対人地雷禁止条約とは、地雷のうち対人地雷(対戦車地雷は対象外)の製造や使用、保有などを禁止する条約である。オタワ条約とも呼ばれている。
概要
地雷の記事を見ればわかる通り、対人地雷は「兵士に苦痛を与える」「戦後処理が大変」などの理由により問題視されてきた。そこで、対人地雷の使用や保有、製造を禁止するためにこの条約がカナダのオタワで署名された。
日本
日本は1997年に署名し、翌年批准された。この条約に基づいて、「対人地雷の製造の禁止及び所持の規制等に関する法律」も作られたので、みなさんは勝手に対人地雷を製造・所持しないようにしましょう。
批判
締結国が少ない
ロシア、中華人民共和国、北朝鮮、大韓民国、エジプトなど中東諸国は条約に参加していない。このため、結局はこれらの国は対人地雷を使いたい放題であるので条約に意味がない、また参加した国が参加していない国に対して不利になるという批判がある。
防衛力の低下になる
日本は参加してしまっているので、対人地雷を保有していないわけであるが、そのこと自体が問題になることがある。やはり、対人地雷を埋めておけば相手の侵攻を防いだり躊躇させることができるのは間違いないわけで、その一方ロシアや中国・韓国・北朝鮮といった近隣諸国は使いたい放題であり、これらの国に制圧された地域の奪還は困難になる。そのことが、日本の防衛力を弱体化させてしまったのではないかということが問題視されている。このため、脱退するべきではないかという意見もある。
実際、ウクライナとフィンランドは参加しているが、2022年のロシアによるウクライナ侵攻を契機に脱退する動きがある。また、禁止されていないタイプの地雷はウクライナも使ってはいるが、そのことに対して活動家が騒いだりということも起きている。
関連リンク
関連項目
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