の機種は更新が完全に打ち切られており、それらの機種は「iOS 9」または「iOS 10」が最終更新となる。
また2023年3月をもって32bit機向けのiOSアプリの開発環境が完全に打ち切られたため、「iOS 10」以前の機種は最新アプリが2023年4月以降は入手不可能になる。Appleの32bit機であるA5/A6の搭載機は10年以上にも渡ってアプリ向けのサポートが続けられていたが、この更新によりオンライン接続が必須のアプリは徐々に利用不可能になっていくと思われる。
iPhoneを含め、当OSが搭載されているデバイスは下記の通りだが、iPadにおいては「iOS 13」からiPad向けにカスタムされている「iPadOS」として独立している。普通に使う分には基本仕様に大きな違いはないから実質名前を変えただけじゃね?というのは禁句。
「App Store」では、マルチタッチディスプレイや各種センサー類を使ったアプリが豊富に取り揃えられており、有料 / 無料でダウンロードすることができる。2014年時点で、App Storeに登録されているアプリの数は120万に達している[2]。
アプリの中で、ニコニコ的に有名なものは「あの楽器」であろうか。あの楽器を含むギターやドラムなどの楽器アプリ、ジョークアプリ、多種多様なゲーム、予定表などの仕事効率化アプリ、CPU情報等を読み込むユーティリティアプリなど、ジャンルは多岐に及び非常に充実している。
App Storeで取り扱われているアプリのうち、オススメなどは別記事「iOS」にて紹介されているので、そちらも併せて参照されたい。
なお、iOSにはFlash再生機能が搭載されていないが、ニコニコ動画とニコニコ生放送は公式アプリがApp Storeで提供されており、アプリを通して動画再生およびコメントの投稿などが可能である。
日本国内においては、iPhone 3G以降の製品について取扱が行われている。2014年8月時点での取扱キャリアは以下の通り。
iPhone 3G~iPhone 4まではソフトバンクモバイルのみが、iPhone 4S以降はさらにauが、そしてiPhone 5s/5c以降はさらにNTTドコモが取扱を開始している。また、ウィルコムがiPhone 4Sの取り扱いを行っていたが、ワイモバイルとの統合に伴い廃止。以降は統合後のワイモバイルがiPhone 5s以降、型落ちしたモデルを取り扱っている。UQモバイルもSE/6S以降だが旧式モデルを取り扱っている。
2013年よりAppleが「Apple Store」にてSIMフリーモデルの取扱を開始した。
端末代金は主要3キャリアに比べると若干ながら上下があるがほぼ同一である。また各社ともSIMフリーモデルを持参してでの新規契約を行う事が出来る。
iPhone | iPhone 3G | iPhone 3GS | |
---|---|---|---|
発売日 | 日本未発売 | 2008年7月11日 | 2009年6月19日 |
サイズ | 縦115mm 横61mm 幅11.6mm |
縦115.5mm 横62.1mm 幅12.3mm |
縦115.5mm 横62.1mm 幅12.3mm |
重さ | 135g | 133g | 135g |
ストレージ | 4GB / 8GB / 16GB | 8GB / 16GB | 8GB / 16GB / 32GB |
ディスプレイ | 3.5インチ 480×320px |
3.5インチ 480×320px |
3.5インチ 480×320px |
CPU | ARM 1176JZ(F)-S | ARM 1176JZ(F)-S | Samsung S5PC100 |
メモリ | 128MB | 128MB | 256MB |
連続待受時間 | 250時間 | 300時間 | 300時間 |
連続通話時間 | 8時間(2G) | 5時間 | 5時間 |
カメラ | バック / 2Mピクセル | バック / 2Mピクセル | バック / 3Mピクセル |
コネクタ | 30ピンコネクタ | 30ピンコネクタ | 30ピンコネクタ |
Siri | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
Touch ID | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
NFC | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
FeliCa | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
3D Touch | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
カラー | シルバー | ブラック ホワイト |
ブラック ホワイト |
初期搭載OS | iPhone OS 1.0 | iPhone OS 2.0 | iPhone OS 3.0 |
キャリア | 取扱なし | ソフトバンクモバイル | ソフトバンクモバイル |
iPhone 4 | iPhone 4s | iPhone 5 | |
---|---|---|---|
発売日 | 2010年6月24日(ブラック) 2011年4月28日(ホワイト) |
2011年10月14日 | 2012年9月21日 |
