アルトラ名曲なんでとは、ボルテ、ひいてはBEMANIの歴史に永久に刻まれたコンマイクオリティという名の事件において生まれた言葉である。嫌な事件だったね・・・
概要名曲なんで
JAEPO2015にて行われたKONAMI主催のアーケードゲーム全国大会「The 4th KAC」の決勝戦。
最終決勝に勝ち進んだのは、前回覇者のXD2.BOT(えつや)と韓国の実力者TRICK.。決勝課題曲の1、2曲目はそれぞれ自選だったのだが、ここで2人とも「For UltraPlayers」を選ぶという不測の事態が発生。急遽1曲目を抽選で決定することになった。くじ箱からTRICK.が引いたのはなんと同じKAC2013の最優秀楽曲「Bangin' Burst」だった。
前回のKACの興奮が蘇る奇跡の選曲で、ファイナリスト2人は拮抗した戦いを見せる。
そして、前回のボルテのKACに倣って各機種が最終決勝で完全新曲を出す中で、大トリとも言えるべきSOUND VOLTEXの楽曲コンテストの最優秀楽曲が発表された。
満を持して発表された楽曲は、SDVXIIから頭角を現したぺのれり作曲の「Everlasting Message」。
KACおなじみのカウントダウンから、ボルテチーム本気の仕込みの入った神々しいまでの演出。
躍り出る GRAVITY 16 の文字。エフェクターは「PHQUASE forever」の文字が。
どんな譜面、エフェクトなのか?そして勝負の行方はどうなるのか?
会場にいる皆が、そして配信で見ていた全てのボルテユーザーが固唾を飲んだ。
マッチング画面を抜け、曲が始まる。が…
左上のジャケットに見えるのは先程の演出のそれとは違い、どこかで、いや直前にも見ていたはずの何か。
始まった曲は紛うことなき前回の最優秀楽曲、For UltraPlayers[EXH]だった。 もっとも、マッチング画面の時点でジャケットがアルトラのそれだったのだが。
慌てふためくボルテスタッフ。
今までにない事態に司会の森一丁も困惑する事態に。
とりあえず曲は中断せずに完走したものの、当然仕切りなおす事に。
森一丁の「どういうことですかコレ」という問に、PHQUASEは言い放った。
…こうして、KACボルテ部門でまた迷言が生まれてしまったのであった。
結局、ボルテ部門の最終決勝及びコンテスト楽曲の追加は後日に延期という異例の事態になってしまった。
ちなみにその後のBEMANIライブではその日3度目となるFor UltraPlayersが披露されていたのだが・・・
再最終決勝名曲なんで
そして、4thKACの舞台から1ヶ月明けた2015年3月21日。再最終決勝がZepp DiverCityにて行われた。当日はEXIT TUNES DANCE PARTY -beatnation summit 2015-が決勝の後に控えており、更に2月14日の方は2ステージ同時進行だったため人がばらけていたのに対して、ファイナリストの2人のためだけの舞台。YouTubeでの配信を含めたら相当の人数が観戦していたことであろう。
当日はサプライズゲストとして公式ごりらことDJ TOTTOが登場。Codyと共にエキシビションマッチでKHAMEN BREAK[INF]で対決をし、場を温めた。因みに負けたCodyはその後にボルテ筐体を模したお面を被って物販会場で1時間サイン会をするという罰ゲーム(?)を行っている。
DJ TOTTOはエキシビションマッチが終わったらすぐにいなくなったが、「語り継ごう、この闘いを」というキャッチコピーで前回の決勝のダイジェストムービーが流れる中、入れ替わりにファイナリストの2人が登場。ムービーの声がSUPER STAR 満-MITSURU-だったとか言わない。KAC恒例のカウントダウンから、神々しい演出とジャケット、そして流れてくる未知の譜面に会場は大盛り上がり。ついでにマイクを切り忘れたcosMoによる一人ギャラリー界も大盛り上がり。最終的には2人ともTRACK CRASHの末、僅差でXD2.BOT(えつや)が大会2連覇を果たすこととなった。
