RPGツクール 単語


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アールピージーツクール

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RPGツクールとは、エンターブレイン(旧アスキー)が開発、発売しているRPG制作ソフトである。
名前の由来は「作る」と「ツール」を合わせた造語。  

概要

様々な命令、画像、音楽を組み合わせてオリジナルのRPGを制作することができる。画像、音楽はあらかじめ用意されたものの他、自分で作ったものも使用できる。作成したRPGは遊ぶだけなら本ソフトを必要としない(あれば解析が出来る)ため、友人に遊ばせたりインターネットで配布したりする事ができる。

ちなみにSFC版などが発売された当時にはアスキー主催の「RPGツクールコンテスト」が行われていた。(最優秀者には賞金1000万円が贈呈された)

シリーズの推移

PC版

  • 1992年 RPGツクール Dante98
    同年二月にMSX2で発売していたDanteをPC9800シリーズに移植したもの 
  • 1996年 RPGツクール Dante98 II
    Dante98の続編。
    階層のついたマップ、変数などが追加された。
    ゲームエンジンの再構築による発売延期のせいで下記の95と発売時期が近くなってしまい、あまり売れなかった不遇のソフト。 
  • 1997年 RPGツクール95
    ここでPC9800シリーズからWindowsにプラットフォームが変更された。
    マウスでも操作できるのが特徴。数多くの名作が出た。有名な作品にムーンホイッスルなど。
  • 2000年 RPGツクール2000
    現在多く使われていると思われるソフト。
    デフォ戦闘が人気。このキャラのサイズがXPまで続く。
    変数の概念が始めて登場(フラグ自体は以前より搭載されていた)、これにより複雑なイベントを作る事が可能になった。仕様を少し強化した廉価版が発売されている。   
  • 2002年 RPGツクール2003
    機能は2000以上(職業の概念、ダンジョンの自動生成、各種イベントの強化など)。ただしデフォルト戦闘が面倒になった(DQ式からFF式に)。自作戦闘、戦闘なしRPGを作るならオススメ。2000の作品をコンバートすることが可能。 
  • 2004年 RPGツクールXP
    スクリプト(RGSS、Rubyをベースにゲーム向けクラスライブラリを加えたもの)が登場。イベントコマンドの多くが削除され、スクリプトを多少知っていないと作成すら困難なったため、初心者には敷居が高すぎた作品。アイデア次第で様々な作品(RPG以外)も作る事が出来た。
    この作品から外国で発売することを意識したデザインに。アクティベーション(定期的なネット認証)が必要になったため。
    複数のパソコンにインストールすることが不可能になった(2003以前は可能だった)。

    廉価版が発売される。
  • 2007年 RPGツクールVX
    現在発売されているもので最新作。XPのスクリプトを残した上で、イベントコマンドが復活したため、XPよりは敷居は下がっている(しかしイベントコマンドが2003よりも少ないのでやはりスクリプトに頼らざるをえなくなる)。
    キャラのサイズが
    95のようなサイズに。RPGツクールの中では高価。
     

コンシューマ版

  • 1995年 RPGツクール SUPER DANTE
    スーパーファミコン。ドラクエ風コマンドウインドウが特徴。
    漢字が使えなかったり、ダメージは計算式の完全固定と制約が多い。
    仕様も独特で、代表として『魔法を10個以上覚えると古い方から順に忘れる』が挙げられる。
    サンプルゲーム「FATE」はDante98の移植版。容量ギリギリまで詰めたのか、残り容量がほとんどない。ストーリーに好感を持った者が多く、他のツクールで作り直したり、外伝などの創作を作った者がいる。
  • 1996年 RPGツクール2
    同じくスーパーファミコン。サテラビュー対応だったためROMは通常より大きかった。
    容量が増え、キャラの向きが指定できるなど地味にやりたい事は増えている。特にBGMに良曲が多く、1ループが長いのも特徴。
    サンプルゲーム「だんきちのバクチン大作戦!! 」はツクールの基本ともいうべき学校が舞台。ドタバタコメディながら作者ネタやエロネタがあり、他のサンプルゲームより異彩を放っている。クリアまでのプレイ時間は5~10時間。エンカウント設定がきつく、ザコとの戦闘が多くなりがち。
    RPGツクール2攻略本でも裏話が記載されているので気になる方はチェックすべし。
  • 1997年 RPGツクール3
    プレイステーション。
    これまで固定だったダメージ値に乱数が導入された。
    やりたい事が大幅に増えた今作を最高傑作と評すと同時にこの作品がピークと皮肉られる事も。
    データのセーブは当然メモリーカードで行うが、アニメティカを使用したオリジナルキャラの投入やマップチップを入れると容量が膨れ上がり、規模が大きくなるほど容量も大きくなり、メモリーカードを複数要する場合もある。
    サンプルゲーム「gobli -ゴブリくんの冒険-」はRPGの世界ではザコモンスターであるゴブリくん、影役のポール、ネコの堀田が下剋上を狙う物語。
  • 2000年 RPGツクール4
    プレイステーション。
    戦闘画面がファイナルファンタジーなどに代表されるアクティブバトル式サイドビューとなっている。
    バグが多く、容量問題もあって不評だった。
  • 2002年 RPGツクール5
    プレイステーション2。
    ツクール初の3D。メッセージ入力が比較的ラクな反面、作成が困難で敷居が高い。
  • 2004年 RPGツクール
    プレイステーション2。キーボード非対応。
    8頭身キャラを使える。画像がとても綺麗で曲も良い。
    作成可能な人物が100体と決まっていて、製作に大きな制限が加わっている。
    戦闘におけるロード時間が長いのも災いした。

携帯ゲーム版

  • 2000年 RPGツクールGB
    ゲームボーイカラー。
    漢字は使えない。
    サンプルゲーム「NOBLE CAT」はありがちな中世風RPGだが、王女ニーナがベッドで寝る度に元の姿やネコの姿に変わるなど、サンプルゲームとして学ぶべき部分は多い。
  • 2001年 うちゅう人田中太郎で RPGツクールGB2
    同じくゲームボーイカラー。
    当時『月刊コロコロコミック』で連載されていた「うちゅう人 田中太郎」のキャラクターを追加したもの。
    前作『RPGツクールGB』をベースにしているので前作を周知している者なら違和感無くRPGを作成できる。
  • 2003年 RPGツクール アドバンス
    ゲームボーイアドバンス。
    テストプレイをしながらゲームを製作できる。
    作り易いため携帯ゲーム機のツクールシリーズでは評価が高い。
  • 2010年 RPGツクールDS
    ニンテンドーDS。およそ7年ぶりの携帯機での登場。
    DPサイズとFULLサイズのどちらかの形式で作成(途中変更可能)。wi-fi通信やDS同士の通信で、作成したデータを送信できる。ソフトを持っていない相手にも、「DPサイズ」でなら送信が可能(その場合セーブ不可能で電源を切るとデータも消える)。
    現在、多くの仕様や不具合、バグで話題を集めている。

ニコニコ動画におけるRPGツクール

ニコニコ動画にもいくつかRPGツクールで自作した作品のプレイ動画がアップロードされているが、
実際に遊ぶことより、動画として楽しめる作品の方が人気が出る傾向がある。
いわば、RPGツクールを用いて作られたMADだとも考えることもできる。
ニコニコツクールゲーの項も参照されたし。 

関連動画

サンプルゲーム

BGM

作品

関連商品

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関連項目

  • ゲーム
  • RPG
  • エンターブレイン
  • ニコニコツクールゲー
  • 他人ツクールシリーズ
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