ベネリM3とは、イタリアのベネリ社が開発したセミオート/ポンプアクション切替式ショットガンである。
概要
ベネリM3はイタリア・ベネリ社がセミオートショットガンのベネリM1の発展型として設計・開発したショットガンである。最大の特徴はセミオートとポンプアクションの切り替えが可能な点にあり、これにより非致死性兵器のゴム弾や催涙ガス弾など、反動が少なくセミオート機構が十分作動しないような弾種でもポンプアクションに切り替えることで確実に使用することができるという利点がある。このほかにも、グリップとストックがワンセットで交換可能であり、アクセサリーとしてピストルグリップ付きの固定ストックや、アジャスタブルストックが用意されている。
バリエーションとしては、調整可能なゴーストリングサイト、スコープマウントベース搭載用の穴、スリングベース取り付け用のアタッチメント付きストックを標準装備し、マガジンの拡張が可能な軍用タイプのM3タクティカル、ピストルグリップと折り畳み式ストックを装備するM3Tなどがある。
ベネリM3はカナダ統合軍、フランス陸軍、インドネシア軍、ニュージーランド陸軍といった軍隊に採用されている他、ルクセンブルク、マレーシアなどでは警察が採用している。日本でも海上自衛隊がM3Tを購入し、各護衛艦に配備していると言われる。また、民間用としても流通し、日本でも狩猟用やクレー射撃用に購入可能である。
エアソフトガンとしては東京マルイがライフルグリップタイプをM3スーパー90、ストック無しのピストルグリップタイプをM3ショーティーとして発売している。セミオート機構無し、ポンプアクションのみのエアコッキングガンであり、東京マルイ独自のシステムにより一度のコッキングで3発のBB弾を発射可能とすることで散弾を再現し、初速や精度は東京マルイらしくサバイバルゲームでも使用可能なレベルの性能であると評される。・・・・・・が、同時にコッキングがめちゃくちゃ重たい事で有名で、2本入っているスプリングの片方を抜くカスタムが定番レベルで紹介される程である。東京マルイもコッキングの重さは自覚しており、フォアグリップを下げると同時にグリップを前に押し出すコッキング方法をマニュアルに記載している。
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