そして更にエキシビションとしてKAC 2012 ULTIMATE MEDLEYが緊急EXTRA MISSIONとして登場し、優勝したXD2.BOT(えつや)が挑戦。無事にTRACK COMPLETEを果たし、この楽曲が全国の筐体で解禁されることとなった。
再最終決勝であったが、エキシビションやムービー、サプライズ等の運営陣による努力によって舞台が非常に盛り上がり、無事に4thKACのボルテ部門が完結したことに間違いはない。
補足名曲なんで
今回発表された「Everlasting Message」、Cody曰くボルテスタッフの中でもほんの一握りのスタッフしか聞いたことがない曲との事だった。
最優秀楽曲、それも全国大会の決勝に使われる曲という為あってその扱いは当然である。
しかし逆を取れば多くのスタッフが触れないために、リハーサルもままならなかった可能性がある。
実際、演出面に関しては前回の最優秀楽曲の時とほぼ一緒だった。
可能性の話だが、演出面だけ差し替えて参照曲を変更し忘れた…ということが考えられる。
肝心の決勝でやらかす、まさにコンマイクオリティ…場合によってはそんな単語では済まされない惨事となってしまった。決勝戦自体こそ無事に終えることが出来たが、最優秀楽曲のEverlasting Messageが楽曲そのもの及び譜面に対する評価が非常に高い、大接戦の末に2人ともTRACK CRASH、そして勝負は非常に僅差であり、更にその後にサプライズの新曲が発表・解禁されたこともあり、この流れが本来の4thKACの舞台で展開されれば、という声は大きい。
しかし忘れないで欲しい。これだけの事態になっても、必死に場を繋ぎ、盛り上げた方がいたことを。
司会の森一丁さんを初め、ファイナリストのお二方、壇上のcosMo・PHQUASE・Codyの咄嗟のフォローがなかったら…と思うと末恐ろしい限りである。
再最終決勝でcosMoは「今日で(今回の事態は)笑い話になる」という発言をしている。当日は1曲だけの勝負だったにも関わらず会場が盛り上がっていたことに間違いはないだろう。譜面作成者とごりら達、それぞれとお互いの戦いに一つのピリオドが打たれた今、笑い話となる日はきっとそう遠くない。
5th KAC名曲なんで
翌年闘会議2016内で開催されたゲーム音楽ステージの一幕にて、cosMo&wacによるパフォーマンスが行われた。その舞台で、またしてもFor UltraPlayers(歌:wac)が披露されたのである。最近よく歌うくろねこおじさん。
更にその後行われた5th KAC pop'n music女子部門では、最終決勝曲「恋歌疾風!かるたクイーンいろは」の楽曲名が早バレ、および筐体のボタンハマりが発生し、男子部門終了後に4曲目の再試合が行われるという、前年のボルテ部門を嫌が応にも連想せざるを得ないトラブルが起こってしまった。
ここでも「アルトラ名曲なんで」が散々ネタにされたのは言うまでもない。詳しくは「カルトラ名曲なんで」を参照。
ラスコン名曲なんで
The 6th KAC決勝ステージSDVX部門トーナメント第一回戦第二試合で起こってしまった選曲トラブル騒動。「Last Concerto」の記事を参照。#頼むぜCody・・・
関連動画名曲なんで
関連項目名曲なんで
- SOUND VOLTEX
- Cody
- PHQUASE
- 森一丁
- cosMo@暴走P
- For UltraPlayers
- フカセ絶対許さない(元ネタ:2012年のKAC)
- さよなら僕の全曲PUC(元ネタ:2013年のKAC)
- メッセージはちゃんと届きました
- フカセ永遠に許さない
- カルトラ名曲なんで
- ラスコン名曲なんで←New
- コンマイクオリティ
- 放送事故
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