和歌山大学前駅とは、和歌山県和歌山市中にある南海本線の駅である。駅番号はNK43。
副駅名は「ふじと台」。
概要
2012年4月1日開業。相対式ホーム2面2線の橋上駅。南海電鉄において最も新しい駅である。全列車が停車する。
駅名となっている和歌山大学(徒歩20分、シャトルバス4分100円)、および副駅名となっているニュータウン「ふじと台」の最寄り駅であるほか、イオンモール和歌山と直結している。
当駅が設置された経緯であるが、1977年に和歌山大学が当駅付近に移転することを決定したこと(1986年に移転)で駅設置への需要が高まり、1984年から和歌山県や和歌山市、和歌山大学などから駅設置が要望された。その後、地元が費用を負担する請願駅として計画が進められ、2007年に着工、2012年に開業した。なお、当駅付近の線路は駅設置が困難であったことから、当駅前後1.2kmの区間が新線に付け替えられている。
さて、開業したのはいいのだが、初年度の乗降客見込みは6,000人とされていたが、実際は1/3程度の2,721人となった。そもそも、開業当初の停車本数はラッシュ時は5~7本/hあるのに対し、日中はわずか2本/hと悲惨な状態であり[1]、これでは人が増えるわけがない。2013年度も見込み10,000人に対して乗降客が4,363人と相変わらずな状態。
こんな状況が開業から2年ほど続いていたが、2014年3月にイオンモール和歌山が開業するとさすがに駅直結なのに日中2本/hではお話にならないことに気づいたのか、みさき公園駅止まりだった区間急行を土休日に和歌山市駅まで延長して、ようやく土休日に限ってだが4本/hに。当初はゴールデンウィークまでの期間限定だったが、好評だったのでそのまま無期限延長となった。結果、当駅はイオンモール和歌山のおかげで平日は約9,000人、土休日は約10,000人が乗り降りするようになった(それまでは平日が約4,000人、土休日が約1,500人)。
そして、2014年10月18日のダイヤ修正で特急「サザン」停車、日中の普通列車を4本/hに増発。こうして和歌山大学前駅は日中は6本/hが停車するようになり、ようやくまともに駅が使えるようになる。
発車案内標は全てLCDであり、駅名板は4ヶ国語(中国語・朝鮮語)である。
隣の駅
特急「サザン」:みさき公園駅 - 和歌山大学前駅 - 和歌山市駅
急行:みさき公園駅 - 和歌山大学前駅 - 和歌山市駅
区間急行・普通:孝子駅 - 和歌山大学前駅 - 紀ノ川駅
関連動画
関連項目
脚注
- *当時の日中ダイヤは区間急行はみさき公園駅でなんば方面に折り返していた上に、特急「サザン」は当駅を通過していたため、普通2本しか止まらなかった。当駅開業前は孝子駅は周辺に人が少なく、紀ノ川駅は和歌山市駅に出られれば十分なので、さほど問題ではなかった。
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