サイズ | 縦115.2mm 横58.6mm 幅9.3mm |
縦115.2mm 横58.6mm 幅9.3mm |
縦124.2mm 横59.2mm 幅8.97mm |
重さ | 137g | 140g | 112g |
ストレージ | 8GB / 16GB / 32GB | 16GB / 32GB / 64GB | 16GB / 32GB / 64GB |
ディスプレイ | 3.5インチ Retinaディスプレイ 960×640px IPS液晶 |
3.5インチ Retinaディスプレイ 960×640px IPS液晶 |
4インチ Retinaディスプレイ 1136×640px IPS液晶 |
CPU | A4チップ | A5チップ | A6チップ |
メモリ | 512MB | 512MB | 1GB |
連続待受時間 | 300時間 | 200時間 | 225時間 |
連続通話時間 | 7時間 | 8時間 | 8時間 |
カメラ | iSight / 1080p 5Mピクセル FaceTime / VGA |
iSight / 1080p 8Mピクセル FaceTime / VGA |
iSight / 1080p 8Mピクセル FaceTime / 1.2Mピクセル |
コネクタ | 30ピンコネクタ | 30ピンコネクタ | Lightningコネクタ |
Siri | 非搭載 | 搭載 | 搭載 |
Touch ID | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
NFC | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
FeliCa | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
3D Touch | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
カラー | ブラック ホワイト |
ブラック ホワイト |
ブラック&スレート ホワイト&シルバー |
初期搭載OS | iOS 4 | iOS 5 | iOS 6 |
キャリア | ソフトバンクモバイル | ソフトバンクモバイル au ウィルコム |
ソフトバンクモバイル au |
iPhone 5s | iPhone 5c | |
---|---|---|
発売日 | 2013年9月20日 | 2013年9月20日 |
サイズ | 縦123.8mm 横58.6mm 幅7.6mm |
縦123.8mm 横58.6mm 幅7.6mm |
重さ | 112g | 132g |
ストレージ | 16GB / 32GB / 64GB | 8GB / 16GB / 32GB |
ディスプレイ | 4インチ Retinaディスプレイ 1136×640px IPS液晶 |
4インチ Retinaディスプレイ 1136×640px IPS液晶 |
CPU | A7チップ M7コプロセッサ |
A6チップ |
メモリ | 1GB | 1GB |
連続待受時間 | 250時間 | 250時間 |
連続通話時間 | 10時間 | 10時間 |
カメラ | iSight / 1080p 8Mピクセル f/2.2 FaceTime / 1.2Mピクセル |
iSight / 1080p 8Mピクセル f/2.4 FaceTime / 1.2Mピクセル |
コネクタ | Lightningコネクタ | Lightningコネクタ |
Siri | 搭載 | 搭載 |
Touch ID | 搭載 | 非搭載 |
NFC | 非搭載 | 非搭載 |
FeliCa | 非搭載 | 非搭載 |
3D Touch | 非搭載 | 非搭載 |
カラー | スペースグレイ ゴールド シルバー |
ホワイト ピンク イエロー ブルー グリーン |
初期搭載OS | iOS 7 | iOS 7 |
キャリア | ソフトバンクモバイル au NTTドコモ |
ソフトバンクモバイル au NTTドコモ |
iPhone 6 | iPhone 6 Plus | |
---|---|---|
発売日 | 2014年9月19日 | 2014年9月19日 |
サイズ | 縦138.1mm 横67.0mm 幅6.9mm |
縦158.1mm 横77.8mm 幅7.1mm |
重さ | 129g | 172g |
ストレージ | 16GB / 64GB / 128GB | 16GB / 64GB / 128GB |
ディスプレイ | 4.7インチ Retina HDディスプレイ 1334×750px IPS液晶 |
5.5インチ Retina HDディスプレイ 1920×1080px IPS液晶 |
CPU | A8チップ M8コプロセッサ |
A8チップ M8コプロセッサ |
メモリ | 1GB | 1GB |
連続待受時間 | 250時間 | 384時間 |
連続通話時間 | 14時間 | 24時間 |
カメラ | iSight / 1080p 8Mピクセル f/2.2 FaceTime / 1.2Mピクセル |
iSight / 1080p 8Mピクセル f/2.2 FaceTime / 1.2Mピクセル |
コネクタ | Lightningコネクタ | Lightningコネクタ |
Siri | 搭載 | 搭載 |
Touch ID | 搭載 | 搭載 |
