あたま山とは、江戸落語の演目である。上方落語では「さくらんぼ」という。
概要
落語というのはある高名な噺家曰く、「自由自在」な話術であり、そこにはあまり整合性などは求められないとされる。そんな落語には、辻斬りされた自分が上下半分で動いたり、目を犬の目に入れ替えられたり、現実ではありえない設定もしばしば。
そんな奇々怪々な設定の極致がこの話であり、一言「考えたら負け」である。しかし、この手の謎めいたパラドクス的な話は、過去にも世界で語り継がれていた形跡があり、日本でも出典も色々見つかっているらしい。
あらすじ
ある短気でせっかちな男がサクランボを種ごと食べてしまい、昼寝をしていると、突如頭に桜の木が生えてきた。そしてその桜の木には花見客が集まり、酒宴を開いてしまう。しかし、それだとうるさくて寝られやしないと男はその木を引っこ抜いてしまった。すると頭に大きなくぼみができ、そこに雨が降り、大きな池になった。
今度はその池で屋形船が出て、これまた遊山客がどんちゃん騒ぎ。こうなってはたまらないと、とうとう男はその池に入水してしまったという。
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関連項目
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