『Shadowverse』は、Cygamesより配信されているデジタルTCGアプリである。
公式放送などでの略称は「シャドバス」が用いられるが、一般的には「シャドバ」の略称が多く用いられている。
概要
「災いの樹」
突如として現れた謎の物体を人々はそう呼んだ
それは、救いの象徴
それは、終焉を導く光
それは、新しい世界への扉
世界を覆う樹の陰が人の心に影を生む
世界が闇で満ちたとき
虚無への門が開かれる
———ゲーム公式サイト Introduction より
| Shadowverse |
| ジャンル |
本格スマホカードバトル |
| 提供 / 開発 |
Cygames |
| イラストレーター |
虫麻呂 / 香川太郎 |
| 音楽 |
池頼広 |
| 価格 |
基本無料(アイテム課金制) |
| 必須環境 |
iOS 8.0以降 / Android 4.1以降 |
| 配信開始日 |
2016年6月17日 |
ダークファンタジー風の世界でプレイヤーの分身であるリーダー同士、あるいはそれに扮した影と呼ばれる何者かとの戦いをカードゲームで表現した、本格カードバトルゲーム。スマートフォン版から配信が始まり、現在はPC版(DMM・Steam)も配信されている。
『神撃のバハムート』世界観を元にしており、カードイラストも同じものが使用されている。[1]各リーダーのメインストーリーを進めて戦闘を重ねるごとにその謎が明らかになっていく。「Shadowverse」は、直訳すると「影の詩篇」。
2016年1月より、かなしぃ(優木かな)、かおるん(佐倉薫)、ずっち(石上静香)がMCを担当する『動く』ラジオ番組が、公式ニコニコチャンネルより動画として定期的に配信されている。
ゲームシステム
PvPの対戦型ゲームであり、ランクを賭けて戦うランクマッチで勝利し、ランクを上げることが一つの目標ではあるが、ソロプレイとしても上述のメインストーリーのほか、CPUと戦うプラクティスモード、特殊ルールで戦うアリーナが用意されている。
ニコニコ生放送で配信する機能が搭載されており、簡単に配信ができることも大きな特徴である。
カード
カードにはキャラクターである「フォロワー」のほかに、場に設置する「アミュレット」、そして呪文である「スペル」といった種類があり、「PP」と呼ばれるコストを支払うことでプレイする。レアリティは「レジェンド」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の4種類で、それぞれ枠の色が異なる。
カードデッキは「エルフ」「ロイヤル」「ウイッチ」「ドラゴン」「ネクロマンサー」「ヴァンパイア」「ビショップ」の7つのクラスから選び、それぞれに対応したカードから40枚で構築する。
上記7クラスとは別に「ニュートラル」のカードも存在する。これはどのクラスを選択していても使える汎用カードである。
全てのカードには、イラスト部分がホロ仕様になり躍動している「プレミアムカード」バージョンが存在する。
カードの性能としては通常バージョンと一切変わらないが、デッキをプレミアムカードで埋める事が出来た場合はかなり豪華。
スリーブ機能を使うことでカードの裏面を自分好みに変えることが可能。カード輸入元の『神撃のバハムート』のスリーブや同じCygames製の『グランブルーファンタジー』のイラストのスリーブもある。(また、グランブルーファンタジーに登場したキャラはグラブルと同じ声優が担当している)
カードの入手方法
- メインストーリーをクリアする
- 各キャラに個別に用意されたメインストーリーをクリアすることで手に入る。
初期からあるデッキ(デフォルトデッキ)とこの方法で手に入るカードは「プライズカード」と呼ばれ、パックから入手できる通常のカードとは区別されている。必ず3枚で1デッキに使える分がセットで手に入るが、エーテル分解する事ができず、通常のパックから出てくる事もない。プライズカードにもプレミアムカードバージョンは存在するが、やはりパックからの入手ではなく、アチーブメントの報酬としてのみ手に入る。
- カードパックを購入する
- 課金アイテムであるクリスタル、もしくはゲーム内通貨であるルピーを使って購入する。パックの単価はいずれも100だが、クリスタルに限り毎日1パックだけ半額で購入できる。1パック8枚入りで、必ず1枚はシルバー以上のカードが封入されている。クリスタルで回す場合のガチャ単価はRM換算で200円前後。排出確率はレジェンド:ゴールド:シルバー:ブロンズが、それぞれ1.5%:6%:12.5%:80%。
- カードを生成する
