付とは、与える、という意味の漢字である。また附と通用して、つく、という意味でも使われる。
漢字として
- 意味
- 渡す、授ける、頼む、任せる、(附と通用して)つける、添える、寄せる、従う。
- 〔説文解字・巻八〕には「與(あた)ふるなり。寸に從ふ。物を持して人に對(こた)ふ」とある。
- 字形
- 人+寸の会意。寸は手の象形であり、人に渡す意味。
- 音訓
- 音読みはフ(漢音、呉音)、訓読みは、つける、つく、わたす、あたえる。名のりに、とも、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 付を声符とする漢字に、坿、府、拊、附、泭、怤、腑、祔、㾈、袝、符、紨、腐、軵、𩬙、駙、鮒などがある。
- 語彙
- 附の記事も参照。
- 付梓・付嘱(=付属・附嘱)・付託(=附託)・付任・付与(=附与・付予・付畀・付俾)
異体字
- 仅は、〔六書故〕に付と同じとある異体字。ただ〔集韻〕は帑の異体字としている。また僅の簡体字でもある。
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