無色で透明な私たちは互いに融合しながらも、
他方で消えない血液と己の半身を希求する。
だからこそ、私は互いを解体させられるほどの、
血液たちの接触と消失を望んでいる。
『無色で透明な私たちは互いに融合しながらも、他方で消えない血液と己の半身を希求する。だからこそ、私は互いを解体させられるほどの、血液たちの接触と消失を望んでいる。』は、2022年7月28日に投稿された、ukiyojinguによるVOICELOIDオリジナル楽曲である。(作者は白字で表記しています。反転して確認してください。)
無色透名祭参加楽曲である。また、無色透名祭参加楽曲の中で最長曲尺(8:53)、最長タイトル(80字)を誇る楽曲である。
透明になることを望んでいる。
誰しもが名前を消し、まるで瓦礫になって意味から逃げようとして、そして失敗する。
一つになれない私たちは揃ってそれを否定し、名前と意味に縋りつくのだから。
そうやって、別れを告げよう。
私たちが失うものへ、わずかながらに、愛をこめて。
色が消えてしまうことを望んでいる。
私たちは元々、電波の中で無色透明な自身を、ずっと抱きしめてきた。
血液に色はなく、自身が何者であるかを示すこともなく、ずっと生きてきた。
半身から汚染が始まることも、秩序もなく、そこにただ「私たち」が自然発生していたのだった。
名前から逃れることを望んでいる。
自由になれない時代で、どこまで行っても私たちは透明でないことが証明されてしまった。
電波に曝され続けた半身は、私の意識を少しずつ解体し改善するようなプログラムに侵食されている。
その中で、私たちを解体して再構静しない選択肢はあるのだろうか。
誰もが名前を放棄して、自然発生する透明な集合体に身を任せていた。
そうも生きられなくなった今では、誰しもが名前を抱きしめることを強いられる。
この世界のなかで、透明な存在であることが何よりも貴重なことになっていく。
あらゆる感情がジャンル分けされるなか、そこから逃避できる自分自身を手に入れようとする。
そうして、私たちは「何者か」になりたがる。
自己を棄却する純粋に透明な身体から、自己を証明するための透明な身体へと、私たちは移り変わるのだ。
私たちはみな、「何者か」になる私を愛している。
それは何者かにさせられることに対する、何者かになるための私たちの方法だ。
いつの間にか捧げた半身から身体の数学化が進行し、最後に支配されてしまうことを恐れている。
だからこそ、真の意味で何者にもならない方法を探すのだ。
名前を得るためではなく、解体された私たちが等しく世界から消え去るために。
無意味で不愉快に切り取られた断片から集まり、引き裂かれた私の半身と、心中するために。
私の疲れた日々を記録するため。
私の無意味を垂れ流すため。
それが集まり、一つになって消え去る選択肢を探すため。
そうやってどこまでも一緒に行こう。
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最終更新:2026/01/22(木) 15:00
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