NFC | 搭載 | 搭載 |
FeliCa | 非搭載 | 非搭載 |
3D Touch | 非搭載 | 非搭載 |
カラー | スペースグレイ ゴールド シルバー |
スペースグレイ ゴールド シルバー |
初期搭載OS | iOS 8 | iOS 8 |
キャリア | ソフトバンクモバイル au NTTドコモ |
ソフトバンクモバイル au NTTドコモ |
iPhone 6s | iPhone 6s Plus | |
---|---|---|
発売日 | 2015年9月25日 | 2015年9月25日 |
サイズ | 縦138.3mm 横67.1mm 幅7.1mm |
縦158.2mm 横77.9mm 幅7.3mm |
重さ | 143g | 192g |
ストレージ | 16GB / 64GB / 128GB | 16GB / 64GB / 128GB |
ディスプレイ | 4.7インチ Retina HDディスプレイ 1334×750px IPS液晶 |
5.5インチ Retina HDディスプレイ 1920×1080px IPS液晶 |
CPU | A9チップ M9コプロセッサ |
A9チップ M9コプロセッサ |
メモリ | 2GB | 2GB |
連続待受時間 | 10日間 | 16日間 |
連続通話時間 | 14時間 | 24時間 |
カメラ | iSight / 4K 12Mピクセル f/2.2 FaceTime / 720p 5Mピクセル |
iSight / 4K 12Mピクセル f/2.2 FaceTime / 720p 5Mピクセル |
コネクタ | Lightningコネクタ | Lightningコネクタ |
Siri | 搭載 | 搭載 |
Touch ID | 搭載 | 搭載 |
NFC | 搭載 | 搭載 |
FeliCa | 非搭載 | 非搭載 |
3D Touch | 搭載 | 搭載 |
カラー | スペースグレイ ゴールド シルバー ローズゴールド |
スペースグレイ ゴールド シルバー ローズゴールド |
初期搭載OS | iOS 9 | iOS 9 |
キャリア | ソフトバンクモバイル au NTTドコモ |
ソフトバンクモバイル au NTTドコモ |
iPhone 7 | iPhone 7 Plus | |
---|---|---|
発売日 | 2016年9月16日 | 2016年9月16日 |
サイズ | 縦138.3mm 横67.1mm 幅7.1mm |
縦158.2mm 横77.9mm 幅7.3mm |
重さ | 138g | 188g |
ストレージ | 32GB / 128GB / 256GB | 32GB / 128GB / 256GB |
ディスプレイ | 4.7インチ Retina HDディスプレイ 1334×750px IPS液晶 |
5.5インチ Retina HDディスプレイ 1920×1080px IPS液晶 |
CPU | A10 Fusionチップ M10コプロセッサ |
A10 Fusionチップ M10コプロセッサ |
メモリ | 2GB | 3GB |
連続待受時間 | 10日間 | 16日間 |
連続通話時間 | 14時間 | 21時間 |
カメラ | iSight / 4K 12Mピクセル f/1.8 FaceTime / 1080p 7Mピクセル |
iSight / 4K 12Mピクセル f/1.8(広角)、f/2.8(望遠) FaceTime / 1080p 7Mピクセル |
コネクタ | Lightningコネクタ | Lightningコネクタ |
Siri | 搭載 | 搭載 |
Touch ID | 搭載 | 搭載 |
NFC | 搭載 | 搭載 |
FeliCa | 搭載 | 搭載 |
3D Touch | 搭載 | 搭載 |
カラー | ローズゴールド ゴールド シルバー ブラック ジェットブラック |
ローズゴールド ゴールド シルバー ブラック ジェットブラック |
初期搭載OS | iOS 10 | iOS 10 |
キャリア | ソフトバンクモバイル au NTTドコモ |
ソフトバンクモバイル au NTTドコモ |
掲示板
785 ななしのよっしん
2024/10/28(月) 18:57:28 ID: eo8sKU1o3b
iPhone 16買ったわ
これで6年使い倒すぞ
786 ななしのよっしん
2024/10/28(月) 21:52:13 ID: g4dkLHHjd9
>>770
そういうのはAndroidだけど既にNEC、LG、サムスン、そしてあのMS(SurfaceDuo)までもがやってきたけど、で、今のスマホで一番の主流の形状ってなんですか?"iPhoneみたいな形"ですよね、って時点で察してくれ、折りたたみ式はスマホでは「イロモノ」の域を出ていないとしか
787 ななしのよっしん
2024/11/09(土) 11:59:03 ID: zKP0+atRsp
airpodsで聴力補助機能が提供される模様
なにげに健康分野にも進んでる
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最終更新:2024/12/25(水) 11:00
最終更新:2024/12/25(水) 11:00
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