- 入手したカードを分解することで取得できる「レッドエーテル」を用いて入手状態に関わらず好きなカードを作ることができる。そのため、特定のクラスのみを使用するといったスタイルを取るのであれば他クラスのカードすべてを分解することで、課金額などを抑えてデッキを構築することも可能である。
分解で得られるエーテル、および生成に必要なエーテルはレアリティによってのみ決まり、例えば同じレジェンドであればどのカードを生成するのでも3500エーテルで固定。またプレミアムカードを生成する事はできないが、プレミアムカードを分解する事は(プライズカードでなければ)できる。プレミアムカードを分解した場合、同じカードでも通常バージョンより2.5倍前後エーテルを多く得られる。
クラス
- エルフElf / アリサArisa - CV:優木かな
- 森や妖精、そして幻獣のカードを扱うクラスで、リーダーは森番を目指すエルフの少女。貧弱だが低コストなフォロワー「フェアリー」を入手する効果や手札回収効果によってフォロワーを「回して」攻めるのが特徴。ターン中、3枚目以降にプレイすることで効果を発揮するカードや、このカードがプレイされるまでにプレイされたカード枚数に応じて強化されるフォロワーや効果を発揮するアミュレットが存在する。単体のカードパワーよりもコンボで攻めるテクニカルな立ち回りが要求される。
- ロイヤルRoyal / エリカErika - CV:石上静香
- 主に騎士団・軍隊をモチーフにしたクラスで、リーダーはアレスター王国の姫に仕える武闘派メイド。兵士による場の展開力と指揮官による強化で相手をガンガン攻めるのが特徴。ゲーム開始時、最も安いコストで下位ランク一線級のデッキが組めるため無課金プレイヤー向けではあるが、より強いデッキを組みたい場合は複数のレジェンドやゴールドのカードを要求される。速攻型や中盤型など複数の型があるが、どの構築でも基本的に扱いやすく、初心者にもお勧めのクラス。
- ウィッチWitch / イザベルIsabelle - CV:佐倉薫
- 魔術師らしくスペルの扱いに長けたクラスで、リーダーは禁忌の死者蘇生を目指す宮廷魔術師の女性。盤面をコントロールするカードが豊富で、更にスペルを使用するたびに手札で強化される「スペルブースト」、それ自体には何の効果もない「土の印」アミュレットを設置しそれを消費することで強力な効果を生む「土の秘術」が特徴。スペルブーストの追加ターン取得スペルでずっと俺のターン!することも可能。スペルの使用タイミングなど、上級者向け要素はあるが使いこなせれば強力なクラス。
- ドラゴンDragon / ローウェンRowen - CV:杉田智和
- ドラゴンをモチーフにしたクラスで、リーダーは行方不明になっていた元騎士団長。カードを使うためのPPを増加させて、相手よりも早く高コスト帯のカードを使用できる、いわゆるランプ戦術が最大の特徴。相手フォロワーにダメージを与えたり、手札を捨てるのと引き換えに強力な効果を発動させるなど攻撃寄りのカードが多い。さらにPPが7に到達すると「覚醒」状態となり、様々なフォロワーが強力な能力を使えるようになる。覚醒をどの程度活用するにしても高コスト帯に到達しないことには始まらないので、限られたPP上昇効果を持つカードを有効利用しよう。
- ネクロマンサーNecromancer / ルナLuna - CV:小倉唯
- 骸骨やゾンビ、幽霊などの死霊をモチーフにしたクラスで、リーダーは幽霊屋敷に暮らしていた少女。墓地をリソースとして強力な効果を発揮する「ネクロマンス」を持つスペルと破壊時に効果を発揮する「ラストワード」を持つフォロワーが多く、それらが相互に作用し合っている関係で非常に高い対応力を持つ。反面、カード単体の性能は一部を除いて落ち着いているため、他のクラスと比べて単体でゲームを動かすほど突出したパワーカードがない。ロイヤルとは違う形だが分かりやすい展開力があるので、こちらも初心者と小さい女の子が好きな人に向いている。
- ヴァンパイアVampire / ユリアスUrias - CV:諏訪部順一
- 悪魔と不死者だがネクロマンサーに比べると肉のある吸血鬼がモチーフのクラスで、リーダーは長年封じられていた最後のヴァンパイア。攻撃時に与えたダメージ分リーダーの体力を回復させるドレインを持つフォロワーと、リーダーの体力を代償に強力な効果を発揮するスペルやアミュレットを持つ。リーダーの体力が10以下で発動する「復讐」状態になるとフォロワーが大幅に強化され、その多くがドレインや必殺、疾走などを得るため非常に攻撃的になる。非常に上級者向けだが、一度ペースを握ってしまえば相手ターン中はライフを安全圏に、自ターン中は「復讐」状態で苛烈に攻めるというループが成立し、勝ちを磐石にできるほどの制圧力をもつ。
