アントワーヌ・オーギュスタン・クールノー(Antoine Augustin Cournot、1801年〜1877年)とは、フランスの数学者、哲学者、経済学者である。
概要
世界で初めて需要曲線を定義しかつ描いた経済学者。さらに経済学において、極大問題の解決に微積分を初めて用いた人でもあった。
独占市場や寡占市場においての均衡理論を展開し、経済学部や公務員志望の人が習う「寡占市場におけるクールノー均衡」のクールノーさんとはこの人である。クールノー均衡とは寡占市場(特に二企業による寡占)ではお互いがお互いの産出量と値段を見つつ、自らの産出量と値段を決定するというものである。
クールノーの著書は出版当初、世間からガン無視されたため彼は落胆し25年間経済学の研究を止めてしまった。しかしそれでも後期の著作「富の理論の原理」と「経済学要綱」で読みやすくする為に数学の使用をやめてまで復帰したが、それでも哲学、数学分野の功績に比べれば生前クールノーが受けた経済学の名誉は乏しかった。
ワルラスにも言えることだが、当時の経済学はあまり数学を使わないものであったので、数学を経済の説明に用いたワルラスやクールノーは無視されてしまったのだ。しかし、クールノーの著作は彼の死後、他でもないワルラスを含めたジョボンズやマーシャルの手によって再評価され限界革命に大きな貢献を果たした。
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