忘れちまったよそんなこと 馬鹿みたい
強がっているのは何のためだ 自分のためだ
捨ててしまいたい そう思う 当前の事だ
だけどそのまま なんでだろう 馬鹿みたい
誰かのナイフが僕を裂く裂傷広がり花が咲く
どこからか歌が聴こえるのは そんな花が開いた証
寒暖が季節を生むように 傷にこそ花は咲くべきだ
傷だらけの僕らには 未だ知らぬ花がある
放っておいたら痛みにもすぐ慣れるけれど
慣れてしまうのは怖いよな 楽だとしても
傷の痛みを忘れぬようにその言葉を呟いた
花を咲かす前に塞がって 忘れられていくその傷は
何も残さずに消えていく そんなのは虚しすぎるから
痛みに耐えながら傷を抱く 明日の種子が潰えぬように
馬鹿と笑え その傷に またひとつ花を咲かす
木枯らしが吹き荒れる その気概 花さえ枯らそうと
躍起になってる奴がいる そいつに抗え
下らないことで傷ついて 鈍色の空から雨が降る
何にもならないとぼやいて その伏せた目に霞んだ花
そんな傷にさえ花は咲く どんな花なのか知らないが
案ずるな その傷は 眩げな花となる
めはもう見えてる
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