概要
補佐する官位の名前として用いられる。秦漢の九卿では属官の名前に丞が使われている。日本の律令制では省の四等官の第3位である。唐の四等官では、尚書令の四等官の第3位。
漢字として
- 意味
- 補佐する、助ける、受ける。また官名に用いられる。
- 〔説文解字・巻三〕には「翊(たす)くるなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕は廾+卩+山の会意とし、「山高し。奉承するの義なり」という。〔段注本〕は廾+𡴺の会意とする。ほかに廾+凵+卩の会意で、人を穴から救い上げる意とする説がある。拯の初文。
- 承と形が似ており、意味も近い。
- 音訓
- 音読みは、ショウ(漢音)、ジョウ(呉音)、訓読みは、すくう、たすける、うける。名のりに、すけ・すすむ、などがある。○之丞という名前もよくある。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。1951年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 丞を声符とする漢字には、拯、烝、𦛆、𨋬などがある。
- 語彙
- 丞相・丞丞
異体字
- 1
- 0pt