ボークとは、野球競技における投球モーションの違反である。
概要
公認野球規則6.02(a)に定められている。具体的には以下の13項目がボークに該当する。
- 投手板に触れているピッチャーが投球に関連する動作を起こしながら投球を中止した場合。
- 投手板に触れているピッチャーが、1塁または3塁に送球する真似だけして実際に送球しなかった場合。
- 投手板に触れているピッチャーが塁に送球する前に足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。
- 投手板に触れているピッチャーがランナーのいない塁へ送球したり送球する真似をした場合。
ただし、プレイの必要があれば差し支えない。 - ピッチャーが反則投球をした場合。
- ピッチャーがバッターに正対しないうちに投球した場合。
- ピッチャーが投手板に触れないで投球に関連する動作をした場合。
- ピッチャーが不必要に試合を遅延させた場合。
- ピッチャーがボールを持たないで投手板に立つかこれをまたいで立つか、あるいは投手板を離れていて投球するまねをした場合。
- ピッチャーが正規の投球姿勢をとった後、実際に投球するか塁に送球する場合を除いて、ボールから一方の手を離した場合。
- 投手板に触れているピッチャーが故意であろうと偶然であろうとボールを落とした場合。
- 故意四球が企図されたときに、ピッチャーがキャッチャースボックスの外にいるキャッチャーに投球した場合。
- ピッチャーがセットポジションから投球するに際して完全に静止しないで投球した場合。
この中で最もよくあるケースなのが13番の静止が不十分な状態での投球である。特に日本プロ野球の基準が海外と比べると厳しいようで、外国人投手がボークをとられる例がよく見られる。
一方で12番はよく見られることであるが、実際には見逃されていることがほとんど。
また、2番の偽投については当初は一塁のみ禁止だったのだが、メジャーリーグでは2013年に、日本プロ野球では2014年に三塁も禁止となった。
ボークを宣告された場合、塁上の走者すべてにひとつ進塁が与えられる。走者がいない場合はボールが宣告される。
投球動作や牽制動作について細かな規定が定められているが、審判によって裁定のブレも存在し、しばしば問題となる。詳しくは、公認野球規則を参照されたし。
勘違いされることが多いが、ボーク即ボールデッドとはならない。ボークの球を打者が打つ、四死球になるなどの理由によって、打者が一塁に到達し、なおかつ走者全員が1つ以上進塁した場合はボークは宣告されずプレイは続行される。そのため、明らかなボークであれば打者は打った方が得であるともいえる。
98甲子園
しかし、98甲子園ではボークこそ甲子園の醍醐味であると言われている。
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