山とは、周囲より高く突起している地形のことである。
概要
周囲より高く盛り上がった巨大な地形で典型的には頂が一つある。上部が平坦なものは台地、高地と呼び、また低く緩やかなものは丘陵(丘、岡)と呼び、山と区別される。海中の山は海山と呼ばれる。地球以外の天体でも周囲より高い地形は山と呼ばれる。
山が集まったのものが山地で、山地が細長く連なったものが山脈である。
山の頂点は頂、山頂、峰と呼ばれ、山の下の方は麓(ふもと)、山麓、山裾と呼ばれる。
山を扱う学問に山岳学がある。
高さ
山の高さ(標高)を測るときは、海抜(海水面を基準とした高さ)を用いる。地球上で一番高い山はエベレストで、日本では富士山である。
日本国:山一覧なども参照。
山の形成
山の形成にはいくつか種類がある。2つのプレートが押し合い地層が盛り上がってできるのが褶曲山地である。代表例はヒマラヤ山脈、アルプス山脈である。断層によって周囲より高くなったのが断層山地である。ほかにマグマが溜まって隆起したり、火山活動によって山が形成される。
山は侵食されると高地や丘陵となる。また周囲より相対的に侵食されにくい部分が山となることもある。
気候
山の気候は周囲と比べ冷涼・寒冷である。また天候が不安定で雨雪の量が多い。
山の利用
鉱物の採取、木材の調達、などに利用される。また山で行うレジャーとして登山、ハイキング、スキー、などがある。
ニコニコ動画では
登山動画や山道のドライブ動画、ツーリング動画などが投稿されている。
比喩としての山
- 盛り上がり、クライマックス、重要な曲面をたとえて山という。
- 例:今夜が山だ。
- カードゲームや麻雀で、カードや牌を積んだものを山という。
- 女性の(基本的に)周囲より高く突起している部分、いわゆるおっぱいのことを暗示して山という。
その他の意味
中国に山姓がある。
漢字として
- 意味
- 山、鉱山、山のようなもの、寺院、という意味がある。〔説文解字(段注本)〕に「宣なり。能く𢿱气を宣べ、萬物を生ずるを謂ふなり。石有りて高し」とある。山・宣が畳韻であることによる解説で、〔荘子〕の釈文に基づくもの。
- 字形
- 山の象形。
- 音訓
- 音読みはサン、セン、訓読みは、やまくに、まち、むら。名のりに、さと、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校1年で習う教育漢字である。JIS X 0213第1水準。
- 部首
- 山は部首山部を作る。山に関することを表す意符として用いられる。
- 声符
- 山を声符とする漢字は、仙、邖、汕、疝、訕などがある。
- 異体字
- 𡶸は、〔字彙補〕にある異体字。〔漢三老袁君碑〕にあるという。
- 互換文字
- ⾢はUnicodeにおいて山と互換とされる字で、部首としての山を表す。
- 語彙
- 山阿・山陰・山雨・山影・山家・山窩・山河・山海・山塊・山岳・山間・山居・山菜・山荘・山地・山中・山脈
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関連項目
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