日暮里・舎人ライナー脱線事故(にっぽり・とねりらいなーだっせんじこ)とは、2021年10月7日夜に起きた千葉県北西部地震(最大震度5強)により発生した、日暮里・舎人ライナーの列車脱線事故である。
概要
2021年10月7日22時41分頃、千葉県北西部を震源とするM5.9の地震が発生し、東京都足立区などで最大震度5強を観測した。この地震により、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーが足立区の「舎人公園駅」構内で脱線し、乗客29人のうち8人が負傷した。
列車は地震感知時に緊急停止したのだが、舎人公園駅付近のポイント部を走行していた車両が脱輪を起こした(3人負傷)。結果、車両だけでなく地上設備も故障してしまい、復旧に数日かかることになってしまった。緊急停止は地震を感知した指令員がスイッチを押したものであるため(地震発生前に緊急地震速報受信で停止したわけではない)、地震の揺れにより脱輪したと考えられている。
都内の鉄道の脱輪事故と言うこともあって全国的に大きく取り上げられ、難読地名を用いた当路線が広く知れ渡ることになる。
舎人ライナーは混雑度が高い路線である上に開業前は陸の孤島だったと言うこともあり、舎人ライナーが止まると並行する里48系統に乗客が集中。長蛇の列ができることに。交通局は里48系統の増便を行ったり、はとバスを始めとして貸切バスを20台以上投入して代行輸送を開始したが、日暮里駅のロータリーの都合で増便に限界があるのと(5分間隔とは言え、バスと鉄道では輸送力の差が大きい)、尾久橋通りの渋滞に巻き込まれるため通常時よりも大幅に移動時間がかかることになった。
たとえ赤字だとしても、輸送力・定時性のある鉄道は必要不可欠であることを証明することになった。
2023年2月、国の運輸安全委員会は、列車が地震で大きく揺れたために脱線に至った可能性が高いとした。
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