- ビショップBishop / イリスEris - CV:井上喜久子
- 教会や聖職者をモチーフにしたクラスで、リーダーは町外れの大聖堂で司祭を務めている女性。ターン経過で発動する「カウントダウン」付きのアミュレットから出現するコストパフォーマンスの高いフォロワーと攻撃対象を制限する守護、体力回復が大きな特徴。カウントダウンアミュレットは時間差がつくため使いづらいと思われるだろうが、このカウントを消費させる能力を持つフォロワーや直接破壊するフォロワーなどを絡めることで緩和できる。また、破壊時の効果を発動させずに取り除ける「消滅」効果を豊富に持つこともビショップの特徴で、墓地にも行かないのでネクロマンサーに代表される墓地利用にやや強い。なお、カウントダウンアミュレットの効果は破壊されると発生するラストワードなので、アミュレットの破壊で効果の阻止はできない。
他のゲームとの関係性
- 神撃のバハムート
- 同じCygames製のゲームで前述の通りシャドウバースのカードは全て神撃のバハムートからの輸入。
カードが召喚される際の台詞は全て神撃のバハムート時のカードの台詞かそのキャラクターのストーリーに沿ったものとなっている。
例えばエルフの少女・リザの召喚時の台詞の『あの人』とは元になったカード「リンクアゲイン・リザ」の説明を見ると神撃のバハムートの主人公である騎士のことであるとわかる。
また同ゲームではキャラクター達が活躍するシナリオが毎月開催されており、過去イベントは全て神撃のバハムート内で観ることができるのでキャラクターに愛着が湧いた人はプレイすることをオススメする。
ゲーム内では他にもカードスリーブやリーダースキンといった形で登場している。
- グランブルーファンタジー
- 同じくCygames製のゲーム。Cygamesのゲームにはスターシステムといった形でキャラデザインそのままで他のゲームのキャラクターが登場することがあるのでグラブルで見たことあるキャラクターやボスがシャドウバースにも登場している、と思った人も多いかもしれない。
ただしシャドウバースはあくまで神撃のバハムートを元にしていてグラブル自体とは繋がりがなく、パーシヴァルやジークフリートといったキャラもこちらでは単なる同名の別人。
こちらは基本フルボイスでヴァンピィやフォルテといった人気キャラクターも輸入されているため興味を持った人はこっちもやってみるのもいいだろう。
ゲーム内ではカードスリーブのデザインとしてのみ登場しているがリーダースキンの項目がわざわざタイトル別で分けられているためグラブルスキンも実装される可能性は十分にある。
2017年2月には相互コラボという形でグランブルーファンタジー内に本作の要素が登場する。その時の中身から、本作とグランブルーファンタジーが完全に別世界のお話であるということが明確になった。コラボではアリサ・ルナの両名がキャラクターとして仲間になり、ベルエンジェルと白銀の矢が報酬として入手可能。また、ストーリーではモルディカイが登場し、ボスキャラクターとして立ちはだかる。加えてコラボ開始に併せ、元々グランブルーファンタジーに登場していたクレイゴーレムがSR召喚石として実装された。
本作側では「グランブルーファンタジー版」の各キャラクター(カード)のエンブレムやスリーブが期間限定のログインボーナスや報酬として実装される。
関連動画
関連チャンネル
関連項目
- Cygames
- 神撃のバハムート
- グランブルーファンタジー
- ルナのお友達になってくれる?
- Hearthstone
- 薔薇エルフ
- ゲームのタイトル一覧
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関連リンク
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ニコニコ大百科に記事があるカード
- アルティメットキャロット
- インペリアルマンモス
- 次元の魔女・ドロシー
- ベルエンジェル
- 次元の超越
- 冥府への道
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脚注
- *ファミ通AppアンドロイドNo.27より
- 『神撃のバハムート』の世界観を元にしたTCGというのは、企画当初から決まっていたのでしょうか?
木村「そうですね。『神撃のバハムート』でこういったカードゲームをやってみたいといった声が前々から聞こえていたので、ならそれでいってみようと。」