亜光速ドライブとは、映画『スターウォーズ』に登場する推進技術である。
概要
宇宙船のエンジン・システムであるドライブは、これまでに様々な物が開発されてきたが、ハイパードライブが開発されて以来、ほとんどの宇宙船が、亜光速ドライブとハイパードライブという2つの主要エンジン・システムを搭載するようになった。ハイパードライブはより速い恒星間航行を可能にしたが、惑星に近い所では利用出来ない為に、惑星間航行に適した亜光速ドライブが必要だった。
文字通り「光速以下の速度」で推進する亜光速ドライブは、宇宙船をリアルスペース内で安全に航行させた。通常、ある惑星から月、或いは惑星から近くの惑星への惑星間航行など、単一星系内の旅には亜光速ドライブが使用されている。また、亜光速ドライブは大気圏内でも活用出来るので、離発着に加えて、惑星の周回軌道までの飛行の推進力になる。亜光速ドライブには様々なデザインがあり、そのほとんどはイオン・スラストの原理を応用している。
このエンジンは馬力が小さいため、大型宇宙船や、高速で亜光速飛行をする宇宙船は、多数のエンジンを搭載していた。人気の高いコレリアン・コルベットは11のエンジンを搭載していたので、大きさの割にはかなりのスピードが出た。4つのエンジンを搭載していたX-wingは小型戦闘機の中では抜群のスピードを誇り、同じ小型戦闘機のY-wingと比べても速かった。
ほとんどの亜光速ドライブは軽い帯電物を放出するので、施設や人員が損傷を受けない用に、充分に離れている事を確認してから作動しなければならなかった。
星系の大きさと使用するエンジンの性能によるが、一般的な亜光速ドライブを使用すると、同じ星系内の端から端までの星間航行なら数時間ほどである。飛行可能時間は、同星系内で1日2日の距離が限度だが、主要ハイパードライブが故障した時などは、別の星系まで亜光速エンジン・システムだけで航行したという記録もある。
恒星間航行では、亜光速ドライブは周回軌道から出て、ハイパースペースにジャンプするまでの操縦に使われるのが普通だ。この飛行は数分間で完了し、その地点からはハイパードライブに切り替わり、宇宙船はハイパースペースに突入して、超光速航行を行う。
ハイパードライブは主に恒星間航行に利用されるが、単一星系内でも活用できる。しかし、リアルスペースでは多くの障害物に接近するので、正確な操縦技術が必要となる。そのため、単一星系内のハイパードライブ飛行は緊急事態の場合のみに限定されていた。
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