Khronos Groupとは、(クロノスグループ)とは、OpenCLなどのAPIを策定するコンソーシアム(標準化団体)である。
概要
The Khronos Group(以下:クロノス・グループ)は、さまざまなプラットフォームやデバイス上でリッチメディアのオーサリング/プレーバックを可能とするオープンな業界標準API策定のため、3Dlabs、ATI、Discreet、 Evans & Sutherland、Intel、Nvidia,、SGI、Sun Microsystemsといった、メディア業界で中心的な役割を果たしてきた企業によって、2000年1月に設立されました。
(クロノスグループ日本語サイトより引用)
MPUや周辺チップ、モバイル、PCやサーバ、ビデオやグラフィックスソフトウェアなど様々なジャンルの100を超える企業が参加している。マイクロソフト、HPは参加していない。(2009年1月現在)
APIは各ワーキンググループで仕様策定のみを行い無料で公開される。実装は各企業が行う。
ワーキンググループとAPI
- OpenGL
- クロスプラットフォームなデスクトップ向け2D/3Dグラフィックス用API。現バージョンは3.0。
- OpenCL
- ヘテロジニアス(異機種混在)なシステム向けの計算資源を統一的に利用するためのAPI。現バージョンは1.0。
- OpenGL ES
- 携帯電話、携帯用ゲーム機など大きな計算資源を持たない組込みシステム向けのOpenGL。
- OpenGL SC
- 安全性(Safty)と重大性(Critical)を求める市場向けのOpenGL。ターゲットは航空、自動車、製造業、医療、軍事。(現バージョンであるOpenGL SC 1.0はOpenGL1.3ベースなので、枯れていると言うこと?)
- EGL
- OpenGL ESやOpenVGのようなAPIと、ネイティブなウィンドウシステムの間を取り持つインターフェース。
- COLLADA
- 3Dグラフィックスアプリケーション間で、データ(モデルデータ、テクスチャなど)を共通して利用できるようにするためのXMLベースのファイルフォーマット。
- OpenKODE
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- OpenVG
- 2Dベクタグラフィックス処理用のAPI。
- OpenMAX
- 組み込みシステム向けの汎用マルチメディア(ストリーミングなど)API。
- OpenSL ES
- 組み込みシステム向けオーディオAPI。
- OpenML
- キャプチャ、2D/3Dグラフィックス及びオーディオ/ビデオ・ストリーミングを含む、デジタルメディアの転送、処理、表示および同期を行うためのAPI。
- OpenWF
- ?
これらのAPIのうちいくつかは、マイクロソフトのDirectXと同じような機能を提供する。
他に、似たような名前のAPIがあるが、Khronos Groupとは関係ない。
関連項目
外部リンク
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